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仮面ライダー(11) ~2号ライダーの人気爆発!しかしライダーを一旦辞めることに [一文字ライダー・その2]

藤岡弘氏が不幸な事故で長期入院を余儀なくされ、仮面ライダーの主役を降りざるをえなくなった時、引き受けた新・仮面ライダー役。佐々木剛氏の友情が、それまでの仮面ライダーに新しい息吹を吹き込んだ。

主役変更と同時にすべてを一新した『一文字ライダー』編は、若い女性や子供を脇役にすることで、明るくちょっぴりお色気もある内容に変わり、『本郷ライダー』編の暗いイメージを払拭した。それが功を奏して視聴率が急上昇し、変身ブームが到来。

巨大ヒーローの《ウルトラマン》が東の横綱なら、西の横綱になったのが等身大ヒーローの《仮面ライダー》だ。

仮面ライダー人気の上昇と共に、アトラクションショーがデパート屋上などで開催されるようになると、警察も出動するほどの人出になった。後楽園での仮面ライダーショーは最初、演出・脚本などのテレビの専門家が付いていた。

2回目以降の公演では、大野剣友会が殺陣だけでなく脚本と演出まで任されるようになった。ショーの編成は30分。仮面ライダー1人、悪ボス1人、怪人1人、戦闘員3~5人の構成。公開のイベントでは誤魔化しが効かないので、大野剣友会のアトラクションでは、立ち回りではすべて殴る蹴るなどは本当に当たっていた。

当てた瞬間に力を抜くので、さほどの痛みはなかったらしいが、顔だけは避けていたという。アトラクションショーは、最初のうちは大野剣友会のメンバーだけが受け持っていた。

やがて、仮面ライダーショーが全国から引き合いが来るようになると、大野剣友会だけでは賄いきれなくなったので、多くの若き俳優志望の若者たち(風間杜夫、三宅裕司)がスーツアクターとして、アルバイトをしていたことは有名な話である。

それほど仮面ライダー人気は、グングンと上昇していった。視聴率も『怪人ゴースター 桜島大作戦』では、最高視聴率が30パーセントを超えた。こうして佐々木剛氏は第14話の『魔人サボテグロンの来襲』から第52話の『おれの名は怪鳥人ギルガラスだ』まで、仮面ライダー2号・一文字隼人として演じ続けてきた。

だから九州ロケの『死闘!スノーマン対二人ライダー』で藤岡弘氏が帰ってきた時は、しみじみ良かったなと思ったという。プロデューサーの平山亨氏も、涙が出たと言っている。不死身の男・本郷猛は不屈の精神で事故を克服して、足にまだ鉄パイプを入れながらも帰ってきた。

元々『藤岡氏が帰ってくるまで』という約束だったので、復帰した彼に『仮面ライダー』を返そう。彼が怪我をしたとき、《本郷猛は欧州のショッカーを殲滅(せんめつ)するために旅立った》ことになっている。いつでも藤岡氏が復帰できるように、平山プロデューサーが考えておいた設定であった。

彼が帰ってきた以上、こんどは一文字隼人・佐々木剛が、《世界各地で暗躍するショッカーを倒すために、海外へ旅立つ》のである。だから、制作側がずっとダブルライダーで継続したいというのをあえて断って、一文字隼人役を一旦辞めることにしたという。


★★★★★★★★★★★★
もしこの時にダブルライダーのまま続けていたら、どういう展開になっていただろうか。ほかの例を挙げて考えてみよう。《帰ってきたウルトラマン》でもし毎回ウルトラセブンが出てきたら、果たして楽しいだろうか? たまに、ピンチの時に出てくるから、セブンが魅力的に見えるのではないか。

こう考えてみると、2号ライダーの降板は大正解だったのである。本郷ライダーがピンチの時、一文字ライダーが助けに来る。盛り上がるではないか!後楽園の仮面ライダーショーには、筆者も親と一緒に行った記憶がある。舞台の後ろに、ジェットコースターが見え隠れしていたように記憶している。

その時撮った写真も、たぶんアルバムの中にあると思う。怪人ムカデラスとモグラングが、出演していたように思う。そしてマスクの戦闘員たちも(イー!)。その会場で売っている福袋の様なものを、買ってもらった記憶がある。その中に色紙が1枚入っていたことを、憶えている。

ライダーと怪人たちの名前が入った、サイン入り色紙だった。他には何が入っていたのだろう、記憶に無い。とにかく、小学校低学年の頃は『ゴジラ』映画を観に行き、高学年になる頃には『仮面ライダー』だった。ウルトラマンとゴジラと仮面ライダーと。怪獣・怪人三昧の子供時代だった。

家にあるテレビは白黒だったから、怪獣・怪人たちがどんな色をしているかは、書籍で見るか、アトラクションショーへ行かないと分からなかった時代。でも、そんな子供時代がとても楽しかった。


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