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帰ってきたウルトラマン(35) ~円谷スタッフが語る「新マン」秘話1 [帰ってきたウルトラマンこぼれ話2]

プロデューサー、監督、カメラマンらが語る、『帰ってきたウルトラマン』の秘話が続出。いろいろなこぼれ話も、多数あり!
第一回は、ご存じ満田かずほ氏。今や円谷の大御所。スタッフとして当時のウルトラの現場を知る数少ない一人である。では、どうぞ。


★★★★★★★★★★★★
『帰ってきたウルトラマン』は最初の企画は私が立てました。ヒントは円谷英二社長が、『帰ってきた用心棒』だとか『帰ってきた座頭市』とかいうのが映画でブームになっていて、「ウルトラマンも帰ってきたらどうかね」って、ぽつんと一言つぶやいたのがきっかけです。でも企画室に金城氏がいなかったから、実際にドラマになったのとは違うんですけど。原点は私が。キャラクターとしては、初代ウルトラマンをそのまま帰ってこさせたかったんで、ウルトラマンのデザインはまったく起こしてなかった。だけど、商品化上面白くないって意見が出て、急きょ線を入れたりして。

これは余談だけど、タッコング、ザザーン、アーストロン、キングザウルス三世の4匹だけは、いつも作り物で手遅れになっていたから、作り物を先行させちゃおうってことで、脚本の人にもどんな話になるかわからないけど、ストーリーに関係なく怪獣だけ発注したんです。

きくち英一氏とは、もちろん現場でも会ったことあったけど、一番の思い出は、元助監督で脚本家でもあった田口成光の結婚式のエピソードかな。彼は日大で、きくちちゃんも日大でしょ。日大には伝統的な「エッサ、コリャコリャ」っていう応援団の踊りのようなものがあるんですよ。で、田口の結婚式のとき、きくちちゃんがやれって言われてたんです。それで私が偶然トイレに立ったら、きくちちゃんがトイレで一所懸命「エッサ、コリャコリャ」って練習してるわけだ。これがさ、さすがに役者だから、ものすごくうまいんだよねぇ。

ウルトラマンの芝居には自分なりのポーズっていうのがあって、古谷ちゃんは殺陣とか格闘技に関しては素人だったけど、足が長いという理由で『ウルトラQ』のケムール人に入って、その縁でウルトラマンに入った。格闘も分らないし、前でバンバン火が燃えると、それが怖いから、ああいうポーズになった。次のセブンに入った上西は、剣友会っぽいところにいたわけだから、こう胸張ってね。きくちちゃんもそれこそ、剣友会とかでキッチリ殺陣を勉強した人だから、やっぱり上手いんですよね。

★★★★★★★★★★★★
初代ウルトラマンの古谷 敏氏が話しているから間違いないと思うけど、あのちょっと前かがみにかまえるウルトラマンの戦闘ポーズは、アメリカの俳優ジェームス・ディーンの映画を観て憧れていたという部分が根底にあるとのこと。従って、満田氏が言っている「火が怖いから」という理由は、それも一部あるかもしれないが、間違いである。「ウルトラマン」の項に、古谷 敏氏がそのあたりを語っている記事があるので、そちらを読んでみてください。



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