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スーパーロボット レッドバロン(16)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・2]

 野を越え 山越え 地の果てまでも
 悪を追跡 さぁ出動だ!
 ジェット噴射 アイアンホーク
 フルスピードで ブッ飛ばせ!
 地球を守れ! エス・エス・アイ♬

第26話『鉄面党デビラーの最期』を取り上げます。

脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
特撮撮影;大岡新一
監督;鈴木俊継

◆デビラー総統は、宇宙鉄面党総本部がもはや自分を必要としてないことを知り、レッドバロンに最後の勝負を賭けていく。そして総力を結集して造り上げたキングデビラーは見事にレッドバロンを倒し、意気揚々と海底基地へと引き上げていった。

SSIの堀大作は、弟たちを助けようと深追いしたために捕らえられてしまい、腕時計に隠したレッドバロン強化策のマイクロフィルムは、デビラーの手に渡ろうとしていた。

海底基地へ戻ったデビラー総統は、キングデビラーに倒されたレッドバロンの様を捕虜の堀大作にビデオで見せて、もはや人類はロボットの奴隷となる時代が来たことを豪語する。マイクロフィルムが入った腕時計は奪われ、検知装置でフィルムの存在を知られてしまう。

裏ぶたに隠されたマイクロフィルムが、ある時間が来るまでは開かないタイムロック式になっていることを知ったデビラー。
『私に盾突くヤツはどうなるか、教えてやる!』

デビラーは大作に拷問をするために、鋼鉄の右手を覆っているグローブをはずした。中から高熱を発して真っ赤に焼けた義手が出てきた。それを大作の左頬に当てると、ジューッと皮膚を焼く音がする。大作は、叫びたい声をグッとこらえていた。

その時、デビラーのもとへ入ってきた部下からの情報は、デビラーを仰天させるのに十分なものであった。倒したレッドバロンは偽物であるというのだ。破片を分析した結果、普通のアルミニウム合金であることが判明したのだ。頭から湯気を出すほどに怒りだすデビラー。

その頃、SSI秘密工場へ戻ってきたマリ、哲也、熊野警部と大助達は、レッドバロンが無事であることに驚いていた。大郷キャップが説明して聞かせる。名付けて「シャドー作戦」。

この地下工場は、上下2階建て構造になっていて、戦って戻ってきた本物のレッドバロンを下の格納庫へ潜り込ませ、上の格納庫にある偽物をすぐに出撃させたのであった。強化作業中に襲われた場合のことを考えて、大郷キャップの発案だった。

健を工場に残し、残りのメンバーで砂丘へ行って大作を捜索することにした。偽物作戦に怒ったデビラーは、大作の身体に爆弾を埋め込み、いつでも爆発させることができるようにしてしまった。大郷と紅健を爆発に巻き込めとデビラーは命令して、大作を砂丘へ放した。

大作は腕に仕掛けられた爆弾を静かに大郷に見せ、目で合図して大郷に自分の運命を知らせた。笑顔で弟・大助に別れを告げると、腕時計を奪われたことを大郷キャップに詫び、デビラーがその腕時計をしていること、この先に海底基地への秘密通路があることを伝えて、大急ぎで走り去っていった。

砂丘の地平線に大作の姿が見えなくなったとき、大きな爆発音がして炎が上がった。
涙する弟・大助、友達、メンバー、熊野警部・・・

怒りに燃えるデビラー総統は、キングデビラーで破壊活動を始める。ニューレッドバロンを出撃させるが、キングデビラーは強敵だ。新たな武器バッドフェザーを脇の下に装備して、カーテンのように使ってバロンミサイルと強化バロンパンチを無効力にしてしまう。

大作が命がけで教えてくれた海底基地への通路入口を探し出した大郷、哲也、マリの3人は、三手に分かれて時限爆弾装置をしかけ、30分後に通路入口で落ち合う約束をする。予定通り30分後に落ち合った3人は、哲也とマリを先に脱出させ、大郷キャップは大作の腕時計を取り戻すために、デビラーのいる指令室へと向かう。

指令室でデビラーと対峙する大郷。拳銃でデビラーを脅して腕時計を奪おうとするが、デビラーの鉄の右手で拳銃を払われてしまい、逆に真っ赤に焼けた高熱の素手が大郷の右手を襲い絶叫する大郷。だが、大やけどで顔を歪めながらも、大郷は左手で拳銃を発射して、デビラーに致命傷を負わせる。

『海底基地を破壊されても、我々には宇宙基地がある・・・』
そう言い残して、デビラーは死んだ。デビラーの腕からマイクロフィルムの入った腕時計を取り戻し、キングデビラーの設計図を見つけた大郷は、健に連絡して、腹部が弱点であることを伝える。

矢沢博士の提案で、新兵器ドリルアローを両肩に装備したレッドバロンは、キングデビラーに向かって新兵器を発射!腹部に突き刺さった2本のドリルアローは、先端が回転したまま前へと進み、遂にはキングデビラーのボディを突き破って大爆発した。

デビラーの指令室は宇宙船になっていて、今鉄面党宇宙基地へ向かって飛んでいる。指令室にいる大郷は、デビラーとの激しい戦いで精も根も尽きようとしていた。
『みんなよく聞いてくれ。鉄面党は宇宙にも基地を持っている。宇宙から改めて来るぞ・・・油断するな。だが・・・力を合わせれば必ず勝てる。後を・・・頼むぞ!』

健、マリ、哲也にそう託すと、大作の腕時計は取り戻したことを、最後に健に伝えて、持っていた時限爆弾装置を起動させた・・・
『さらば地球、さらばSSI』

大郷キャップと堀大作隊員の命という大きな代償と引き替えに、鉄面党のデビラー総統を倒したSSIとレッドバロン。だが、新たなる敵・宇宙鉄面党は、すぐにでも攻めてくるだろう。がんばれ、レッドバロン。負けるなSSI。 (デビラー篇 終わり)


★★★★★★★★★★★★
堀大作隊員はウルトラマンで言えば、イデ隊員みたいな立ち位置かな。ギャグメーカー。大郷キャップも明るいカラーを持っている。この二人がいなくなることは、SSIの明るさの部分が無くなるようで残念。人間爆弾にされた大作との別れのシーンは、涙を誘います。



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