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ウルトラセブン(8)  ~セブンは身長50メートルの巨人にも、豆粒ほどにも、ちいさくなれる [ウルトラセブン・ドラマ1]

今回は、第39話『セブン暗殺計画(前篇)』を取り上げます。
監修;円谷英二  
脚本;藤川桂介
監督;飯島敏宏  
特殊技術;高野宏一

◆警報が鳴ってフルハシやアマギが出動しても何も異常がないのに、ダンが出動したときにだけ、怪獣アロンに襲われることが何度か続いた。ガッツ星人は、地球を侵略するには地球人の心の拠り所を無くしてしまえば、簡単に降伏すると考え、それには地球人の目の前で、ウルトラセブンを処刑してしまえばよいと考えた。

怪獣アロンはウルトラセブンの超能力を探るための囮(おとり)であり、セブンはまんまとこのワナにはまって能力を探られ分析されてしまう。第三地区に警報が出て、ダンとアンヌが出動した。ポインター号で第三地区へ向かったところ無人の自動車に囲まれて、身動きが取れない状態に追い込まれてしまう。

ガッツ星人が現れて、ダンに挑戦してきた。アンヌがいるため変身出来ないダンは、カプセル怪獣ウィンダムを使ってガッツ星人と闘わせるが、電子頭脳を破壊されてしまう。ガッツ星人は巨大化してダンをセブンに変身させようと誘うが、本部に連絡を取って迎えに来たホーク1号により、ダンとアンヌはその場からの脱出に成功する。

ウルトラ警備隊では、ガッツ星人の目的をつかみかねていた。一方で、泉ヶ丘の上空に未確認飛行物体があることをレーダーがとらえていたが、肉眼では確認できない。ホーク3号で出動したアマギとアンヌの目の前にガッツ星人の宇宙船が姿を現し、ホーク3号は撃墜されてしまう。

ポインター号で泉ヶ丘に向かったソガとダンだったが、ソガはガッツ星人の捕獲円盤に襲われて捕らえられてしまう。本部にソガの救出を依頼したダンは、ポインター号で移動中に鉄橋を爆破され、セブンに変身せざるを得なくなる。

泉ヶ丘の崖の上で、ガッツ星人とセブンの戦いが始まった。アイスラッガーやエメリューム光線などの超兵器を使ってガッツ星人と闘うセブンだったが、怪獣アロンを使って徹底的に分析されたセブンの能力は、もはやガッツ星人には通用しなかった。

光線技によってエネルギーが消耗し、セブンの額のビームランプが点滅をはじめた。もう立っていることができないほど疲労しているセブン。エネルギーが足りず反撃できないセブンは、ついにガッツ星人によって十字架にかけられてしまう。

泉ヶ丘に急行したキリヤマ隊長たちは傷ついたソガを発見するが、ダンを見つけることは出来なかった。
『ダーン!ダーン!』

フルハシの声が、泉ヶ丘にこだまする。防衛軍はミサイルや高射砲でガッツ星人の宇宙船を攻撃するが、強力なバリアーに阻まれて宇宙船は無傷であり、逆に防衛軍側に犠牲が出てしまう。
『このまま戦闘を続ければ、君達は全滅するだけだ。地球防衛の切り札ウルトラセブンは、我々の手中にあるのだ!』

夕方の泉ヶ丘で必死にダンを探すアンヌの目前に、磔にされたウルトラセブンが出現する。ガッツ星人は「夜明けとともにセブンを処刑する」と通告してきた。明朝の日の出は5時21分と判明した。セブンの処刑まで、あと12時間足らずしかない。

そのときまでにセブンを救出できなければ、処刑されたセブンを見た人類は反撃する力を無くして、ガッツ星人の奴隷となってしまうにちがいない。どうしたら、セブンを助けることができるのか?
『何しろ、相手は宇宙人だからな・・・』

そんなとき、宇宙ステーションの回路を使っておかしな発信音がキャッチされた。直ちに録音して分析するよう指示するキリヤマ隊長。新たな侵略の前触れか、それとも・・・。明日は人類破滅の夜明けになってしまうのだろうか。  (つづく)


★★★★★★★★★★★★
ダンがアンヌと第3地区に出動してガッツの無人自動車に囲まれた時、投げるカプセル怪獣が台本ではミクラスになっている。ミクラスも本編のウィンダム同様ガッツの敵ではなく、ダンが回収する前に焼殺されてしまう点は同じである。また台本ではガッツ星人は4体でてくるのだが、それはセブンの超兵器分析での会話に出てくるだけなので、2体で十分であるという判断が出たものと思われる。本編の作戦室で指揮を取っているのはタケナカ参謀だが、台本ではマナベ参謀になっている。

飯島監督は、ウルトラセブンでは3本しか監督していない。「勇気ある戦い」と、この「セブン暗殺計画」前・後篇である。しかもこの3本はいずれも力作であり、特に「セブン暗殺計画」は最後まで目が離せないストーリー展開で、満田監督の「史上最大の侵略」と同じかそれ以上に、筆者は好きな作品である。


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