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マグマ大使(5-3) [マグマ大使・ドラマ2]

今回は、第35話『危うし!マグマ基地』を取りあげます。 

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;内山順一朗
 特殊造型;開米栄三   
 監督;船床定男
 特技監督;小嶋伸介

〖怪虫ピドラ〗
〖宇宙植物ネスギラス〗登場


【前回までの話は…
ゴアの円盤を探知できなくなったスクランブル隊のレーダーを改良するため、ニューヨークからリード博士がやって来る。ゴアは小さなピドラを忍び込ませて情報を収集し、リード博士暗殺を企てる。一方、親ピドラのエネルギー源を見つけたモルは、宇宙植物ネスギラスに捕まってしまった・・・】

◆アースは、帰りの遅いモルの捜索に行くよう命じた。モルのもとへ向かったマグマ大使は、宇宙植物ネスギラスに粘液を放射されて身動き出来ないモルを発見する。ツノから発射する特殊光線で粘液を溶かし、モルを救出したマグマ大使は、ネスギラスを焼き払おうと今度はツノから熱線を発射した。だが、燃えるどころか全く効き目が無かった。

モルから報告を受けたアースは、その植物がネス遊星に咲く宇宙植物ネスギラスであることを知っていた。数千度の熱にも耐えるネスギラスが、親ピドラのエネルギー源であったのだ。近づけば、あの粘液にやられてしまうため、どのようにして退治すればよいか思案をするアース。

その頃、スクランブル隊の海老名隊長と村上やマモル達は、潜水艦で到着するリース博士を迎えるために、ある海岸に近い岸壁で待っていた。やがて潜水艦が浮上して、ゴムボートに乗り移ったリード博士と護衛官が岸壁に近づいてくる。火山島基地で眠っていたガムが、遅れてやって来た。

潜水艦は到着場所と時間を変更しているからゴアの裏をかいたと思っている村上達は、そこでゴアの声を聞く。
『ハハハハ・・・そううまくいくかな、諸君。ワタシは宇宙の帝王ゴア様だ。お前達に誤魔化されるような相手ではない!』

急いで上陸したリード博士たちを守りながら、村上とガム、マモル、木田はゴアの円盤に姿を見せてわざと囮(おとり)になった。その間に海老名隊長とリード博士は車に乗って、その場を脱出することに成功する。

だが、ガムが不審感を持つ。
『でも変だな。ゴアが本気なら、親ピドラが出てこないのは手ぬるくないかなぁ・・・』

その通りであった。車で脱出したリード博士と海老名隊長は親ピドラの襲撃を受け、二人は上空に吸い上げられてピドラに捕まってしまう。マモルを背に乗せたガムが後から追いかけるが、ゴアの円盤が現れ、ロケット・ガムは撃墜されてしまう。

ゴアの円盤に、海老名隊長とリード博士は人質となっていた。ゴアは二人を、安倍峠の秘密基地へと連れて行くのだった。一方、アースは、宇宙植物ネスギラスの弱点を探していた。根を掘り起こす以外に、この植物を枯らす方法はない。近づいていって、粘液を吹き付けられずに根を掘り起こす方法は無いものか?

スクランブル隊本部に、安倍峠付近に住む小屋の番人から通報があった。夜、安倍峠から飛んで行く赤い火の玉を、この番人はよく見かけるそうだ。この赤い火の玉こそ、ピドラではないか。だとすれば、この安倍峠がゴアの秘密基地になっているのだろう。

スクランブル隊のミサイル部隊は、先日の戦いでピドラに食われて鉄くずにされており、明日にならなければミサイル部隊は編成できなかった。恐らく海老名隊長とリード博士も、そこに捕らわれていることは間違いないだろう。一日でも早く攻撃しなければ、二人の命は危険にさらされる。村上とマモルは、ゴアの基地襲撃をマグマ大使に依頼することにした。

トコトコとスクランブル隊本部を去る小屋の番人は、ニヤリと笑うと、角を曲がった所で人間モドキに変身した。これは、マグマをおびき寄せてせん滅させるためのゴアのワナであった。安倍峠のあちらこちらから、雨後のタケノコのように破壊光線砲が顔を出し、マグマ大使迎撃に備えた。

ゴアの思惑通り、マグマ大使はマモルに頼まれて安倍峠へ向かっていた。ロケットになって進撃していくマグマ。ゴアの基地では上空に監視網を集中していた。だが、ゴアの裏をかいて、超低空飛行で安倍峠に近づき一撃するマグマ。

基地は轟音と振動に見舞われ、ゴアは虚を突かれてしまう。基地の目の前にマグマ大使が出現した。基地の入口から人質二人と共に現れたゴア。
『見ろ、マグマ。この二人を取ってみろ!』

ゴアの合図で親ピドラが上空から出現し、口から炎を吐いて人質二人の周りに炎が広がっていく。ゴアは瞬間移動して姿を消してしまう。山林に火が回り、上空から親ピドラの攻撃を受けているため、マグマ大使は人質を救出できずにいた。
『うーむ。謀ったな、ゴア!』

一方、火山島基地。
『お父さんが帰ってきた!』
ガムが迎えに出ると、ガムの目の前に出現したのは、なんとゴアだった。急いでアースを呼ぶガム。

『初めてお目にかかるな、アース!』
『ゴアか!』
『今頃は人質と共に、マグマもこんがりと焼けている頃だろう。お前達にも死んでもらおう・・・』
『ここはお前の来るところではない。帰れ!』

遂に火山島基地へ乗り込んできたゴア。アースとモル、ガムの運命は!親ピドラに襲撃されるマグマ大使と人質二人の命は助かるのか! (つづく)


★★★★★★★★★★★★
ゴアについて。
自称「宇宙の帝王」、「地球の征服者」。これまでに数多くの星を征服している。我欲が強く、怒りっぽく残忍な性格であるが、滅ぼした星々の子供たちを円盤内で養うという意外な一面も持っている。

ゴアの造型制作は大橋史典氏。高山良策氏にラテックスの技法などを伝授したのは、大橋氏であった。ゴアのスーツアクターは大平透氏だが、代役を一話だけきくち英一氏が務めた。

大平透氏は、当初ゴアの声優としての起用だったが、「セリフのタイミングが合わせづらい」という理由で、自ら申し出て、第1話からゴアのスーツアクターを務めたという。


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