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マグマ大使(5-2) [マグマ大使・ドラマ2]

今回は、第34話『迫る魔の手 宇宙植物ネスギラス』を取りあげます。 

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;内山順一朗
 特殊造型;開米栄三   
 監督;船床定男
 特技監督;小嶋伸介

〖怪虫ピドラ〗
〖宇宙植物ネスギラス〗登場


【前回までの話は…
スクランブル隊は新しく開発したレーダーで、ゴアの円盤にミサイルを撃ち込むことに成功した。だがゴアは死んでおらず、その復讐に宇宙昆虫ピドラの大群を使って、スクランブル隊の新型レーダーの破壊を企む・・・】

◆スクランブル隊のレーダーからピドラの大群を追い払ったガムとマモルは、逃げていくピドラの大群のあとを追う。村山貯水池の森の中に逃げ込んだピドラの大群を探す二人の前に、巨大な親ピドラが出現した。

マモルは、笛を3回吹いてマグマ大使を呼ぶ。親ピドラ対マグマ大使の戦いが始まるが、そこにゴアの円盤が現れて、マグマ大使に破壊光線を発射して巨大ピドラの援護をする。
『マグマ、いい加減におせっかいは止めたらどうだ』

マグマ大使はゴアとピドラの両方を相手にして、苦境に立たされる。だが、マグマ大使の腹部から発射したミサイル攻撃にピドラは怖気づき、どこかへ飛んで逃げてしまう。ゴアの円盤も攻撃を止めて、引き上げていくのだった。

ゴアは新型レーダーに発見されないよう、円盤に電波吸収装置を取り付けた。このためスクランブル隊のレーダーには、もうゴア円盤は映らなくなってしまう。だが、ニューヨークからリード博士を招いて、レーダーに改良を加える計画が進行していた。

一方、マグマ大使と別れたマモルとガムは、スクランブル隊本部へ駆け込み、村山貯水池付近の森の中に、親ピドラの巣があることを知らせた。早速ミサイル攻撃隊を現地へ向かわせるのだが、突然出現したピドラの大群に襲われ、あっという間にただの鉄くずに変わり果ててしまうのであった。

攻撃のタイミングのあまりの良さに、本部にいた木田は何かおかしいと感じる。本部の海老名隊長室で話をしていた木田が、壁に貼り付いている一匹のピドラを発見する。このピドラの為に、ゴアに情報が筒抜けになっていたのだ。

リード博士が、14時に横浜港に到着する船に乗ってくるという情報が入った。村上は、ニューヨーク支局にいてリード博士と顔見知りであるため、木田を連れて横浜港へ迎えにいくようデスクに命令された。

火山島基地では、親ピドラのエネルギー源の秘密を探ろうと、アースは考えをめぐらしていた。恐らく、マグマと戦ったあの森のどこかに、親ピドラのエネルギー源があるに違いないと考えるアース。マグマの妻・モルは、それを探る役目を自分がやると言い出す。

人間の女性とほぼ同じ大きさの女性型ロケット人間・モルに、アースはその役目を託した。銀色のロケットに変身して、現場へ向かったモル。森の中を深く分け入ったモルは、密生する背の高い不思議な植物を目撃する。

爬虫類の皮膚のような表皮の枝の先に、赤い花びらと銀色のガクを持つ奇怪な植物たちが、たくさん生えていた。
『これは、宇宙植物だわ』

一歩近寄った途端に、奇怪な植物の花から見えない攻撃を受けてしまうモル。一方、横浜港でリード博士の船を待つ村上と木田の目の前で、空から親ピドラの攻撃を受けて沈没してしまう船。だが、その船にはリード博士は乗っていなかったことが判明する。では、博士はいったいどこにいるのか?

博士の行方が知れぬまま、スクランブル隊本部へ行った村上は、香港で飛行機に乗り換え無事に到着したというリード博士に会う。スクランブル隊本部にリード博士が来ていることを知らせる電話が、NPI通信社に戻っていた木田のもとに入る。安堵する木田。

早速スクランブル隊本部で会議が開かれて、リード博士が開発した新しいレーダー装置の話をしようとした時、海老名隊長のもとへ緊急電信が入ってきた。
『リード博士は予定を変更して、明朝真鶴岬に潜水艦で入港の予定』

会議室にいたリード博士は、ゴアが化けたニセモノであった。ゴアもリード博士の行方を捜していたのだ。ニセのリード博士が大切に持っていたカバンは、時限爆弾であった。村上やマモルと一緒に会議の場に居合わせたガムがカバンを処理して、一同は難を逃れることが出来た。

ゴアにリード博士の潜水艦のことが知られてしまったスクランブル隊では、到着場所と時間の変更を潜水艦に無線で要請した。だが、それを知っている村上とマモルの家に、ピドラが一匹侵入していた。家の中なので、リード博士の情報を気軽に語り合う二人。

二人の会話は、額に止まっているピドラによって、ゴアに筒抜けになっていた。モルの帰りが遅すぎることを懸念するアースは、マグマ大使にモルの捜索に行くよう命じた。
『何かあったに違いない。すぐに行くのじゃ』

モルを探しに森に入ったマグマは、そこでクモの糸のような粘液に縛られて身動きできないモルを発見する。宇宙植物ネスギラスの花から出た粘液が、モルの自由を奪っていたのだ。モルを助けだしたマグマ大使は・・・。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
地球の創造主で、長く白い髪と髭をした人間の男性老人の姿のアース様を演じているのは、清水元(げん)氏である。数多くの作品に出演されているが、代表作は「マグマ大使」となっている。遺作は「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」の防衛大臣役。

まさに、地球を守る守護神としてご活躍された方であった。鉄腕アトムの声で知られる声優で女優の清水マリ氏は、長女である。1972(昭和47)年12月20日没、享年65。

改めまして、ご冥福をお祈りいたします(合掌)


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