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ロボット刑事(14) [ロボット刑事・ドラマ]

今回は、第22話『凶悪ミサイルマン バドーの正体!』を取りあげます。
原作;石ノ森章太郎
脚本;中山昌一
企画;平山亨・斉藤侑・別所孝治(フジTV)
監督;内田一作

【前回までの話・・・特別科学捜査室壊滅の使命を帯びたデンネツマンはまず新條刑事を襲い、意識不明の病院送りにしてしまった。決着をつけるつもりでバドー島へ乗り込んだ芝刑事とケイは、バドー首領の計略にはまり、芝は凶弾に倒れ、ケイが芝を助けるために呼んだマザーもミサイル攻撃を受け、海に没してしまった・・・】


◆ケイの破壊銃によってデンネツマンは倒れたが、怒りに任せてバドー首領へと迫るケイに対し、バドーは自ら基地を爆破して、島上に作った基地と共にケイは海中へと没してしまった。

バドー首領は、新手のミサイルマンを使ってケイとマザーの残骸を探させ、引き上げて改造するつもりであった。原子エネルギー探知機を使って海底に沈んだケイとマザーの残骸に残る原子エネルギーを探り、残骸場所を探索するミサイルマンと工作員たち。

基地が爆破され、海底に潜っていたケイは、ミサイルマンのミサイル攻撃を探知して素早く移動すると、再びバドー島へ上陸してミサイルマンとの決戦に臨んだ。虚を付かれたミサイルマンは、ケイとの戦いを避け、移動用のタンクに乗って宙を飛んで逃げてしまう。

ヤケドを負って入院している新條刑事は意識を回復したが、芝刑事の言いつけで、長女・奈美が病室へ通って看護をしていた。目的のためには手段を選ばぬバドーは、病院帰りの奈美と留守宅を守る二女・由美を拉致する計画を立てる。

病室の窓から帰っていく奈美の姿を見ようとした新條の目に、奈美の後を付けていくバドー作員が目に映る。すぐに病室を出て、後を追う新條。工作員に気絶させられ、黒い車に乗せられた奈美。新條はその車に飛び乗り、振り落とされないように必死に天井につかまっていた。

ミサイルマンが車の後を追ってきて、新條に襲いかかってきた。体調万全ではない新條はミサイルマンとの対決を避けて逃げる。やがて、拉致された姉妹との交換条件を書いたバドーの手紙が、新條のもとへ届いた。

ケイは海岸からマザーを呼ぶが、マザーは姿を現さなかった。新條刑事は、バドーの手紙の内容を急ぎ無線でケイに伝えた。ミサイルマンとの取引場所は黒蛇湖。姉妹との交換条件は、ケイの電子頭脳の交換だった。

新條刑事は条件をのんで、黒蛇湖でミサイルマンを待った。ジョーカーに乗って宙を飛び、黒蛇湖へ向かうケイ。だが、ミサイルマンは交換条件を無視して、姉妹を連れてこなかった。ミサイルマンはケイと一騎打ちをしたがっていた。黒蛇湖で二人は対決する。

ミサイルをケイに連射するミサイルマン。ケイは接近戦に持ち込み、パンチ・キックを見舞う。ミサイルマンはケイを倒せないと分かると、タンクに乗って逃げるのだった。ミサイルマンを追うケイに、バドー首領の声が聞こえてくる。

『ワシはバドーだ。お前の電子頭脳を交換したのちに、姉妹は返す。この後24時間以内に返答が無い場合は、二人をサイボーグに改造する』

姉妹は別々の場所に監禁してあるので、一人を救ったら、もう一人は即座に殺すと、バドーは新條とケイを脅してきた。交換場所と時間を記したバドーカードを置いていくバドー。

突然、ケイと新條刑事の目前にマザーが現れて、二人はオレンジ色の光線に導かれマザーの腹部へと収容されていった。エレベーターに乗り、導かれた通りに室内を歩いていくと、ある部屋とたどり着いた。そこでケイは体中を診断するために、ベッドに横になった。

隣の部屋へ導かれた新條刑事は、そこで行方不明の芝刑事に会った。サイボーグ09に撃たれて瀕死の重傷だった芝は、マザーロボットに収容されて治療を受け、すっかり元気になっていた。

『マザー?何者です、一体?』
『このマザーロボットを造った偉大な科学者、霧島博士のお嬢さんで、名をサオリさんと言ってな・・・』

霧島博士の設計図によってケイを造ったのも、サオリであった。芝刑事はマザーロボットの体内で治療を受けながら、他言しないという条件で、霧島サオリから今までの事情説明を受けていたのだった。

再会した新條刑事に、ついそのことを話してしまった芝刑事。すると、部屋の扉が静かに開き、安楽椅子に座った水色のドレスの女性が、二人の前に現れた。霧島サオリであった。ケイも診断を終えて、同じ部屋へ入ってきた。

サオリは、ケイに呼ばれても出現できなかったことを詫びる。バドーからミサイル攻撃を受けて、故障個所を海底で修理していたという。ケイは、一刻を争う事態にあることをマザーに訴えた。
『マザー、どうか私に新しい力をお与えください!』

バドーの脅威に対抗できる力を持つのは、あなた(サオリのこと)だけだと新條刑事は訴えた。だが、サオリは言う。
『バドーは病気です。気が狂っているのです。病気が治る日まで、私は待ってやりたい・・・』

悠長なことを言うサオリに、怒りを露わにする新條。
『ケイの改造が済み次第、みなさんは早急にお引き取りください・・・』

望みは叶えるとケイに約束をしたサオリは、安楽椅子のまま姿を隠してしまう。ケイの改造が終わり、マザーロボットの腹部から、オレンジ色の光線に乗って地上へ降りる芝たち3人。
『バドーは、私の弟なのです・・・』

芝姉妹をバドーにさらわれてしまったことを新條から聞き、愕然とする芝刑事。だが、二人の命には代えられない。バドーカードでバドーへ連絡するケイ。すると、ミサイルマンがやって来て、ケイの電子頭脳を渡せば、すぐに娘たちを解放すると言うのだった。

だが、ケイは昨日までのケイではない。まったく新しく生まれ変わっていた。
『ブローアップ!』

ジャケットを脱ぎ捨てると、青いボディだったケイの身体は赤いボディへと変わった。そればかりではない。頭部と肩、腹部に新しい武器が装備されていた!

赤いボディに銀色の目になった新・ロボット刑事ケイは、ミサイルマンと対峙した。工作員たちを蹴散らしたケイをみて、ミサイルマンは拉致された姉妹へ向け、殺害の為のミサイルを発射した。ケイは新しい武器であるミサイル爆破光線を額から発射した。

ケイの額が左右と真ん中の3方向が縦に開くと、そこから銃が飛びだして撃つのだ。ミサイルマンの発射した2本のミサイルは、あっという間に破壊されてしまった。逃げるミサイルマンにとどめの一撃を撃ち込むケイ。

両肩に装備された特殊ミサイルが、ミサイルマンを木っ端みじんに粉砕した。ケイが発射したもう2発の特殊ミサイルは、奈美と由美の居場所を求めて、それぞれ飛んで行く。それを追った芝刑事と新條刑事は、それぞれ由美と奈美を無事に救出することに成功した。

バドー首領の正体は、マザー・霧島サオリの弟であることが語られた。バドーの悪事を阻止することが、マザーを慰めることになると知ったケイ。そして、自分は、そのために造られたのだと感じるケイだった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
ロボット刑事ケイがマザーから新しくもらった力を使う時は、まずジャケットなどを脱ぎ捨て戦闘モードに入る。そのあとに『ブローアップ』と叫ぶと、青いボディに赤い目だったケイが、赤いボディに銀色の目に変わるのである。

このブローアップ(blow up)には、「爆発する」「激怒する」「膨らませる」「(写真を)引き伸ばす」などの意味がある。ハイフンで両単語を結んで、「ジャズの演奏」という名詞形としての意味にもなる。


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