SSブログ

ウルトラセブン(7)改 ~足跡の間隔は平均1メートルです。その点から推測して、相手の身長は約2メートル位だと思われます。 [ウルトラセブン・ドラマ1]

今回は、第22話『人間牧場』を取り上げます。
監修;円谷英二
脚本;山浦弘靖
監督;鈴木俊継
特殊技術;大木 淳

【アンヌの親友るり子の腕に付いていた胞子は、ブラコ星人の食糧であった!このままでは地球上の女性すべてが、ブラコ星人の食糧にされてしまう・・・】


◆今夜はアンヌの親友、るり子の誕生パーティが開かれていた。大勢の友人達が集まって、るり子をお祝いしていた。すると、外で愛犬ジョンが激しく吠える声がする。近所の猫でも見つけたのよと、気に留めないるり子。今度は鳴き声がおかしい。アンヌとるり子は、手分けしてジョンを探すことにした。

暗い中、大量の血が流れているのを発見したるり子は次の瞬間、大きな目玉の宇宙人に襲われてしまう。るり子の叫び声を聞きつけて、急いで声のする方へ向かうアンヌ。海岸に落ちているブローチを見つけるアンヌ。
『るり子のだわ!』

基地へ連絡を入れ、応援を要請するアンヌ。ポインター号で伊豆の入田浜へ向かう隊員たち。アンヌは円盤のようなものを見たと証言し、現地調査をした一行は、犬が怪力で絞殺されていること、砂浜から海に向かって続く妙な形の足跡を発見する。

それは歩幅から推測して、身長2メートルはある巨大生物の物であると思われた。ポインター号をホバークラフトのように浮かせて海上捜索を行ったが、異常は発見できなかった。翌朝、行方不明のるり子が浜辺で発見された。

様子がおかしいるり子を防衛軍基地に収容すると、右腕に謎の付着物を発見、切り取って培養を急ぐ。病症が不明で原因も解らないが、体内の染色体が急激に減少しているという。謎の付着物の培養を急いで、その結果で対策を講じるよりほかにないと言う北村博士。

メディカルセンターで休んでいるるり子がうめき声をあげると、全身が緑色に変色してしまっていた。るり子の異常を報告しようとしたアンヌを、メディカルセンターへ侵入してきたブラコ星人が襲う。叫び声を聞きつけてメディカルセンターへ入ったダンは、とっさにブラコ星人と素手で戦う。

が、怪力のブラコ星人はダンの首を絞めようとしていた。一瞬早く、キリヤマ隊長のレーザーガンが、ブラコ星人のとどめを刺した。しかし意識を失って倒れているアンヌも、るり子同様、全身が緑色に変色してしまっていた。

すぐにブラコ星人の死体を解剖した結果、るり子に付着していた赤い胞子が、ブラコ星人の食糧であることが判った。しかもその胞子を増やすのに、女性の身体は都合が良いのだ。女性の身体は、ブラコ星人の食糧である胞子を増やすための絶好の牧場というわけだ。
『このままでは、地球上のすべての女性が、人間牧場にされる恐れがある』

るり子とアンヌを至急隔離して、他の女性に空気伝染するのを防ぐ措置が取られた。ダンが隔離室で、北村博士に聞く。
『あの二人が助かる方法は無いのですか?』

『放射線アルファー73、これを患者の体に当ててれば、恐らく・・・』

『どこにあります?どうすればいいんです?』

土星の鉱石にしか含まれない、放射線アルファー73。ホーク2号で飛ぼうとするダン。決断するキリヤマ隊長だったが・・・。
『ホーク2号でどんなに急いでも、3日はかかります。患者の生命は、あと15時間もつかどうかです』

北村博士の言葉に、うつむくダンとキリヤマ。パトロール中のホーク1号から、円盤群と遭遇し交戦中との緊急連絡が入る。ホーク3号で緊急出動したダン。急がないと、時間が無い。セブンに変身するために無茶な戦闘を仕掛けるダンは、円盤群に突っ込んでいく。
『ダン、気でも狂ったのか!』

円盤群の攻撃を受け、大爆発するホーク3号の中から、ウルトラセブンが飛び立った。土星へ向かうセブンを、円盤群が交戦して邪魔をする。網状の光線で包囲されてしまったセブンを、ホーク1号がきりもみしながらレーザー光線を放って、セブンを包囲していた網状光線を破壊した。

ホーク1号に敬礼したセブンは、そのまま土星へ向けてスピードを上げた。セブンが取ってきた土星の鉱石を使って、放射線アルファー73をるり子とアンヌに放射する防衛軍の北村博士たち。ふたりとも身体が回復し、意識が戻って笑顔を見せる。

ホーク3号墜落現場にダンを探しにいったソガとアマギが戻ってきたが、ダンが見つからないことを報告する。心配な表情をしながらも、隊員たちを励ますキリヤマ隊長。
『ダンのことだ、きっとどこかで生きているさ・・・』

その頃、別室でゆったり余裕を見せながら土星の絵を描いているモロボシ・ダンの姿があった。   (終わり)


★★★★★★★★★★★★
冒頭、るり子の叫び声を聞いたアンヌが海に向かって撃つ照明弾は、白いブーツから取り出すのだが、台本では胸ポケットから万年筆を取り出し、キャップを抜いてボタンを押すと照明弾が打ち出されると書かれている。

るり子行方不明の知らせを受けて警備隊員が駆けつけ、ホバークラフトのようにポインター号で海上捜索をする時に運転しているのはフルハシだが、台本ではダンが運転している。

誘拐されたるり子がブラコ星人の円盤内に連れて来られて、意識不明のまま座った状態でいる場面。台本では実験室のベッドに寝かされた状態で機械を使ってるり子のデータを取り、そのデータの結果をみた星人は、機械を操作してるり子の腕に黄色い液体を注射する様子が書かれている。

最も違う点。台本では、ダンがホーク3号で無茶をしてセブンに変身した後、警備隊本部に現れて隔離されたアンヌとるり子が入ったカプセルを脇に抱えると、そのまま土星へ行こうとする場面がある。ブラコ円盤群が出すカプセルのように包まれる光線に捕まり、行く手を阻まれているところをホーク1号が3つに分かれて攻撃し、セブンを助けてそのまま土星へ行かせる。


スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。