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帰ってきたウルトラマン(48) ~座談会;振り返ってみたウルトラマン/ヤドカリンの巻 [新マン座談会・3]

ウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏が、聞き手の某映画監督とふたりでビデオを見て、当時の記憶を思い出しながら各話のエピソードを語るシリーズ。
第29弾は、MATの無人ステーションNo.5が、地球に落下する事故を起こした。地上でそのステーションを見つけた次郎くんは、怪獣が棲みついていることを知らずに乗りこんでしまう・・・第29話『次郎くん怪獣にのる』を取り上げます。

脚本;田口成光、 監督;山際永三、 特殊技術;佐川和夫

◆日本の上空250キロに静止するMATの無人観測ステーションNo.5の定期検査に行った郷。帰投した郷は、無人ステーションがデータを送信してこないことを知らされ捜索に行くが、軌道上からそれは消滅していた。やがて、データを送信してきた無人ステーションが東京西部にあることを突き止めるが、怪獣ヤドカリンが棲みついており、しかもその内部には次郎が閉じ込められていることを郷は知る。迂闊に攻撃できないMATは・・・。


★★★★★★★★★★★★
聞き手;
「この回は、また派手にビルを壊す回ですよね」

きくち氏;
「そうですね」

聞き手;
「おっ、今のウルトラマン、新しい出方をしましたね。いつもこういうのを演ってる。凄いな!」

《ウルトラマン、ビルにぶつかる》
きくち氏;
「今のところ、無理にビルにあたっている(笑)」

聞き手;
「また壊した。ビルを壊した人でないと解らないですね、この気持ち(笑)」

きくち氏;
「壊れるのは気持ちいいけど、ひとつ30万だからねぇ」

聞き手;
「しかし壊すのって、楽しいと思われるんですが・・・」

きくち氏;
「気持ちは、いいことはいい。ただ、上手く壊れるときもちいいけど、上手く壊れないと痛い」

聞き手;
「あの液は?」

きくち氏;
「なんだろう」

聞き手;
「毒液?なんでヤドカリがそんなものを? あんな液が目に入ったこと、あります?」

きくち氏;
「来る瞬間は、目をつむってますからね」

聞き手;
「入っても、拭くことができない」

きくち氏;
「そうね・・・」

聞き手;
「そういえば、これ劇場でやったんだよね・・・あッ、ウルトラランス!」

きくち氏;
「これ、初めて出した。ウルトラランス」

聞き手;
「人が入っている時に、刺した?」

きくち氏;
「刺さってるけど、人間は中に入ってる。脇の空いてるところを、貫いているんデス」

聞き手;
「中に入ったままですか・・・すごいな。タイミングずれたら、最後ですね」

聞き手;
「ヤドカリン最大のネタは、背中の宇宙ステーションが仮面ライダーの特写に使われたこと」

きくち氏;
「面白いね」


◆◆◆怪獣役者;遠矢孝信氏の証言◆◆◆
このヤドカリンは痛いんですよ、ヒザで歩いているから。もう歩けなくなっちゃうくらいに。サポーター巻いてても、怪獣の重みとセットのザラザラとで、駄目でしたね。この怪獣がそういう意味で、一番つらかったです。ボクが入ったまま槍を突き刺して、脇腹の辺りを通過するカットがありますが、あれはアクションやってる人なら、なんてことはないですよ。


★★★★★★★★★★★★
ステゴンやキングザウルス三世のような、ヒザをつかないで歩く四つ足怪獣タイプもいれば、このヤドカリンのようにヒザだけで歩く二本足怪獣というタイプもある。新マンでは、人が入るということをできるだけ意識させない「新しい着ぐるみ怪獣」を模索していた様子がある。ヤドカリンはカワイイ顔つきの怪獣だったので、串刺しはちょっとかわいそうだったね。


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Gertie

甘いブログ! Yahoo Newsでブラウジング中に見つけました。あなたはヒントを持っていますか?
Yahoo Newsに掲載される方法について私はしばらくの間試してきましたが、決してそこに着くようです!

ありがとうございました
by Gertie (2018-03-01 08:52) 

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