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超人バロム・1 (3) [バロム1・ドラマ]

~バロムとは正義と友情のエネルギーをいい、ドルゲとは地球の平和を乱す悪をいう~
《第5話 発狂魔人ミイラルゲ》
原作;さいとうたかを さいとう・プロ
脚本;伊上 勝
監督;田口勝彦
バロム1擬闘;大野剣友会(中村文弥・岡田勝・中屋敷鉄也)


◆原因不明の転落死が10件、立て続けに起きていた。ドルゲはバロム・1を倒すために、屈強な悪のエージェントを創ろうと、強い意志を持つ人間を探していた。目を付けた人間を高層ビルの屋上に追い詰めて、そこから飛び降りる人間をドルゲ魔人・ミイラルゲにするつもりだ。

だが、なかなか屈強な人間を探せないドルゲは、有名な大富豪ミスタードルゲの名前で新聞広告を出して人を集め、面接試験をして合格した者をミイラルゲにすることにした。
『求む 身体健全な独身青年』

この広告を見て、多くの人間が面接試験会場へと押しかけた。木戸猛の叔父である木戸松五郎も、面接会場へ足を運ぶひとりであった。列の一番最後に並んで順番を待つ松五郎は、自分の前の男で面接が打ち切られたことに腹を立てる。

『あと一人なんだから、面接してくださいよ』
『ここまで来るのに、電車賃が180円もかかるんだよ』

どうしても受け付けてくれず、あきらめて帰ろうとする松五郎の目の前で、自分の直前に並んでいた男が屋上から飛び降りようとするところを目撃する。後ろから飛びついて止めようとする松五郎だったが、それを振り切ってビルから転落する男。

しかも地面に激突した男がそのあと地面が割れて地中深く吸い込まれていく様子を、松五郎は目撃してしまう。急いで面接会場へ戻ると、今の話を車椅子に乗ったミスタードルゲに話す松五郎。するとその車椅子を押していた男は、なんと松五郎の目前で飛び降りた男であった。

『私のボディガードに、何か用ですかな?』
ドルゲは、死を恐れぬ勇気を持ち、やれと言われれば何でもやる強い意志を持つこの男にドルゲ細胞を注入し、悪の病原菌を持つミイラルゲを創った。

不審に思いながら帰宅しようとする途中で、松五郎は猛と会う。以前から猛にドルゲのことを聞いていた松五郎は、今あったことを猛に話すと、猛は疑いを抱いて松五郎と一緒に車椅子を押す男の後をつけることにした。

猛は一緒にいた姉の紀子に健太郎を呼んでくるように伝言すると、廃屋までその男を追っていった。一方、健太郎は紀子からの連絡を受けて猛の後を追うが、猛たちを探すことができずにいた。

廃屋におびき出された猛と松五郎の前で、男はミイラルゲに変身して襲ってきた。
『コプーの正義のエージェントは、ひとりの時に消す!』

ボップの力で猛の居場所を突き止めた健太郎だが、そのとき猛はミイラルゲの左目から飛び出してくるヘビに絡まれて、身動きできないでいた。健太郎が猛とバロムクロスをしようとする間を与えまいと、ミイラルゲは健太郎にもヘビを飛ばして、首に巻きつけてしまう。

ふたりともヘビに首を絞められて苦しい状態だが、お互いに地面を転がって寄っていくと、横になった状態でバロムクロスに成功する。バロム・1登場。

『バッローム!悪のエージェント・ミイラルゲ、絶対に許さん!』
『望むところだバロム・1、悪のエージェントが勝つか、正義のエージェントか!』

廃屋で両者が激突、アントマンが横からバロム・1を狙うが、パンチが炸裂したアントマンは粉々に砕かれてしまう。ミイラルゲの左目からヘビが飛び出すと、バロム・1の首に巻きついて離れない。

やっと首から引き離して空へ投げると、そのヘビは飛散していった。
『貴様がドルゲの病原菌を町にバラまいたのだ、バロム・1!』

ミイラルゲはそういうと、地中深く消えていった。その頃、町では原因不明の伝染病が流行しだした。変身を解いた猛と健太郎は、町で謎の伝染病が流行っていると聞いて、ミイラルゲを倒せば超能力が無くなり、伝染病は治まるに違いないと意見が一致した。

そんなとき、松五郎に急用があるからと、鉄道の跨線橋上に猛は呼び出される。
『お前がバロム・1になったら、俺はここから飛び降りる!』

バロム・1の秘密を口にした松五郎は、いきなりミイラルゲに変身して猛を突き落そうとしたが、あとをつけてきた健太郎と間一髪、空中でバロムクロスして、バロム・1に変身した。ジープで逃げるミイラルゲ、それをマッハロッドで追うバロム・1。

決戦の場所は滝が流れる山奥。滝の上でアントマン達を蹴散らして、ミイラルゲと対峙するバロム・1。バロム・1の必殺・空中落としが炸裂し、ミイラルゲは爆死した。ドルゲによってミイラルゲにされた男は人間に戻り、謎の伝染病に感染した人達も、ミイラルゲの死と共に症状は回復したのだった。  (終わり)


★★★★★★★★★★★★
ヒーローは、人間体の時に倒してしまえば悪役としては一番楽だ。バロム・1を抹殺する目的で創った悪のエージェント、ミイラルゲ。ドルゲにとっては、バロム・1を倒すことが最優先事項になっているようだ。ミイラルゲのセリフが、それを物語っている。

『コプーの正義のエージェントは、ひとりの時に消す!』ふたりで変身するバロム・1では、どちらか一人の時に倒してしまうのが一番いい。だがドルゲ魔人は、如何せん詰めが甘いのである。

今回のもうひとりの主役と言ってもいいのが、松五郎を演じる砂川啓介氏である。旧ドラえもんの声を演じていた大山のぶよ氏の旦那さんだ。体操のお兄さんでもあった。



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