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帰ってきたウルトラマン(55) ~座談会;振り返ってみたウルトラマン/ノコギリンの巻 [新マン座談会・4]

ウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏が、聞き手の某映画監督とふたりでビデオを見て、当時の記憶を思い出しながら各話のエピソードを語るシリーズ。
第34弾は、電気カミソリやヘアドライヤーのような雑音を出す物に攻撃する習性がある宇宙昆虫は、三本ヅノのクワガタ虫のような姿をしていた・・・
第26話『怪奇!殺人甲虫事件』を取り上げます。

脚本;上原正三
特殊技術;高野宏一
監督;筧 正典

◆宇宙から隕石に乗ってやって来た宇宙昆虫は、ある種の雑音に対し攻撃する習性を持っていた。ホテルの一室で電気カミソリを使っていた男性が、蒸発する密室事件が発生。数日後には、ヘアドライヤーを使っていた女性が犠牲になった。

坂田次郎君は3本ヅノのクワガタ虫のウワサを聞いて採集に熱中していたが、遂にそれを捕獲する。だが、そのクワガタはツノから怪光線を出して虫かごを溶かし、逃げてしまう。MATはこの昆虫を捕獲して分析した結果、宇宙昆虫で危険と判断する。スペースレーザーガンで処分しようとするが、宇宙昆虫はそのエネルギーを吸収して巨大化、行方をくらましてしまう・・・。


★★★★★★★★★★★★
聞き手;
「劇中の舞台は、港区や新宿区で戦うことが多かったんですか?」

きくち氏;
「いや、下町などでも戦いました。ビーコンなんかは下町。海岸も多かった、大森なんかのね」

聞き手;
「ウルトラマンのスーツ、新しくなってますね。新しいとやっぱりいいですか?」

きくち氏;
「その時によっては、合わないのもありました。首がダブついたり。仮縫いして、ちゃんと寸法合わせてやるんですがね。肉の入れ方によって、肩にシワが寄ってたこともありましたね。スーツの材質も、良いものと悪いものがあるんじゃないですか?一時、ウルトラブームで赤のスウェットスーツが足りなくなりましたから」

聞き手;
「このウルトラマンは、背中のチャック隠しが大きくてヒレみたいですね。これは、やっぱり70年代は長髪が流行っていたからかな、セクシーでいいと言う人が多いんですよ(笑)」

《ウルトラマン、スペシウム光線発射!》
聞き手;
「東京タワーをバックにスペシウム光線。なかなか象徴的な画だ」

きくち氏;
「そうですねー。あらら東京タワーが・・・」

聞き手;
「簡単に壊れましたね(笑)やっぱり初代ウルトラマンとセブンで出来なかったことを、ここで全部やってますね」

きくち氏;
「この時はまだ予算があったんでしょう。しかし、ふざけた名前ですねぇ。ノコギリン。そのままじゃないですか(笑)」


★★★★★★★★★★★★
ノコギリン、ヤドカリン。
アーストロン、ゴーストロン、キングストロン。
ベムスター、オクスター。
新マンの怪獣たちは、ネーミングが今ひとつ良くないものがあるね。“いい感じ”な名前ができると、そのあとは似せて作るというイイ加減さが、チョイあるよね。シーモンス、シーゴラスとか、ツインテール、グドンなんか最高に良い名前なのに。この落差はどこから来るんだろう。
巨大なツノを持つ怪獣の先輩にアントラーがいるけど、造型はまるで別物。もう少し、アントラーのような硬質感を出してほしかったね。



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