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ピグモン、エライ!~怪獣が身体を張って人間を助けるお話(第37話 小さな英雄) [ウルトラマンこぼれ話2]

ある日、銀座のデパートに怪獣が出現!通報で駆け付けた漫才師風の警察官ふたりは、『こういう時は・・・』と言って、科特隊に電話をかける。ここで面白いことが判る。科特隊の直通電話番号だ。『局番なしの999』。数分でムラマツキャップ他4名が到着。

怪獣の正体は、フジ隊員よりも小さい友好珍獣ピグモンであった。ピグモンが騒ぐように、吠えている。何かを訴えているようだと、ハヤタ隊員がつぶやく。ここでイデ隊員が変なことをいう。『あのう、どなたか通訳できる方は、いらっしゃいませんか?』(笑)。

怪獣語の通訳なんか出来る人間、いるわけ無いだろう!注意してみると、そのあともピグモンに向かってイデはボケ続けていて、声をかけてる。『あの、ピグモン、あんた、何言ってんの?』

あれだけボケていたイデ隊員が、場面が変わって、ひどく落ち込んでいる。そこへ、頼んでおいた武器の修理が終わってないとカンカンに怒るアラシ隊員。それはそうだろう。武器は科特隊の命だ。武器が使えなかったら、怪獣を倒すことはできない。

ハヤタ隊員が徹夜しているイデにコーヒーを運んでくると、イデはハヤタにつぶやく。『俺たちがいなくても、ウルトラマンがいれば十分だと思うんだ・・・』 当事者のハヤタは、『科特隊がウルトラマンを助けたことだって、あるじゃないか!持ちつ持たれつだよ』 

それでも、やる気を失くしているイデは、納得いかないようす。やがて怪獣酋長ジェロニモンが、怪獣たちを甦らせて総攻撃をかけようとしていることが判明する。人間の味方のピグモンは、いち早くそれを知らせに来てくれたのだ。早くジェロニモンを倒さなければ、大変なことになる。

この回に出てくる科特隊の兵器の威力は、スゴイものがある。まずキャップ、アラシ、フジの三人がスーパーガンの銃口を一つに集めて撃つ、トリプルショットだ。再生怪獣とはいえ、テレスドンを一撃で倒してしまう。イデはというと、相変わらずウルトラマンを頼みにしている。

ハヤタはそんなイデに対して、『俺たちが力一杯戦っている時にだけ、ウルトラマンは力を貸してくれるんだ』とイデを叱咤激励しながら怪獣に立ち向かう。再生ドラコが襲いかかりイデがピンチ、イデは大声でウルトラマンを呼ぶ。ハヤタはそれを見て、わざとウルトラマンにならなかった。

そこにピグモンが現れて囮(おとり)になって重傷を負う。『ピグモンは、お前の代わりに犠牲になったんだ!』ハヤタはイデを責める。自分の無責任さに目が覚めたイデは、新兵器スパークエイトで再生ドラコを仕留めるが、ピグモンは死んでしまう。

スパークエイト、これがスゴイ新兵器!怪獣の身体が蒸発するように、腹、足、頭と無くなっていく。しかも連続使用が可能だ。ウルトラマンが持ち上げたジェロニモンを、同様にイデがスパークエイトで仕留めている。

これだけ凄い兵器がそろっていれば、ウルトラマンはいらないとさえ思える新兵器である。脚本は金城哲夫、監督は円谷一、監修は円谷英二。これ以上の良いスタッフで良い作品はないだろう。


★★★★★★★★★★★★
人は自信を持って生きよう。依頼心を捨てて、自分を頼りに毎日を生きていこう。力一杯やれば、それが自分の成長につながるんだということを、この物語は教えていると思う。



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タグ:小さな英雄
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