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帰ってきたウルトラマン(32)改 ~座談会;振り返ってみたウルトラマン/ゴーストロンの巻 [新マン座談会・2]

ウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏が、聞き手の某映画監督とふたりでビデオを見て、当時の記憶を思い出しながら各話のエピソードを語るシリーズ。第20弾は、地底から現れた怪獣ゴーストロンに、勝負を急いだ郷は時限爆弾付きミサイルを撃ち込んでしまう。怪獣爆弾になってしまったゴーストロンはどこに出現するか分らず、大混乱する人々・・・第8話『怪獣時限爆弾』を取り上げます。

脚本;田口成光
監督;筧 正典
特殊技術;高野宏一

◆東京郊外の大杉谷に怪獣ゴーストロンが出現、郷は新兵器・X弾を搭載して出撃する。郷は早く始末しようと焦り、ゴーストロンの尻尾にX弾を撃ち込むが不発に終わる。不発の原因は、郷が誤って時限装置を押したためで、10時間後にそれが爆発することが判明した。

地底を動くゴーストロンは、どこに出現するか分らない。都心へ向かっていた怪獣は進路を変え、青木高原に向かい始めた。が、そこにはダイナマイト工場があり、ニトログリセリンが貯蔵されていた。

もしそこで怪獣の時限装置が爆発し、ニトログリセリンが誘爆を起こしたら、その破壊力は東京を吹き飛ばすのに十分な量であった。青木高原に出現したゴーストロンは、よりによってダイナマイト工場前で座り込んでしまう・・・。


★★★★★★★★★★★★

聞き手;
「これは第一話に登場したアーストロンを改造した怪獣です」

きくち氏;
「コミカルな動きは、遠矢独特のものですよ」

聞き手;
「スキップしてますね。二子玉川園の遊園地で、当時コイツと生で会いましたよ」

きくち氏;
「そうですか(笑)。その頃の二子玉川園の遊園地と円谷プロが提携して、ウルトラマンショーをやってましたからね。ボクも子供を連れて、休みの日は行ったものですよ」

聞き手;
「すこい。本物のウルトラマンも来てたんですか。その時にお会いしたかった(笑)」

《ウルトラマンとゴーストロン、左右より走ってきてすれ違いざまのアクション》
聞き手;
「この殺陣はやはり・・・」

きくち氏;
「そう、時代劇の延長線です」

《ウルトラマンが回転して地中に潜るシーン》
きくち氏;
「このウルトラマンの飛び用の人形は、撮影終了後にいただきました。今でも我が家の天井をカッコよく飛んでいますよ。

息子が小さい頃、友達が遊びに来ると飛び人形、面、ブレスレット、手袋、カラータイマーを見せるんです。一時、バルタン星人の飛び人形もありました。残念ながらこれは壊れてしまいましたが、友達はポケーッとして見ていましたよ」

聞き手;
「そりゃあそうだ。僕なら失禁しますよ(笑)」

◆◆◆怪獣役者;遠矢孝信氏の証言◆◆◆
ゴーストロン、これはアーストロンの使い回しでした。中に入ってすぐ解りました。自分のニオイも残っているし(笑)


★★★★★★★★★★★★
新マンから導入されたとされる、怪獣の血縁関係設定。
・アーストロンとゴーストロン
・テレスドンとデットン
・ブラックキングとレッドキング

これらが「実の兄弟、または義兄弟」の関係にあるという設定になっている。ある雑誌によれば、アーストロンとゴーストロンは兄弟ではなく、「兄妹」であろうという推論を展開している。理由として、
①アーストロンの方が体長・重量ともに優っていること
②アーストロンは凶暴、ゴーストロンはおとなしい性格であること
だというのだが・・・。

まぁ真偽のほどはともかく(笑)、この血縁怪獣設定がもたらしたものは、アトラクション用でも使えるものなら使うという方向性である。「〇〇〇2世」というような使い方もできるようになった。少ない制作費を有効活用するというスタッフの熱意の賜物という見方もできる。

成田亨氏の頃から、既存の怪獣を改造して違う怪獣に作り変えることはしていた訳(*)だが、それは決して兄弟を意識した改造では無かった。人間でも「他人のそら似」といって血縁関係に無くても似ることはあるのだから、ゴーストロンとアーストロンが似てるからと言って、後付けで兄弟にする必要などないと思う。この両者が似ているのは、姿では無く「名前のひびき」である。

*(東宝バラゴン)→パゴス→ネロンガ→マグラ→ガボラ→アトラク用ネロンガ→(東宝バラゴン);改造怪獣の変遷


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