ジャンボーグA(5)~ジャン ファイト! [ジャンボーグA・ドラマ1]
ジャンボーグA
それはエメラルド星より送られた
宇宙サイボーグのことである
立花ナオキの腕時計が光る時
ジャンファイトの掛け声で
ジャンセスナが変化し
立花ナオキはジャンボーグAの目の奥で
操縦するのである
第26話『謎!ノンビリゴンの正体』を取り上げます。
脚本;山浦弘靖
特殊技術;矢島信男
音楽;菊池俊輔
監督;樋口弘美
怪獣デザイン;米谷佳晃
◆ある日、空の彼方から巨大な球体が飛んできて、和也たちの町の公園に落下した。球体を送りこんだのは、グロース星人二代目戦闘隊長・マッドゴーネ。初代戦闘隊長・アンチゴーネがジャンボーグAに負けた後を受けて、地球攻撃の指揮を取るグロース星人だ。
マッドゴーネは、「グロース第2号作戦」と名付けたこの侵略計画を開始した。球体は地上に落ちると、怪獣へと変化した。怪獣は、先端に赤い光を放つツノを頭から2本生やしているが、とても愛嬌のある顔をしていて、妊婦のような大きなお腹にはデベソが付いていた。
怪獣は長旅に疲れたかのように大きな欠伸(あくび)をして寝転がると、右腕で頬杖をついて居眠りをしだす。この無害な怪獣を見に、公園には多くの子供達と大人達が集まってきていた。和也から連絡を受けたナオキはジャンセスナを飛ばそうとするが、伴野社長にセスナのキーを抜き取られてしまう。
『怪獣が現れる度に無断でセスナを飛ばされたんじゃ、我が社の商売はあがったりだからな』
そう言って、怪獣見物なら自分の車で行くように諭されてしまう。PATが出動して、公園で眠る怪獣の様子を見ている。
公園で浜田隊長に会ったナオキは、寝ている今のうちに怪獣を倒すべきです、という。怪獣デッドファイヤーとの戦いで殉職した岸隊長の後を受け、チーフだった浜田が隊長に昇格し、今はチームの指揮を取っている。
大きな二つの鼻の穴から蒸気のような鼻息を吹き出して、眠り続ける怪獣。その鼻の穴めがけて、ファイティングスターとジェットコンドルからモリのようなマグネット弾を撃ち込み、そのままフルパワーで上昇して怪獣を宇宙へ放り出す作戦を実行するPAT。
だが、怪獣はあまりに重く、持ち上がらない。作戦変更を余儀なくされ、ロープを切断する両機。怪獣は突然目を覚ますと起き上がって、両目からリング状の光線を大人達に浴びせてしまう。光線を浴びた大人達は、のんびりした行動を取るようになる。
怪獣はリング状の光線を町中に放射し、町中の大人たちはやる気を失ってのんびりとしてしまう。車は走らなくなり、工場は操業停止し、食堂は準備中に・・と、町中が静まり返り開店休業状態になってしまう。
教育ママは勉強勉強と言わなくなり、遊び放題の子供達は、怪獣に「ノンビリゴン」と名前を付けて、自分達の味方だと称賛するようになってしまう。マッドゴーネは、町中の人間がのんびりして、何もしなくなるこの時を待っていた。
ノンビリゴンの胸に付いている星マークが開き、中からグロース星人の戦闘員が数人出てきて、町中に散らばっていく。彼らはのんびり遊んでいる大人達を襲い、彼らに成りすまして、ガソリンスタンドやガスタンクなどにリモコン爆弾を仕掛けてまわった。
ナオキは偶然その様子を目撃して彼等と戦うが、多勢に無勢、叩きのめされてしまう。それでも彼等の後を追ったナオキは、グロース星人達が怪獣の胸の中に入って行くのを目撃する。
PATは、公園でじっと寝ているノンビリゴンを攻撃するが、それを見た和也たち子供は、ノンビリゴンが攻撃されないように公園に集まってPATの攻撃の邪魔をするのだった。マッドゴーネは、子供達がPATの攻撃を妨害している間に、グロース星人戦闘員を使い、リモコン爆弾を町中に設置してしまう。
ノンビリゴンはツノから電波を出して、リモコン爆弾を次々と爆発させていく。ナオキは、伴野社長を拝み倒してセスナのキーを貸してもらうと、ジャンセスナをジャンボーグAに変化させて、ノンビリゴンのもとへと向かう。
子供達はノンビリゴンを倒そうとするジャンボーグAのことを罵るが、ノンビリゴンがグロース星人の手先であることを知るナオキには、このまま放置してはおけない。
『ジャンボーグAのバカ!大っ嫌いだ。ノンビリゴン、頑張れ!』
『和也、解ってくれ・・・』
ジャンAは、ハンディングフラッシャーでツノを切り落とすと、その巨体に向けて太陽エネルギーを拡散放射する熱光線・サンフラッシャーを発射する。ノンビリゴンは、巨体から湯気を出して倒れてしまう。
ノンビリゴンが倒れたおかげで、のんびりしていた大人達は正気に戻り、町は再び活気を取り戻し始める。騒音と煤煙が覆う町へと、また戻ってしまった。教育ママゴンも復活し、ガッカリする子供達。
一番かわいそうなのは、グロース星人に利用されて死んだノンビリゴンだと、口ぐちに言う子供達。
だが、鼻の穴から鼻息が出て、ノンビリゴンは生きていることが判った。ジャンボーグAのサンフラッシャーは、とどめを刺してはいなかった。
『ノンビリゴンは生きているぞ。ジャンボーグA、ありがとう!』
ジャンボーグAは和也たち子供のために、倒れたまま動かないノンビリゴンを持ちあげると、そのまま宇宙へ返してやることにした。 (終わり)
★★★★★★★★★★★★
今回第26話からジャンボーグAの声は、子門真人氏から池水通洋氏に代わる。池水氏は、敵役のマッドゴーネの声も担当している。
どこかで見たような内容である。そう、初代マンの「恐怖の宇宙線」に出てきた怪獣ガヴァドン、プラス、新マンの「地球、いただきます」のヤメタランスだ。確かに、子供達にとって、大人になるための試練はキツイ。勉強して試験を受けて・・・。一生遊んでいられたらどんなにいいことか。
でも、大人になったとき、苦しくてもあの時に勉強しておいて良かったと思うことが、きっとわかるよ!
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それはエメラルド星より送られた
宇宙サイボーグのことである
立花ナオキの腕時計が光る時
ジャンファイトの掛け声で
ジャンセスナが変化し
立花ナオキはジャンボーグAの目の奥で
操縦するのである
第26話『謎!ノンビリゴンの正体』を取り上げます。
脚本;山浦弘靖
特殊技術;矢島信男
音楽;菊池俊輔
監督;樋口弘美
怪獣デザイン;米谷佳晃
◆ある日、空の彼方から巨大な球体が飛んできて、和也たちの町の公園に落下した。球体を送りこんだのは、グロース星人二代目戦闘隊長・マッドゴーネ。初代戦闘隊長・アンチゴーネがジャンボーグAに負けた後を受けて、地球攻撃の指揮を取るグロース星人だ。
マッドゴーネは、「グロース第2号作戦」と名付けたこの侵略計画を開始した。球体は地上に落ちると、怪獣へと変化した。怪獣は、先端に赤い光を放つツノを頭から2本生やしているが、とても愛嬌のある顔をしていて、妊婦のような大きなお腹にはデベソが付いていた。
怪獣は長旅に疲れたかのように大きな欠伸(あくび)をして寝転がると、右腕で頬杖をついて居眠りをしだす。この無害な怪獣を見に、公園には多くの子供達と大人達が集まってきていた。和也から連絡を受けたナオキはジャンセスナを飛ばそうとするが、伴野社長にセスナのキーを抜き取られてしまう。
『怪獣が現れる度に無断でセスナを飛ばされたんじゃ、我が社の商売はあがったりだからな』
そう言って、怪獣見物なら自分の車で行くように諭されてしまう。PATが出動して、公園で眠る怪獣の様子を見ている。
公園で浜田隊長に会ったナオキは、寝ている今のうちに怪獣を倒すべきです、という。怪獣デッドファイヤーとの戦いで殉職した岸隊長の後を受け、チーフだった浜田が隊長に昇格し、今はチームの指揮を取っている。
大きな二つの鼻の穴から蒸気のような鼻息を吹き出して、眠り続ける怪獣。その鼻の穴めがけて、ファイティングスターとジェットコンドルからモリのようなマグネット弾を撃ち込み、そのままフルパワーで上昇して怪獣を宇宙へ放り出す作戦を実行するPAT。
だが、怪獣はあまりに重く、持ち上がらない。作戦変更を余儀なくされ、ロープを切断する両機。怪獣は突然目を覚ますと起き上がって、両目からリング状の光線を大人達に浴びせてしまう。光線を浴びた大人達は、のんびりした行動を取るようになる。
怪獣はリング状の光線を町中に放射し、町中の大人たちはやる気を失ってのんびりとしてしまう。車は走らなくなり、工場は操業停止し、食堂は準備中に・・と、町中が静まり返り開店休業状態になってしまう。
教育ママは勉強勉強と言わなくなり、遊び放題の子供達は、怪獣に「ノンビリゴン」と名前を付けて、自分達の味方だと称賛するようになってしまう。マッドゴーネは、町中の人間がのんびりして、何もしなくなるこの時を待っていた。
ノンビリゴンの胸に付いている星マークが開き、中からグロース星人の戦闘員が数人出てきて、町中に散らばっていく。彼らはのんびり遊んでいる大人達を襲い、彼らに成りすまして、ガソリンスタンドやガスタンクなどにリモコン爆弾を仕掛けてまわった。
ナオキは偶然その様子を目撃して彼等と戦うが、多勢に無勢、叩きのめされてしまう。それでも彼等の後を追ったナオキは、グロース星人達が怪獣の胸の中に入って行くのを目撃する。
PATは、公園でじっと寝ているノンビリゴンを攻撃するが、それを見た和也たち子供は、ノンビリゴンが攻撃されないように公園に集まってPATの攻撃の邪魔をするのだった。マッドゴーネは、子供達がPATの攻撃を妨害している間に、グロース星人戦闘員を使い、リモコン爆弾を町中に設置してしまう。
ノンビリゴンはツノから電波を出して、リモコン爆弾を次々と爆発させていく。ナオキは、伴野社長を拝み倒してセスナのキーを貸してもらうと、ジャンセスナをジャンボーグAに変化させて、ノンビリゴンのもとへと向かう。
子供達はノンビリゴンを倒そうとするジャンボーグAのことを罵るが、ノンビリゴンがグロース星人の手先であることを知るナオキには、このまま放置してはおけない。
『ジャンボーグAのバカ!大っ嫌いだ。ノンビリゴン、頑張れ!』
『和也、解ってくれ・・・』
ジャンAは、ハンディングフラッシャーでツノを切り落とすと、その巨体に向けて太陽エネルギーを拡散放射する熱光線・サンフラッシャーを発射する。ノンビリゴンは、巨体から湯気を出して倒れてしまう。
ノンビリゴンが倒れたおかげで、のんびりしていた大人達は正気に戻り、町は再び活気を取り戻し始める。騒音と煤煙が覆う町へと、また戻ってしまった。教育ママゴンも復活し、ガッカリする子供達。
一番かわいそうなのは、グロース星人に利用されて死んだノンビリゴンだと、口ぐちに言う子供達。
だが、鼻の穴から鼻息が出て、ノンビリゴンは生きていることが判った。ジャンボーグAのサンフラッシャーは、とどめを刺してはいなかった。
『ノンビリゴンは生きているぞ。ジャンボーグA、ありがとう!』
ジャンボーグAは和也たち子供のために、倒れたまま動かないノンビリゴンを持ちあげると、そのまま宇宙へ返してやることにした。 (終わり)
★★★★★★★★★★★★
今回第26話からジャンボーグAの声は、子門真人氏から池水通洋氏に代わる。池水氏は、敵役のマッドゴーネの声も担当している。
どこかで見たような内容である。そう、初代マンの「恐怖の宇宙線」に出てきた怪獣ガヴァドン、プラス、新マンの「地球、いただきます」のヤメタランスだ。確かに、子供達にとって、大人になるための試練はキツイ。勉強して試験を受けて・・・。一生遊んでいられたらどんなにいいことか。
でも、大人になったとき、苦しくてもあの時に勉強しておいて良かったと思うことが、きっとわかるよ!
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