SSブログ

戦え!ぼくらのミラーマン(16) [ミラーマン・ドラマ2]

第29話《わが友!フェニックス》
監修;円谷 一  
脚本;若槻文三
特殊技術;矢島信男  
監督;東條昭平

▼22時46分、航空防衛隊北部管区レーダー基地で謎の爆発事故が発生。また同51分現在、同レーダー基地一帯は、何者かによる攻撃を受けているとの緊急情報を受け、SGMは直ちに出撃した。村上チーフ以下、藤本、安田、野村の全隊員が乗務、ジャンボフェニックスは発進した。

レーダー基地付近に到着するや否や、見えない敵から攻撃を受けたジャンボフェニックスは山間部に不時着、機体は岩盤に挟まってしまう。ジャンボフェニックスとの通信が途絶え、SGM本部の御手洗博士は心配をしていた。

『我々の科学のすべてを注ぎ込んで造り上げたジャンボフェニックスだ。何か事情があって、通信ができないのだろう・・・』
鏡京太郎も基地に足を運び、娘の御手洗朝子と交代に懸命に呼びかけているが、応答が無い。フェニックスは不時着のショックで、エンジン発火装置に故障が発生していた。

また機外の温度がどんどん上昇を続けており、機内の温度もそれに伴い上昇を始めていた。この辺りは火山脈が走っているので、岩山が崩れたショックでマグマが噴出している可能性もあった。だがフェニックスは岩に挟まれて動けないため、温度上昇の原因が判らない。

航空防衛隊が、ジャンボフェニックスの捜索にでかけた。だが、ジャンボフェニックスは発見できなかった。崩れた岩石に覆い隠されて、垂直尾翼に書かれた「3」の文字だけがかすかに見えている。だが夜間でもあり、捜索は難航した。

御手洗博士は、すぐ右横にいる京太郎に少しずつ目を移す。そして京太郎と目が合うと、心の中でつぶやいた。
『京太郎君、いやミラーマン。我々の力が及ばなくなった時、我々にはミラーマンの力に頼るしか方法がないのだ・・・』

御手洗博士の気持ちを察した京太郎は、ジャンボフェニックスを救出すべく、出かけていく。車のフェンダーミラーに自分の姿を映してミラーアクションをしかけた時、突然京太郎は暗闇の中でマシンガンに狙撃されてしまう。走って逃げる京太郎に、マシンガン射撃は執拗に狙った。左肩を撃ちぬかれた京太郎は仰向けになって倒れ、動かなくなった。

犯人が近くに寄ってきて、動かなくなった京太郎の額に銃口を向けた。その瞬間、銃口をつかんで犯人を投げ飛ばすと二人は格闘になり、京太郎は犯人を池に沈めて息の根を止めた。だが、犯人のインベーダーに狙撃され怪我を負った京太郎は、そのまま失神してしまう。

辺りが明るくなった早朝、意識を取り戻した京太郎は、すぐにミラーマンに変身して遭難現場へ出現した。岩場でジャンボフェニックスを必死に探すが、見つからない。

その頃、ジャンボフェニックス機内では室温が上昇し続けて、汗みどろで故障個所の修理を進めていた。すぐ近くにミラーマンがいるのだが、フェニックスにはそれが判らない。

午前6時54分、航空防衛隊のフェニックス捜索隊が宇宙船の攻撃に遭い、すべて撃墜されてしまったとの情報がSGMにもたらされる。もう捜索の手は尽きた・・・。その頃、ジャンボフェニックスが埋まっているすぐ近くで地鳴りがして、地下から溶岩弾と共に怪獣ゴルゴザウルスが出現、フェニックスを捜索中のミラーマンを襲った。

また、空からは兄弟怪獣のマヤザウルスが飛んできて、ミラーマンは二匹の怪獣と戦うことになる。
鋭い爪でミラーマンを襲うゴルゴザウルスにミラーナイフで応戦し、頭部のツノを破壊した。だが、マヤザウルスが口から吐く白い放射能光線を、ミラーマンは大量に浴びてしまう。

近くの山が爆発して、ジャンボフェニックスの近くに溶岩が流れ出た。機内の温度は急上昇し、酸素はあと18分ほどしか持たない。マヤザウルスが突然、空へ逃げるように飛んで行く。ゴルゴザウルス1匹を相手に戦うミラーマンが地面に倒されたとき、すぐ上を見るとフェニックスの垂直尾翼の「3」が見えた。ついにフェニックスを発見したミラーマン。

だが行く手を阻むゴルゴザウルスを、倒さねばならない。ミラーマンは大きくジャンプすると、「ミラーキック」と叫んでゴルゴザウルスに向かってキックした。つま先から足首付近までが燃えるようにオレンジ色に光り、ゴルゴザウルスの首がドサッと落ちた。

ミラーマンは急ぎ、ジャンボフェニックスの動きを封じている巨大な岩石を退けると、明るい光が機内に射して、隊員達に気力が戻ってきた。もう限界まで来ていた隊員達の気力と体力。村上チーフが激励すると、藤本と安田は操縦席に戻って機器を点検、ジェットを噴射して上昇していくジャンボフェニックス。

宇宙船がミラーマンを攻撃していたため、ジャンボフェニックスは3機に分離して追跡、撃墜した。
『やったぁ!』

笑顔が戻ったジャンボフェニックスの乗務員の藤本、安田、野村、そして村上チーフ。
『ありがとう、ミラーマン。君の力でフェニックスはよみがえった。平和の為に力を合わせて戦おう』
帰投するジャンボフェニックスの中で、村上チーフは心の中でそうつぶやいた。

(終わり)


★★★★★★★★★★★★
今回は、人間の忍耐と努力の話だ。ミラーマンと怪獣は、おまけに過ぎない。任務遂行のためには、最後まであきらめずに努力すれば、報われることがあるという内容だ。実人生は必ずしもそうでないかもしれないが、そうあってほしいものである。



スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました