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帰ってきたウルトラマン(56) ~座談会;振り返ってみたウルトラマン/ステゴンの巻 [新マン座談会・4]

ウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏が、聞き手の某映画監督とふたりでビデオを見て、当時の記憶を思い出しながら各話のエピソードを語るシリーズ。
第35弾は、次郎君達が工事現場で発見した恐竜の化石は、爆破のショックで怪獣としてよみがえってしまった・・・
第10話『恐竜爆破指令』を取り上げます。

脚本;上原正三
特殊技術;高野宏一
監督;筧 正典

◆工事現場で化石採集を行っていた次郎君達怪獣研究会のメンバーは、岩肌に露出した巨大な恐竜の尻尾の化石を発見する。その場に居合わせたMATの南と郷は安全を確認したうえで、次郎君達に発掘調査を継続させてあげるのだが・・・。

工事現場の責任者は、工事の遅延を危惧して爆破することを決めてしまう。ダイナマイト爆破により、さらに全身を露出させた化石。その口付近からヨダレのように落ちる液体に触れた作業員が溶けてしまうという事件が発生する。郷と南の埋めるべきだという意見に反してMATは再度爆破を試みた結果、化石は怪獣として蘇ってしまう・・・。


★★★★★★★★★★★★
聞き手;
「このステゴンは、先のキングザウルスといっしょで、入り方が異様に凄いですよね」

きくち氏;
「この方が、前足が長いから少しは楽じゃないかな。おそらくキングザウルスとは違って、手に下駄はかしているのでしょう。それにしても、コイツは気持ち悪い怪獣だよな。よだれ垂らしながら歯をガチガチ鳴らし、首を振りながらノッシノッシと歩く」

《ステゴンを殺さずに、持ち上げて宇宙へ運んでいこうとするウルトラマン》

きくち氏;
「最後の『シュワッチ!』って飛んでいくところ、これは前にも言ったように、台の上に乗ってみんなが持ち上げてくれるところを撮るんですが、この場面はウルトラマンだけじゃなくて怪獣も持ちあげているから、たいへん手間がかかります。だいたい怖くて足がバラけてしまう。

ビシッと足が揃ってるからOKですね。これはタイミングがあるんです。一番上に怪獣、滑車を使ってロープで持ち上げる人、それをイントレに乗って私が怪獣を支える。『よーい、スタート』の声で滑車を引っ張る人とイントレを持ちあげる6人とのタイミング。職人芸です」

聞き手;
「この頃になると、慣れてきてますよね」

きくち氏;
「慣れてきてます。だから足も伸びてる。ウ~ン、自分で見てもカッコイイ(笑)」


◆◆◆怪獣役者;遠矢孝信氏の証言◆◆◆
このステゴンについては、あまり記憶が無いんです。この通りの四つんばいですから、四つ足のバランスを取るのに下駄かなにかを履いたんでしょうけどね。

★★★★★★★★★★★★
この回の話は、初代ウルトラマンのガヴァドンと似ていますね。子供達が描いた怪獣の絵が、宇宙線を浴びて本当に出現してしまう。戦う気が無いガヴァドンを殺すわけにいかず、ウルトラマンは宇宙へ持って行って星にするという話でした。どちらの話も、怪獣を殺すことがウルトラマンの本望ではなく、子供達の願いを叶える優しいウルトラマンを描いていました。



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