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インドの山奥で修業した男!レインボーマン(9)~キャッツアイ作戦編~ [レインボーマン・ドラマ]

第9話《タケシを狂わせろ》

原作;川内康範
脚本;伊東恒久  
特殊技術;有川貞昌
監督;山田 健

工事現場の地下に追い詰められたタケシは、敵の戦闘員と一緒にいるところに、上から鉄骨を投げ入れられて下敷きになってしまった。その様子を上から見ていた女団員Aは、落とした鉄骨をクレーンでどかして、タケシの死体を確認しようとした。

ところが死体になっていたのは戦闘員ひとりだけで、タケシの姿はどこにも無かった。タケシは間一髪のところでダッシュ・1に化身し、蛇変化の術(じゃへんげのじゅつ)でその場を脱していた。

蛇変化の術とは、頭が入る大きさの穴さえあれば、頭以外の関節を外して身体をヘビのように動かし自由に移動できる術であった。タケシは工事現場の水道管の穴から、この術で脱出していたのだ。

女団員Aはタケシを見失ったことを本部へ報告すると、幹部のダイアナは女団員達を総動員して、タケシ捜索に当たらせた。街中で歩いているタケシを発見した女団員Bは、そのまま尾行して喫茶店に入ったことを報告する。

ダイアナとミッチもその喫茶店に入り、タケシを囲むようにテーブルに座ると、ピストルで狙撃しようとする。だが偶然にも、この店に先輩の堀田と堀田の友人で刑事の北村が入ってくる。

堀田はタケシから聞いた死ね死ね団の話が気になり、友人で刑事の北村に、陰謀の話をしていたのだった。堀田は丁度いい機会だと、タケシに北村を紹介する。

人が増えて狙撃がしづらくなったため、ダイアナは次の手段としてキャッツアイを飲ませる作戦に出る。タケシが頼んだジュースが厨房から出てくるところを見計らい、女団員Cはキャッツアイをジュースに入れることに成功する。

タケシは、出てきたジュースをそれと知らずに飲んでしまう。喫茶店から出てきたタケシたちは、引き続きマッチに書いてあったケイという店を探していた。

すると突然、めまいがして身体の力が抜けていくタケシ。一緒にいた堀田が身体を支えると、また正気に返った。しばらく歩いていると、タケシはケイという店を見つけた。
『先輩、ここです。マッチと同じ名前の店です』

タケシは中の様子を見てくると言って、店内に入った。だが店内は女性下着店を装っていて何もつかめず、タケシはうまく追い払われてしまう。店から出てきたタケシと堀田は北村と別れ、二人で町中を歩いていた。すると、またタケシの体に異変が起き、異常な言動をするタケシ。

堀田は知り合いの医院へタケシを連れて行くが、そこで精神科の受診を勧められる。尾行をしていた女団員Cは、松尾精神病院へいくという情報をダイアナへ連絡すると、ダイアナはその病院の川島医師へ指令を出した。

この病院の医師である川島は、死ね死ね団の息がかかっている人物だったのだ。堀田とタケシは紹介状を持って、タクシーで松尾精神病院へ向かっていた。

松尾精神病院へ着いた頃には、タケシの正常な意識は半分程になっていた。堀田は川島医師にタケシの診察を依頼すると、精密検査をすると言って別室にタケシを運んでしまう。そこに待っていた看護婦姿のダイアナは、タケシの前で川島と会話を交わす。

タケシは薄らいでいく意識の中で、キャッツアイという薬が狂人を作っていることを知る。キャッツアイだけでは完全に狂わないタケシに、機械を使って完全な狂人にしてしまおうとする川島。ベッドに寝かされて頭に機械を取り付けられたタケシは、絶体絶命の状態にあった。

一方、待合室でタケシを待つ堀田は、看護婦姿のダイアナにうまく言いくるめられて追い返されてしまう。今タケシは、強い肉体と精神力で、必至にこの狂人作製装置と戦っていた。

『負けてたまるか!俺には大切な使命があるんだ・・・』
『俺の手に・・・日本人の運命がかかってるんだ・・・ウウウ、アアア』    (つづく)


★★★★★★★★★★★★
このドラマが再放送できない理由の一つは、「気ちがい」という言葉が頻繁に出てくることだ。放送コードに引っかかる言葉だからである。しかし、この回はすごい。ヒーローが気ちがいになってしまう。普通だったら、危ない所を救われるというのが常道だと思う。

完全ではないが、気ちがいになって病院に入れられてしまったヒーローは、あとにも先にも、このレインボーマンくらいのものだろう。



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