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ウルトラマンエース(1) [ウルトラマンA・ドラマ1]

 遠く輝く夜空の星に
 ぼくらの願いがとどく時
 銀河連邦はるかに超えて
 光と共にやってくる

■第二期ウルトラブームで『帰ってきたウルトラマン』のあと番組として、故・市川森一氏がメインライターを務めた(正確には務めるはずだった)ウルトラマンAを取り上げます。『新マン』で坂田3兄弟の長兄役で出演していた岸田森氏が、ナレーターで出演しています!
第1回目は、第1話 『輝け!ウルトラ五兄弟』を取りあげます。

脚本;市川森一  
監督;筧 正典・満田かずほ
特殊技術;佐川和夫
ナレーター;岸田 森

◆広島県福山市に、突如現れた怪獣。口から炎を吐きながら、建物を片っ端から破壊していく。地球防衛軍のジェット戦闘機隊が出撃してミサイル攻撃で応戦するが、怪獣の背中付近からミサイルが発射されて、戦闘機に次々に命中していく。

もう怪獣のミサイルが尽きたと判断した戦闘機隊リーダーは、怪獣の正面から攻撃しようとしたその時、ミサイルは怪獣の口中からも発射、防衛軍は遂に全滅してしまう。

地上では、エリザベス・ホームの子供達にパンを届けるために、今日も車でパンを運ぶ北斗星司という若者がいる。彼の運転する車が、怪獣の炎に焼かれた。怪獣は病院にも襲いかかった。白衣の天使、看護婦の南夕子は車椅子を押しながら、避難する病人たちを必死に励ましていた。

北斗星司は、ガレキの中でまだ元気だった。怪獣はエリザベス・ホームの方向へ向かっている。北斗はホームへ向かう途中で、車椅子が動かなくなって立ち往生している看護婦の南夕子をみかける。正義感の強い北斗はとっさに手伝いにいくが、怪獣はすぐそこまで迫っていた。

北斗は車椅子を動かして助けると、近くに止めてあったタンクローリーに乗り、怪獣に向かって一直線に突進していく。タンクローリーは怪獣にぶつかって大爆発を起こし、怪獣はその衝撃にたまらず、陽炎のようにゆらゆらと空間に消えてしまった。

怪獣は去ったが、タンクローリーが爆発した衝撃で北斗と南の二人の若者は命を落とし、ガレキの中で並ぶように横たわっていた。そのとき空のかなたから、赤と緑の火球が飛んできて、火球はひとつに合わさると五人のウルトラ戦士の姿がそこにあった。

ゾフィ、初代マン、新マン、セブン、そして初代マンと新マンの間には、ウルトラ五番目の弟・ウルトラマンエースがいる。得意のポーズで並ぶ勇士たち。

ウルトラマンエースが右手を高く掲げてつかんだ光を投げると、その光は北斗と南、それぞれの右手中指に飛んで、リングに変化した。

『銀河連邦の一員たるを示すウルトラリングを、今おまえたちに与えた。そのリングの光る時、おまえたちは私の与えた大いなる力を知るだろう・・・』

ウルトラマンエースはそう話しかけると、他の四兄弟と共に空の彼方へ飛んで行った。数日後、北斗と南のふたりは全滅した地球防衛軍に代わる新しい防衛組織TACに入隊すべく、故郷福山をあとにする。富士山のすそ野の地下に広がるTAC基地。

タックとは、テリブルモンスター・アタッキング・クルーのことで、頭文字を取ってそう呼ばれる。竜隊長以下、5人の精鋭で組織されている。今ここに、北斗と南がテストにパスして、新メンバーとして加わることになった。

竜隊長の言によれば、先日福山に出現した怪獣は、異次元から来た改造生物で「超獣」と呼ばれるべきものだと説明した。

超獣は、異次元人ヤプールが操っている。異次元を支配するヤプールは、今度は地球を支配しようとしていた。彼らが「ベロクロン」と呼ぶ超獣は、今度は東京タワー付近に出現した。ベロクロンは東京タワーを破壊し、都心のビルを次々に破壊していく。

TACの主力戦闘機であるタックアローが、ベロクロンにミサイル攻撃を加える。だがベロクロンもミサイル攻撃で応戦する。3機のタックアローが出撃したが、ベロクロンの両手の甲から出るミサイルで2機が撃墜されてしまった。北斗隊員が乗る1機だけが、奮戦している。

北斗のアローもベロクロンの吐く火炎を浴びて撃墜、脱出して北斗は地上攻撃に移る。TAC隊員専用車であるタックパンサーに乗った竜隊長他3人は、超獣に地上から接近して攻撃を仕掛ける。南隊員もその中にいた。

撃墜された2機のタックアローに乗っていた二人も合流し、地上攻撃チームはタックガンでベロクロンを攻撃するが、全く歯が立たない。近くの小学校がいま、ベロクロンに壊されようとしている。

その時、北斗のリングがピカっと光った。南のリングも光る。北斗はリングに向かってつぶやく。
『やい、大いなる力があるんなら今くれ!』

夕子も心の中で、北斗と同じことを叫んでいた。小学校の校庭で、互いを見つけるふたり。
『夕子!』
『星司さーん!』

ふたりは大空へ向かってジャンプし、空中で1回転して二人のリングが合わさった時、大いなる力、ウルトラマンエースが出現した!ベロクロンのミサイル攻撃にはびくともしないエース。

ベロクロンは、火炎攻撃でひるんだエースにさらに両手でリング光線を作り、エースの頭上から体にはめて動けなくしてしまう。

カラータイマーが、赤く点滅をはじめた。リング光線を解いたエースは、力を振り絞ってパンチレーザーをベロクロンの顔面に見舞った。岩石落としのあと、必殺のメタリウム光線を放ち、ついにとどめを刺した。

こうして、北斗と南の両隊員はウルトラマンエースからその力を授かり、異次元人ヤプールとのいつ終わるともわからぬ戦いが始まったのだ。 (おわり)


★★★★★★★★★★★★
筆者は当時、南夕子隊員にすごく憧れたものだ。美川隊員も今観るととても美しいのだが、当時はまるで目に入らなかった。ちなみに美川隊員は、除隊した後(笑)、銀座で喫茶店を営んでいるそうである。(これはホントの話)


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