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ウルトラセブン(11)  ~セブンはもうすぐ地球人の敵になるのよ! [ウルトラセブン・ドラマ1]

今回は、第46話『ダン対セブンの決闘』を取り上げます。

謎のサロメ星人が科学力を結集して造り上げたロボットウルトラセブン。その実力は本物のセブンも倒す力があるという。伊良湖岬一体で暗躍するサロメ星人の情報を追って、ウルトラ警備隊はダン、フルハシ、アンヌを潜入捜査に投入するが・・・。

監修;円谷英二  
脚本;上原正三・市川森一  
監督;鈴木俊継  
特殊技術;大木 淳

◆伊良湖岬一帯に怪現象が頻繁に起こっているとの情報に基づき、海と陸の両面から原因を追求することになった防衛軍は、ダン・フルハシ・アンヌの3人を潜入捜査のため現地に派遣した。問題の女が水中翼船に乗って現れると、赤いスポーツカーに乗り変えてどこかへ突っ走って行く。ダンとアンヌはそのあとを追う。

一方、海底からの捜索をしていたハイドランジャーは、何者かのミサイル攻撃を受けて撃沈されてしまう。プールサイドでくつろいでいる女を監視しているダンとアンヌ。女はそのふたりにニヤリと笑うと、腕時計を置いたまま逃走する。

ダンはアンヌに基地への連絡を頼むと、自分は女のあとを車で追う。伊良湖岬灯台付近で女の車を見失ったダンは、怪しい灯台に侵入しようとしてワナにはまり、気絶してしまう。

灯台の地下は、巨大な海底工場になっていた。気が付いたダンはサロメ星人の男と女に促されて、工場で造っている物を見せられる。そこでダンが見たものは、なんと「ウルトラセブン」だった。サロメ星の科学力を結集して造り上げたロボットセブン。だが足りないものが一つだけあった。ウルトラビームだ。

トークマシンを使って、ダンにウルトラビームの秘密を吐かせようとするサロメ星人たち。マスクを付けられスイッチが入ると、しばらくは抵抗していたダンだったが、やがて無意識に言葉が出てくる。
『M2SH3GWFB1』

ダンから聞き出したウルトラビームの秘密を、ロボットセブンに取り付ける作業が開始される。やがてビームランプが点滅をはじめると、海底工場を飛び出したロボットセブンは、伊良湖岬に集まっていたウルトラ警備隊に空から攻撃を開始した。急いでウルトラホークへ乗り込むウルトラ警備隊員たち。

一方、仕掛けた時限爆弾で海底工場もろともダンを吹き飛ばそうとするサロメ星人は、水中翼船型円盤で海中から空へ飛び出すと、ニセウルトラセブンを見てご満悦だ。ホーク1号は水中翼船型円盤を攻撃するが、ニセセブンにエメリューム光線を受けて撃墜されてしまう。

ダンの命は、風前の灯だ。ウルトラアイは隊員服と共に車の中にあり、両手足は縛られて動くことができない。迫り来る爆発時間、だがダンは落ち着いて考えをめぐらす。そしてズボンのポケットにあるライターを使って、腕輪を焼き切り、なんとか自由になることに成功する。間一髪、脱出に成功したダンは、泳いで海岸までたどり着いた。

ダンはウルトラアイを着眼するまでの間、カプセル怪獣アギラをニセセブンに立ち向かわせた。だが、アギラは、自分のご主人様であるウルトラセブンに殴られ蹴られて戦意喪失、岩場へ隠れてほおづえをついて考え込んでしまう。その頃、ダンはようやく灯台付近に乗り捨てた自動車にたどり着き、制服の胸ポケットからウルトラアイを取り出すと、セブンに変身した。

ウルトラ警備隊の目の前にふたりのセブンが出現、セブン対ニセセブンの対決が始まった。アイスラッガー対アイスラッガー、ビーム対ビームの対決でひけを取らないニセセブン。空へ飛びあがったセブンとニセセブンは、空中でぶつかり合って海へ落ちていく。

しばらくして、大爆発と共に巨大な水しぶきが上がると、一人のセブンが泳いでくる。だが本物かニセモノか、ここからでは判らない。やがて水中翼船型円盤の横を通り過ぎていくと、攻撃してこないセブンに安堵し、中に乗っていたサロメ星人たちは喜んだ。
『もうこれで、世界は我らのもの・・・』

だが直ぐにセブンはUターンしてサロメ星人の円盤を遠方まで運んでいくと、大きな火柱が上がり、そのあと大音響が響いてきた。
『セブンは勝ったんだ!俺たちのセブンだ!』

アマギ隊員が大声で叫ぶと、飛んで戻ってきたセブンは、ウルトラ警備隊へ右手で敬礼するのだった。  (おわり)


★★★★★★★★★★★★
台本では、キリヤマ隊長が灯台の階段に仕掛けられたバリヤーを察知して一旦退却すると、一同はポインター号を使って海中へもぐる場面が書かれている。海中を捜索していると、海底工場から出現したニセセブンをポインターは見かけるが、そのポインターをニセセブンが襲ってくる。海中でハンドルを切って、なんとか逃れるポインター。

その様子を縛られたダンもサロメ星人と一緒に画面で見ている。やがてダンを置いて、サロメ星人たちは工場に時限爆弾を仕掛けて脱出する。ポインターは陸へ上がり、ニセセブンにロケット弾を発射するが歯が立たないので、ポインターを捨ててホークへ乗り換えるウルトラ警備隊たち。ポインターはビーム光線により破壊されてしまい、ここからはホーク1号で戦闘する場面になる。

セブン同士の戦いでは、空中戦になり二人とも海に没するが、そのあと一人のセブンが海から上がってきて水中翼船型円盤を手のひらに乗せる。勝ち誇ったサロメ星人だったが、手のひらの中で円盤は握り潰されていくという場面がある。首より下を見ないとどちらが本物か判らないから、決着がついてどちらが勝ったのかわからないというシーンでは、体が海に沈んでいて見えない方が演出上いい。台本どおりよりも映像になった方が、より良いシーンになったと思う。



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