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ウルトラセブン(19)  ~『地球は我々ペガ星人の太陽系侵略基地になったのだ。帰ることはできない!』 [ウルトラセブン・ドラマ2]

今回は、第36話『必殺の0.1秒』を取り上げます。
 監修;円谷英二  
 脚本;山浦弘靖  
 監督;野長瀬三摩地
 特殊技術;高野宏一

◆防衛軍の射撃大会が行われていた。明日は決勝戦という前日、参謀本部のエリート・ヒロタの部屋に、悪魔のささやきが聞こえてくる。ヒロタは、優勝できるなら友達を裏切っても魂を悪魔に売ってもいいと言って、この悪魔と取引してしまうのだった。

そして決勝当日。ヒロタとソガは共に999点で、同点決勝を戦うこととなった。ヒロタはマトを射抜いたが、ソガは足元が滑りマトを外してしまう。

優勝はヒロタのものとなったが、その夜、ヒロタの部屋にあの悪魔のささやきが再び聞こえてきた。
『優勝おめでとうヒロタ君。君の望みどおり、勝たせてあげたよ』
ヒロタは優勝と引き替えに、この悪魔に魂を売り渡してしまうのだった。

地球防衛軍が秘密裏に進めている人工太陽開発計画の研究者が、何者かに次々と射殺される事件が起きていた。近く来日するリヒター博士は、この計画の最高責任者であった。犯人は必ず博士を狙って来るに違いない。射撃大会で成績優秀だった上位4名の者は、リヒター博士護衛の任に就くことになった。

数日後、密かに来日したリヒター博士を、ソガ、ヒロタ、ミナミ、スズキの4隊員が2台の乗用車に分乗して護衛に当たる。前方の車にはリヒター博士とヒロタとミナミ、後方の車にはソガとスズキが乗って空港を出発した。

山路を走り抜けていく2台の車。博士の乗った車が右に曲がったとき、横道に隠れていたダンプカーが突然出てきて道をふさいでしまう。後方車のソガ達に、ダンプカーから銃撃してくる。ソガとスズキは、銃撃をくぐり抜けて博士のもとへ駆けつけようとする。

だがスズキ隊員は射殺され、ソガは前方車にたどり着くが、車内のリヒター博士はすでに頭を撃ちぬかれた後だった。車のそばにはミナミ隊員が死んでいたが、ヒロタの姿は見当たらない。
『ヒロタ~ッ!』

ヒロタの名を叫ぶソガを狙っている銃口があった。それに気付いたソガだったが、一瞬早く左腹部に一発貫通してしまう。ソガも撃ち返して男に傷を負わせるが、男は顔の傷を気にしながら走り去っていき、ソガはその後ろ姿を目に焼き付けて気絶してしまう。

メディカルセンターのベッドの上で目を覚ますソガ。アマギとダンとアンヌが見守っていた。
『運がいい奴だな。もう少し遅かったら、あの世行きだったぞ!』
だがソガにしてみれば、自分の命より任務に失敗したことが悔しくて情けない。

気になるヒロタの行方を尋ねたソガに、今緊急対策会議中だというダンの返答。しかもミナミ隊員がスパイで、銃撃戦の末に射殺したという証言をヒロタがしたという。ソガはその話を聞いて不審に思った。

殺されたリヒター博士は諜報部員の変装だったことを聞き、ヒロタは左ほおの傷を触りながら部屋を出て行った。部屋を出て行くヒロタの後ろ姿を、銃撃戦現場で逃げて行く男の後ろ姿と重ねるソガ。本当のリヒター博士は、明日到着する。今度こそ、無事に護衛しなければならない。

ソガはヒロタの態度に疑問を持ち、ヒロタの部屋に行って、ヒロタの左ほおの傷を証拠に、ソガを狙撃しミナミ・スズキ両隊員を殺したわけを詰問した。拳銃を抜くヒロタ。だが一瞬早く、ソガの銃口がヒロタの腹部を押し付けていた。

ソガは、ウルトラ警備隊に連行するため受話器を耳に当てるが、受話器から激しい金属音がしてソガは気絶してしまう。気が付いたソガは両手を鎖で縛られ、たくさんの機械が並ぶ宇宙船の中にいた。

目の前に宇宙人とヒロタが立っている。
『貴様は何者だ!』
アルファケンタウリ第13 惑星に棲むペガ星人だ

一連の事件は、人工太陽開発計画を妨害しようとするペガ星人が仕組んだことで、特殊催眠術をかけられた地球人達が、ペガ星人に命令されてやったことだった。ペガ星人は地球の気圧に耐えられないため、地球人に催眠術をかけて操り、事件を起こしていたのだ。

ヒロタ同様ソガも特殊催眠術をかけられ、ペガ星人の命令どおりに動くロボットとなって、リヒター博士の護衛に当たった。護衛当日、リヒター博士を乗せた車はヒロタが運転し、フルハシが博士の横に同乗している。

ポインター号が先導して走っていたが、トンネルに入る直前、突然ポインター号を追い抜いていくヒロタ運転の車。車内で護衛のフルハシはヒロタに拳銃で左肩を撃たれ、負傷してしまう。トンネル手前で煙幕を張りながら進むヒロタの車は、トンネル内に造られたシークレットロードに乗り換える。

ヒロタの車を見失った運転手のダンは、シークレットロードの存在に気付きトンネル内へ戻ろうとするが、ソガは運転の邪魔をしようとする。
『ペガ星人の為に、人工太陽計画を潰してしまうんだ・・・』

邪魔するソガを気絶させたダンとアマギは、探知機でトンネル内のシークレットロードの入口を発見し、再びヒロタの車の後を追った。ヒロタは、しつこく追ってくるポインター号に手榴弾を投げて、がけ崩れを起こす。回避できずに崖に突っ込んでしまうポインター号。

ダンとアマギは激突して気を失うが、ソガはショックで正気に戻った。行き先を知るソガは、先回りしてヒロタの車のタイヤを狙撃する。リヒター博士を人質に取っているヒロタに、話かけるソガ。
『お前はペガ星人の催眠術にかかっているんだ。目を覚ませ!』

リヒター博士を助けたければ拳銃で勝負しろ、とヒロタは言う。仕方なくソガは勝負する。銃声が2発して、程なくヒロタはその場に倒れ伏した。すぐにペガ星人の円盤が現れ、リヒター博士とソガに攻撃してきた。ソガはリヒター博士を連れて、近くの岩場に身を隠す。

この攻撃音に、ポインター内で気絶していたダンは目を覚まし、車外に出て変身した。セブンはペガ星人の円盤に乗り込むと、ペガ星人と対峙した。
『ペガ星人、お前の星へ帰れ!』

だが、ペガ星人はセブンの忠告を拒んで攻撃してきたため、セブンはエメリューム光線をペガ星人に向け発射、絶命して身体が膨張していくペガ星人。円盤から脱出したセブンは、ワイドショットで円盤を破壊した。ソガとヒロタの友情を阻んでいたもの、それは拳銃(の腕前)であった。(終わり)


★★★★★★★★★★★★
ライバルの話である。星飛雄馬と花形満のようなライバル関係。ライバルがいたからこそ、お互いに自分を磨き、双方ともより強くなっていく。お互いに仲良くせずに緊張感を持つことが、自分を向上させる上で必要なこともある。



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