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レッドバロン(18)【宇宙鉄面党編】 [レッドバロン/ギラスQ編]

◎今回は第29話『鉄面党ロボット三兄弟』を取り上げます。

脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
特撮撮影;大岡新一
監督;外山 徹

《ベムパンサー1号・2号・3号》 登場

◆地球防衛隊基地の遠距離レーダーが、宇宙のかなたから地球を目指して飛んで来る飛行物体をキャッチした。それは宇宙鉄面党火星本部から、レッドバロン強奪計画のために派遣されたロボット三兄弟であった。

ベムパンサー三兄弟。1号は一つ目、2号は二つ目、そして3号は三つ目のロボットである。体色、デザインもそれぞれ違うが全体的には似通った形状をしている。

新SSI基地でも、その様子はレーダーで捕らえていた。早速レッドバロンを出動させた紅健は、スペースウィングスとドッキングして宇宙へ向かったが、強烈なロケット弾の先制攻撃を受けて劣勢に回ってしまう。

地球へ逃げ帰ってきたレッドバロンは、スペースウィングスを切り離して地上に着陸した。ベムパンサー三兄弟もレッドバロンを追って、地上へ降り立った。
『よーし、地上でなら負けないぞ!』

闘う気満々の紅健だったが、宇宙鉄面党の秘密基地では、この時レッドバロンの戦闘能力を探ろうとしていた。
『パワー測定開始!』

三兄弟は、それぞれの左腕から発射したクサリをレッドバロンに巻き付けたが、バロンハンマーで簡単に払い落とし、2号が引きずられて倒れるほどの凄まじいパワーを発揮するレッドバロン。
『テスト終了』

テストの終了と共に、三兄弟は攻撃を中止してあっさりと去って行った。追撃しようとする健に、深追いしないよう指示する三神博士。

秘密基地から宇宙鉄面党火星本部へ、報告を入れるリーダー。
『ベムパンサー1号2号3号を使い、レッドバロンを徹底調査しましたところ、我々の予想をはるかに超えた性能が記録されました』

地球からの報告を聞いた司令官は、レッドバロンを強奪して宇宙鉄面党の侵略用ロボットにするよう、指令を出した。

地球の秘密基地では、今恐るべき計画が動き始めようとしていた。リーダーの目の前に呼び出された3人の戦闘員が、写真に写る地球人家族、父・母・小学生の男の子に変身したのだ。顔から姿、身長まで写真通りの姿であった。

その男の子が、健が運転するアイアンホークの前を林の中から飛び出してきた。危うく轢きそうになったが、その姿をみて驚く健とマリ。顔中擦り傷だらけで、何かから逃げてきたらしい様子なのだ。
『宇宙人から、パパとママを助けて!』

哲也と熊野警部にも応援を要請して、目指す洋館に乗り込もうとする健とマリ。シゲルという名の男の子の両親が、この洋館に捕らえられているらしい。乗りこもうとした途端、中から男女が逃げ出してきたが、鉄面党のフランケンマスクの戦闘員達に殺害されてしまうのだった。

健たちは戦闘員達と交戦してすべて倒すが、シゲルは目の前で両親を殺害されて泣きじゃくっていた。マリや健は同情して、この時からシゲルにスキを見せるようになってしまう。

ある時、レッドバロンに乗りたいというシゲルに、健は乗せることを約束してしまう。シゲルに化けた戦闘員3号に、無線で紅健の声紋と指紋を取ることを指示する鉄面党リーダー。遂にレッドバロンに乗せてもらう時が来た戦闘員3号は、録音装置で紅健の声をこっそり録音してしまう。

『さぁいくぞ・・・ファイトレバーオン!』
(心の声;これで紅健の声紋は取れた。次は指紋を写すことだ)
そんな時、三神博士は健に注意を促すのであった。
『今は非常事態だ。レッドバロンは遊園地の乗り物じゃないぞ』

だが、健が両親と兄を鉄面党に殺された事を知る哲也やマリには、健と同じような立場のシゲルの気持ちが痛い程よくわかるのだ。少しでも慰めることが出来るならというこの気持ちが、まさか命取りになることなど思ってもみない紅健であった。

SSI基地では、ベムパンサー三兄弟の動きが気になっていた。何かを企んでいると読んでいる三神博士や健だが、それが何かは解らない。ある夜、熊野警部のもとに引き取られているシゲルが寝ていてうなされていることを聞いた健は、自分のもとに引き取りたいと言い出す。

非常事態の今、SSI基地は部外者は立ち入り禁止だが、三神博士は健に特例を出すと言ってくれる。健のもとで寝るふりをしたシゲルは、健の手の平から指紋を写し取ることにまんまと成功するのであった。

ベムパンサー三兄弟の動きが変わったことで作戦室に呼ばれた健。健が部屋からいなくなるのを見計らって、その間に基地内にある金庫を開けて、レッドバロンの設計図を盗み見るシゲル。

バロンパンチやエレクトリッガーなどの操作方法をすっかり覚えてしまう戦闘員3号・シゲルは、強奪計画が完了したことを基地へ報告するのだった。これを受けてベムパンサー三兄弟を地上に着陸させる鉄面党と、レッドバロンを出撃させる健。

一方、熊野警部はシゲルの伯母を探し当てて引き取ってもらうつもりでいたところ、シゲルと両親は半年前に交通事故死していることが伯母から知らされたというのだ。つまり、あのシゲルはニセモノであることにマリ、哲也、警部は気付いたのだ。が、今戦っている健は、まだそのことを知らない。

そんな時、シゲルが戦場に現れた。レッドバロンめがけて走ってくるシゲルは、ベムパンサーに砲火を浴びて倒れてしまう。レッドバロンから降りてシゲルのもとへ駈けつける健に、戦場へ着いたマリ達が大声で叫ぶ。

『本当のシゲル君は、半年前に死んでいるんだ!そいつは鉄面党の回し者だ!』
だが、健の優しい心がウソに負けてしまう。苦しそうな顔をしているシゲルに近づいた健は、抱きかかえたシゲルに短剣で胸を刺されてしまう。

傷を負って動けない健の目の前で、戦闘員3号・シゲルはレッドバロンに乗り込み、盗んだ健の声紋と指紋を使ってレッドバロンを操縦することに成功する。
『ウソだ!レッドバロンは、俺以外の操作では動かないはずだ』
『レッドバロンよ、紅健を踏みつぶしてしまえ!』

傷を負って動けない紅健は、今健以外の操縦者によって動いているレッドバロンに踏みつぶされようとしていた。左足が大きく上がって健に足裏を見せているレッドバロンが、そこにいた。
危うし、紅健! (つづく)


★★★★★★★★★★★★
レッドバロンが新シリーズの宇宙鉄面党編になって、唄もオープニング、エンディング共に変わるのだが、歌手名が「団しん也」となっている。筆者が「団しん也」と聞いて真っ先に思い出すのは、物まねである。

だが、今の今まで、物まねの団しん也氏とレッドバロンの歌を歌う団しん也氏が同一人物であることなど、まったく知らずにいた。もう驚いたの何の(笑)。
『スーパーロボット レッドバロン』
第27 - 39話OP『飛べ!!宇宙のレッドバロン』
第27 - 39話ED『斗え!レッドバロン』



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