ウルトラセブン(9) ~破滅の道を選ぶのは地球人か、ガッツか。これが我々の最後の作戦だ! [ウルトラセブン・ドラマ1]
今回は、第40話『セブン暗殺計画(後篇)』を取り上げます。
監修;円谷英二
脚本;藤川桂介
監督;飯島敏宏
特殊技術;高野宏一
◆地球侵略を狙うガッツ星人は周到な計画を立て、ついにウルトラセブンを倒して十字架にかけることに成功、夜明けとともにセブンを処刑すると通告してきた。
一方、宇宙ステーションの回路を使った謎の発信音を傍受した警備隊は、新たな脅威かと疑心暗鬼になりながらも、その発信音の解読に取り組んでいた。
ダンは行方不明、ソガは負傷し、防衛軍の武器では太刀打ちできない。セブンの処刑時刻が刻一刻と迫る中、ガッツ星人に対して戦う術はあるのか。セブンを救出する方法はあるのか・・・。
宇宙ステーションの回路を使った謎の発信音は、途中で妨害されてしまった。直ちにアマギに、分析解読するよう命じたキリヤマ隊長。妨害電波の出ている場所が泉ヶ丘であることを突き止めた警備隊は、泉ヶ丘にガッツの拠点があるのではないかと見当をつけた。
一方で謎の発信音はセブンの脳髄から出ているものであったことが判明し、一同は喜ぶ。
『セブンは生きていたのか!』
身体を動かすためには、マグネリュームエネルギーが必要だとセブンは言ってきているが、まだ世界のどこでも合成に成功していない。しかもマグネリュームエネルギーを合成するためには、アフリカ原産のダイモード鉱石が必要で、なかなか手に入らない代物であった。
それを探すだけでも大変時間がかかるだろうと、タケナカ参謀が眉をひそめる。と、その時、アマギとアンヌが顔をほころばせて、フルハシの方を見た。フルハシの妹の友人である夏彩子が、アフリカ・ラリーに参加した折に、原住民からもらった宝石の一部を送ってくれたことを思い出したのだ。
フルハシの部屋にあったダイモード鉱石の片割れを使って、早速実験が行われた。硬度7、硬度8、硬度10の板を破壊することに成功、もし硬度15の板が割れれば、マグネリュームエネルギーに劣らないエネルギーを確保したことになる。しかし運命の一撃は、板を割るには至らなかった。
『そうだ、大丈夫ですよ。半分は夏君が持っているはずだから・・・』
レース場。練習から戻ってきて車を降りる夏彩子。胸には青い石の付いたペンダントをしている。疲れて戻ってきた夏を、足音がつけてくる。ガッツ星人はセブンの暗号を解読して、夏を襲ったのだった。フルハシとソガが夏彩子の控室へ着いた時は、すでにガッツ星人に襲われた後だった。
『隊長、ガッツに先を越されたようです・・・』
ガッツ星人に連れ去られた夏彩子を、ポインター号で捜索するソガとフルハシは、道端に倒れている夏を発見する。練習中はイミテーションをしていることを明かす夏。夏彩子の持っていた残りのダイモード鉱石を使って実験をする警備隊員たちは、見事に硬度15の板を割ることに成功する。
『破滅の道を選ぶのは地球人か、ガッツか。これが我々の最後の作戦だ!』
十字架にかけられたセブンが空に浮いている。ホーク1号で出撃した警備隊は、セブンの額にあるビームランプめがけて、名手ソガがマグネリュームエネルギーを発射する。が、手ごたえが無い。ガッツ星人の宇宙船からミサイル攻撃を受け、ホーク1号の右翼が被弾した。
安定が保てないホーク1号をフルハシは何とか操縦し、もう一度ソガがビームランプを狙う。するとセブンの姿が幻のように消えてしまった。空にあったセブンが偽物であったなら、本物のセブンはどこにいるのか。ダイモード鉱石をめぐって数時間が経過し、夜明けまであと1時間しかない。
警備隊は夏彩子を囮にして、ガッツ星人の本拠地を探る手段に出た。案の定、夏の車を襲いに来たガッツ。そのあとを尾行するポインター号のフルハシ。泉ヶ丘方面に向かっていることが判り、キリヤマ隊長達はマグマライザーで出撃、フルハシはガッツの円盤を撃破して夏彩子を救出した。フルハシは、泉ヶ丘西方の崖で十字架にかけられたセブンが横たわっているのを発見する。
マグマライザーが泉ヶ丘に到着、ソガがセブンのビームランプを狙って発射したマグネリュームエネルギーは、みごとセブンを甦らせた。両手が動き、目が光り、ビームランプが緑色に光る。息を吹き返したセブンは捕らわれていた十字架を破壊すると、まずセブンを処刑に来た円盤3機を破壊する。
太陽に身体を向けてエネルギーを吸収すると、ガッツの母船に向かって、アイスラッガーの数十倍の威力があるウルトラノックで攻撃、母船は大爆発を起してガッツ星人の野望はここに潰えた(ついえた)のであった。 (おわり)
★★★★★★★★★★★★
台本では、謎の発信音の解読風景が描かれている。分析室内でソガとアマギがテープを操作して解読する様子が書かれている。
ダイモード鉱石をフルハシが持っていることを思い出させるシーンで、アマギとアンヌの会話は台本にはなく、あとから付け足されたものである。台本ではフルハシが『ちょっと待ってくださいよ』と、自分で気付くことになっていた。
フルハシが、夏彩子のペンダントがイミテーションだったことを知って、大声で笑ってから「シーッ、聞かれたかな?」とボケるシーンは、台本には無い。アドリブか?
(一番の違い)
セブンを探すために、夏彩子を囮にしてガッツ星人をおびき出す場面。台本ではガッツに襲われた時の為に、独断でフルハシが夏彩子の指輪に発信機を付けておく。レース場方面から泉ヶ丘へ急に進路を変えた夏彩子の車を変に思いあとを追うが、ガッツ星人は夏彩子を車ごと崖から落としてしまう。愕然とするフルハシの目の前に、磔状態のセブンを発見する。最終的に夏彩子は、大怪我で済んだ様であった。
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監修;円谷英二
脚本;藤川桂介
監督;飯島敏宏
特殊技術;高野宏一
◆地球侵略を狙うガッツ星人は周到な計画を立て、ついにウルトラセブンを倒して十字架にかけることに成功、夜明けとともにセブンを処刑すると通告してきた。
一方、宇宙ステーションの回路を使った謎の発信音を傍受した警備隊は、新たな脅威かと疑心暗鬼になりながらも、その発信音の解読に取り組んでいた。
ダンは行方不明、ソガは負傷し、防衛軍の武器では太刀打ちできない。セブンの処刑時刻が刻一刻と迫る中、ガッツ星人に対して戦う術はあるのか。セブンを救出する方法はあるのか・・・。
宇宙ステーションの回路を使った謎の発信音は、途中で妨害されてしまった。直ちにアマギに、分析解読するよう命じたキリヤマ隊長。妨害電波の出ている場所が泉ヶ丘であることを突き止めた警備隊は、泉ヶ丘にガッツの拠点があるのではないかと見当をつけた。
一方で謎の発信音はセブンの脳髄から出ているものであったことが判明し、一同は喜ぶ。
『セブンは生きていたのか!』
身体を動かすためには、マグネリュームエネルギーが必要だとセブンは言ってきているが、まだ世界のどこでも合成に成功していない。しかもマグネリュームエネルギーを合成するためには、アフリカ原産のダイモード鉱石が必要で、なかなか手に入らない代物であった。
それを探すだけでも大変時間がかかるだろうと、タケナカ参謀が眉をひそめる。と、その時、アマギとアンヌが顔をほころばせて、フルハシの方を見た。フルハシの妹の友人である夏彩子が、アフリカ・ラリーに参加した折に、原住民からもらった宝石の一部を送ってくれたことを思い出したのだ。
フルハシの部屋にあったダイモード鉱石の片割れを使って、早速実験が行われた。硬度7、硬度8、硬度10の板を破壊することに成功、もし硬度15の板が割れれば、マグネリュームエネルギーに劣らないエネルギーを確保したことになる。しかし運命の一撃は、板を割るには至らなかった。
『そうだ、大丈夫ですよ。半分は夏君が持っているはずだから・・・』
レース場。練習から戻ってきて車を降りる夏彩子。胸には青い石の付いたペンダントをしている。疲れて戻ってきた夏を、足音がつけてくる。ガッツ星人はセブンの暗号を解読して、夏を襲ったのだった。フルハシとソガが夏彩子の控室へ着いた時は、すでにガッツ星人に襲われた後だった。
『隊長、ガッツに先を越されたようです・・・』
ガッツ星人に連れ去られた夏彩子を、ポインター号で捜索するソガとフルハシは、道端に倒れている夏を発見する。練習中はイミテーションをしていることを明かす夏。夏彩子の持っていた残りのダイモード鉱石を使って実験をする警備隊員たちは、見事に硬度15の板を割ることに成功する。
『破滅の道を選ぶのは地球人か、ガッツか。これが我々の最後の作戦だ!』
十字架にかけられたセブンが空に浮いている。ホーク1号で出撃した警備隊は、セブンの額にあるビームランプめがけて、名手ソガがマグネリュームエネルギーを発射する。が、手ごたえが無い。ガッツ星人の宇宙船からミサイル攻撃を受け、ホーク1号の右翼が被弾した。
安定が保てないホーク1号をフルハシは何とか操縦し、もう一度ソガがビームランプを狙う。するとセブンの姿が幻のように消えてしまった。空にあったセブンが偽物であったなら、本物のセブンはどこにいるのか。ダイモード鉱石をめぐって数時間が経過し、夜明けまであと1時間しかない。
警備隊は夏彩子を囮にして、ガッツ星人の本拠地を探る手段に出た。案の定、夏の車を襲いに来たガッツ。そのあとを尾行するポインター号のフルハシ。泉ヶ丘方面に向かっていることが判り、キリヤマ隊長達はマグマライザーで出撃、フルハシはガッツの円盤を撃破して夏彩子を救出した。フルハシは、泉ヶ丘西方の崖で十字架にかけられたセブンが横たわっているのを発見する。
マグマライザーが泉ヶ丘に到着、ソガがセブンのビームランプを狙って発射したマグネリュームエネルギーは、みごとセブンを甦らせた。両手が動き、目が光り、ビームランプが緑色に光る。息を吹き返したセブンは捕らわれていた十字架を破壊すると、まずセブンを処刑に来た円盤3機を破壊する。
太陽に身体を向けてエネルギーを吸収すると、ガッツの母船に向かって、アイスラッガーの数十倍の威力があるウルトラノックで攻撃、母船は大爆発を起してガッツ星人の野望はここに潰えた(ついえた)のであった。 (おわり)
★★★★★★★★★★★★
台本では、謎の発信音の解読風景が描かれている。分析室内でソガとアマギがテープを操作して解読する様子が書かれている。
ダイモード鉱石をフルハシが持っていることを思い出させるシーンで、アマギとアンヌの会話は台本にはなく、あとから付け足されたものである。台本ではフルハシが『ちょっと待ってくださいよ』と、自分で気付くことになっていた。
フルハシが、夏彩子のペンダントがイミテーションだったことを知って、大声で笑ってから「シーッ、聞かれたかな?」とボケるシーンは、台本には無い。アドリブか?
(一番の違い)
セブンを探すために、夏彩子を囮にしてガッツ星人をおびき出す場面。台本ではガッツに襲われた時の為に、独断でフルハシが夏彩子の指輪に発信機を付けておく。レース場方面から泉ヶ丘へ急に進路を変えた夏彩子の車を変に思いあとを追うが、ガッツ星人は夏彩子を車ごと崖から落としてしまう。愕然とするフルハシの目の前に、磔状態のセブンを発見する。最終的に夏彩子は、大怪我で済んだ様であった。
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