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戦え!ぼくらのミラーマン(9) [ミラーマン・ドラマ1]

第19話《危機一髪!S.G.M.》
監修;円谷 一
脚本;若槻文三
特殊技術;真野田陽一
監督;黒田義之

◆宇宙空間に突如現れたインベーダーの宇宙船が、地球のある地点に向けて超大型ミサイル「オズマー」を発射した。航空防衛隊レーダー監視所が、その飛行物体を確認したのが19時を少し過ぎた頃だ。航空防衛隊からSGMに、すぐに連絡が入る。

だがSGMのレーダーはまだそれを捕らえられずにいた。レーダーに捕らえることができなければ、着弾地点や着弾時間を計算することができない。その頃、京太郎が仕事から帰ってくると、部屋に高さ1.5メートルほどの観葉植物の鉢植えが置いてあった。

京太郎を出迎えた御手洗朝子にそのことを問うと、今朝二つ届いたから、一つは京太郎の部屋に、もう一つは父の書斎に飾ったと言った。一方、SGMのレーダーがようやく宇宙ミサイルを捕らえたので、すぐに着弾地点と着弾時刻を計算する。

すでに村上チーフの指示で、航空防衛隊に迎撃ミサイル発射準備の依頼はしてある。あとは着弾地点・着弾時間を計算し、直ちに迎撃ミサイルを打ち上げるだけだ。計算の結果、着弾地点はポイントゼロ、すなわちSGM本部であることが判明した。息をのむ隊員たち。
『計算間違いじゃないの?』

着弾時刻は19時25分58秒。みな顔色が青ざめる中、村上チーフだけは落ち着いていた。冷静沈着な村上の頭脳は、対応できることをすべて考え出していた。すぐに宇宙ミサイルの軌道計算をして、迎撃ミサイルを打ち上げること。

万が一、着弾した場合の被害が予想できないので、半径50キロ以内の住民避難を警察へ連絡する等、次々に指示を出す。航空防衛隊から、迎撃ミサイル発射準備完了の連絡が入る。時間がもうありませんと焦る、女性隊員の野村。

19時7分、ミサイルの軌道計算を終えて、直ちに迎撃ミサイルが打ち上げられた。
『2秒前、1秒前、迎撃ミサイル発射!』
『迎撃ミサイルは、今から8分24秒00に宇宙ミサイルに命中します』

軌道計算した安田隊員が報告する。その頃、朝子が父の書斎に入って書類を探していると、木が腐ったような変な臭いがすることに気付いた。書類を持ってSGM本部に戻ってきた朝子がそう報告すると、気のせいだと笑う京太郎。

実はインベーダーは、このミサイル攻撃とは別に、もう一つSGMに仕掛けていることがあった。京太郎の部屋に置かれた観葉植物は、宇宙生物だったのだ。植物の姿をしていた宇宙怪獣ビッグアイは、ツルを伸ばしながら少しずつ姿を怪獣へと変えていく。

やがて怪獣の姿になると、部屋中に花粉を吐き散らした。京太郎の部屋は花粉で黄色く染まってしまい、鏡のように光るものが一切なくなってしまう。ミサイルの軌道を再計算して、迎撃破壊できることを安心する安田。地球周回をしている宇宙衛星のテレビカメラが、この宇宙ミサイルの姿を捕らえていた。

中継範囲に入ったので、迎撃する所を中継することができるのだ。19時16分、4基の迎撃ミサイルが宇宙ミサイル・オズマーに命中する所を、SGM全員が目撃する。が、破壊されることなく飛行を続ける宇宙ミサイル・オズマー。

呆然とするSGM隊員たちと御手洗博士。航空防衛隊作戦室からSGMへ、緊急退去命令が出される。村上チーフが大至急、退去命令を出す。重要書類を持ち出す時間もないなと、つぶやく御手洗博士。ミラーマンの力を使って宇宙ミサイルを粉砕してみることを京太郎は御手洗博士に進言するが、それを許さない御手洗博士。

御手洗博士とSGMメンバーは、大至急、車で退去した。そのころ、戦闘機がスクランブル発進し、ミサイル迎撃に向かうが、戦闘機のミサイルではまるで歯が立たない。逆に宇宙ミサイルが撃ってくる破壊光線に撃墜されていく戦闘機隊。

航空防衛隊は、迎撃ミサイルを撃って最後まで着弾を阻止しようと必死だが、迎撃ミサイルを受けてもびくともしない宇宙ミサイル。京太郎はミラーマンになって迎撃する決心をしてひとり部屋に戻った所を、怪獣ビッグアイに襲撃されてしまう。

部屋の中に光るものが見当たらない。必死に怪獣の攻撃に耐えるが、人間の姿のままでは勝てない。京太郎はビッグアイの為に首を絞められて、窒息寸前だ。19時21分、刻一刻と宇宙ミサイルがSGM本部に迫ってくる。その時、怪獣がこぼした花瓶の水がキラリと光った。

京太郎は素早くミラーマンに変身すると、ビッグアイと共に巨大化した。ミラーチョップ、キックで攻撃するが、大きな目から破壊光線を出してミラ―マンを攻撃してくるビッグアイ。ミラーマンはようやく、ミラーナイフでビッグアイの息の根を止めた。

19時24分、宇宙ミサイルが迫ってきた。ディフェンスミラーでミサイルの飛行を止め、それを掴んで空へ投げ上げると、必殺シルバークロスを放って破壊した。19時26分58秒が過ぎた。ミラーマンの活躍により、SGM本部破壊の危機は去った。  (終わり)


★★★★★★★★★★★★
今回は、かなりサスペンスに飛んだ展開である。宇宙ミサイル着弾時間との闘い。そこにもう一つの罠である怪獣が出現して、SGM内部から攻撃をしかけるインベーダーの作戦は秀逸だ。しかし、あれほど簡単に怪獣が侵入できるのなら、もっと早く怪獣がSGM本部を襲撃してもよかったのだが(笑)

またミラーマンの力でミサイル阻止をしようとする京太郎を止める、御手洗博士の親心が垣間見える。ミラーマン自体を封じない限り、インベーダーの侵略は成功しないのだ!



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