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帰ってきたウルトラマン(41) ~座談会;振り返ってみたウルトラマン/グロンケンの巻 [新マン座談会・3]

ウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏が、聞き手の某映画監督とふたりでビデオを見て、当時の記憶を思い出しながら各話のエピソードを語るシリーズ。第25弾は、電動ノコギリを装備した怪獣グロンケンが出現し、大きな観音様を一刀両断してしまうという特異なシーンがある。また、キックボクシングの王者・沢村 忠選手がゲスト出演するというちょっと風変わりな回でもある。第27話『この一発で地獄へ行け!』を取り上げます。

脚本;市川森一
監督;筧 正典
特殊技術;高野宏一

◆ある日ジョギング中の郷は、キックボクサーの東三郎青年と知り合う。郷がオートバイを避けるために反射的に飛んだジャンプ力に惚れこんだ三郎は、2日後に控えた引退試合でこの技を披露するために、郷に技の伝授を頼み込む。

郷の厳しい訓練に耐えた三郎は、ついにその技、ウルトラキックをマスターする。そんな時、信州のお寺で観音像が真っ二つにされる怪事件が発生し、郷は調査を開始する。一方、三郎はバスの中でいつも出会う女性アキに恋し、自分の引退試合に思い切ってアキを招待するが、試合当日にアキが郷の恋人であることを知ってしまい・・・。


★★★★★★★★★★★★

聞き手;
「この話にはキックボクサーの沢村忠が出ますが、彼には会われたんですか?」

きくち氏;
「ええ、目黒にある野口ジムに行ってね」

聞き手;
「この前の番組が『キックの鬼』(*)でしたしね。『帰ってきたウルトラマン』とは、縁が深いんですね(笑) ビッグネームですからバックに『沢村忠登場』と出してもよかったのでは(笑) でもそれでは、まるで大怪獣沢村忠になってしまいますね(笑)」
(*)昭和45年9月からTBS系で帰ってきたウルトラマンの前枠でオンエアのスポ根アニメ。原作は梶原一騎氏

《沢村忠登場、郷秀樹とカラむ》
聞き手;
「おお、出た出た。攻撃は最大の防御と書いてありましたね。沢村さんも引退して、今は一切マスコミに出ないんですよね」

きくち氏;
「彼は元々、日大芸術学部の空手部。剛柔流の。しかしキック全盛の時は神様ですよ。真空飛び膝蹴り、ね」

聞き手;
「今だったら、サッカーのカズが出てるようなものですかね。本当にスパーリングしてる。これでね、ウルトラマンが沢村に真空飛び膝蹴りを学び、怪獣を倒すというスゴイ展開です」

きくち氏;
「この回ちょっと、アクションをキックっぽくしてみました」

聞き手;
「やっぱり研究されたんですか?」

きくち氏;
「見に行ったんですよ、後楽園ゆうえんちに」

《試合のシーン、どこかのホール》
聞き手;
「これ、後楽園でしょ?」
きくち氏;
「そう、後楽園ホールです」

《ウルトラマン登場 怪獣にキックを見舞う》
きくち氏;
「ああ、全然足が上がってない」

聞き手;
「でもあれ着て蹴るの、たいへんでしょ。頑張ってやってると思うんですがね」

きくち氏;
「制約はあるけど。突っ張るし。でも全然上がってない(笑)」

聞き手;
「ウルトラマンの手袋に、赤いラインが無い。途中からあのラインは無くなっちゃうんですが、塗装がめんどくさかったのかな?(笑)」

きくち氏;
「全然気づかずにやってました」

《ラストシーン》
きくち氏;
「ボクシング辞めて、田舎へ帰るんだ。この多摩川沿い、良い場所だねぇ。いい感じ出してる」

聞き手;
「いい回ですね。脚本は市川森一さんです。子供番組であっても、お子様向けじゃないですね。男と男の友情。子供は解るから印象に残るんですよ」

きくち氏;
「良いものはちゃんと解るでしょう」

◆◆◆怪獣役者;遠矢孝信氏の証言◆◆◆
この回の怪獣の手のノコギリは電動ではなく、撮影の度に助監督さんが手で回して大変でした。


★★★★★★★★★★★★
アニメ「キックの鬼」は観ていたので、よく憶えている。当時は凄い人気だった。この回は、郷とアキと三郎の恋のゆくえが話のメインになっているらしいのだが、あまり憶えてない。

市川森一氏が描いているだけはあるというものだね。セブンで実力は証明済み。怪獣グロンケンは生物と機械の合成怪獣だ。バルタン星人も生物とハサミだから、同じようなものか。子供はこういうの、結構好きなんだよね。


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