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ロボット刑事(12) [ロボット刑事・ドラマ]

今回は、第16話『バドーから奪え!』を取りあげます。
原作;石ノ森章太郎
脚本;上原正三
企画;平山亨・斉藤侑・別所孝治(フジTV)
監督;折田 至


【前回までの話・・・政府が南アフリカ連邦から買い付けた40億円の金塊を、バドーのロボット・ノコギリマンに奪われてしまう芝刑事たち。ノコギリマンを追い詰めたケイだったが、新手のタイホウマンが出現し、背中の大砲が味方のノコギリマンもろとも、ケイを狙って火を噴いた!】


◆タイホウマンの強烈な一撃を浴びてノコギリマンは粉々になり、ケイも負傷して左目の視力を失ってしまう。芝刑事は足を負傷して病院へ運ばれていき、新條刑事は額と腕の怪我程度で済んだのであった。

金塊を積んだタンクローリーは再びバドーに奪われてしまい、怪我の程度が軽い新條刑事はそれを追うつもりでいたが、手がかりは全く無かった。

ケイは左目の視覚回路の修理を行う為、ジョーカーで宙を飛んでマザーのもとへと急いだ。オレンジ色の光線に導かれ、マザーの腹部へ回収されていくケイ。

新條刑事は、芝刑事が入院している病院へ見舞いに行く。ケイが行方知れずであると聞き、芝はケイをなじる。付き添いの娘二人の前では、何かとケイにキツイことを言う芝。

『お父さん、何でそんなにケイさんの事をいつも悪く言うの?』
『違うんだ、ユミちゃん。おやっさんは長官からケイを預かっている。早くケイを一人前にしようと思って・・・』
『一人前にしようと思っているのは、ケイだけじゃねぇぞ・・・』

ベッドの上の芝は新條にそう言うと、ここで油を売っている場合ではないと、けしかけた。手がかりは赤松倉庫しかないと言って、新條は病室を出て行くのだった。

赤松社長の行方を新條に訊かれた従業員達は、「倉庫にいる」と言って倉庫に誘い入れ、トビラを施錠して閉じ込めてしまう。倉庫で新條を銃撃する従業員たち4人。

新條を亡き者にしようと、赤松の部下たちがワナをしかけたのだ。だが新條は刑事だ。素早い身のこなしで、タイヤがたくさん積まれた場所へと逃げ込み、状況を徐々に自分有利に持っていく。そして遂に、一人を吊るしあげて、奥多摩のさつきが原にいることを聞きだす。

その頃赤松は、さつきが原の廃屋で奪った金塊をタイホウマンと山分けにしていた。バドーとの契約で、金塊の半分はバドーがもらうことになっているのだ。新條はバイクでさつきが原へと向かう。バイクで走り回っていると、タイホウマンが現れて新條を殺そうと大砲で狙い撃ってきた。

新條のバイクの前後左右を破裂弾が破裂して、もうもうとした土煙が周囲の山林や道路を隠して、何も見えない。土煙の中から、ジャンプして現れる新條のバイク。

逃げ回る一方の新條は危機に陥るが、その時左目を修理したケイが空からジョーカーに乗って現れ、空中で赤いブレザーを脱いで戦闘モードになる。

ケイはタイホウマンに破壊銃を発射するが、タイホウマンの身体はそれを弾いてしまう。
『鉄砲で大砲に勝てると思っているのか!』

ケイは追い詰められ、そびえたつ崖を背にしていた。タイホウマンは背中に背負った大砲をケイに照準を合わせて撃つが、ケイは瞬時にジャンプしてそこから逃れ、タイホウマンは崩れた崖の下敷きになってしまう。洞穴に隠れていた赤松を発見し、逮捕することに成功する新條とケイ。

赤松は金塊強奪の犯行を自供したが、赤松が持っていた金塊は半分だけで、残りはバドーに持っていかれたのだ。入院中の芝に報告するが、半分しか戻らない金塊に不満な芝は怒る。
『バドーがなんだ!奪われた物は奪い返すんだ』

赤松のライターに仕掛けをしておくケイ。所持品のすべてを赤松に返す新條。その中にライターも含まれている。赤松のライターにケイが発する電波を当てると、反射してケイのレーダーに反応する。

それを追う作戦だ。さつきが原の赤松が隠れていた洞穴に戻り、赤松に残りの金塊の所在を訊く新條。
『バドーが持っていったんだ、本当だよ』

バドーが赤松を助けに来ると読んだ新條とケイは、芝居を続ける。案の定、タイホウマンは大砲を一発撃って爆発を誘い、ガレキがたくさん降ってきた隙に、手錠をしたまま赤松は逃げて行く。

新條とケイはそれを見こして、タイホウマンと赤松が乗った車のあとをレーダーで追跡した。
『礼を言います。さすがバドーだ、義理堅い』

タイホウマンと赤松が乗った車が停まり、金塊の一部を次の仕事の資金にと、赤松に渡すタイホウマン。その現場を取り押さえた新條とケイ。
『その金塊は誰にも渡さんぞ!』

赤松を追ってきたケイと新條は、金塊を積んだ車を奪取することに成功する。ところが、金塊の話を小耳にはさんで後を追ってきた地獄耳平が、バドーに捕まっていたのだ。地獄耳平を人質にされ、手出しができない新條とケイ。

3人は、3万ボルトの電流が流れる鉄格子の牢屋に入れられてしまう。時限爆弾を3分後に爆発するようにセットし、アジトから逃げるタイホウマンと赤松。タイホウマンの完璧なワナに、ケイは身体を張って新條と地獄耳平を守ろうと、自分の身体を被せる。
『ロボットだからって、命を粗末にしちゃあいけねぇよ』

新條はそう言うと、3人は覚悟を決めた。爆発まで、あと数秒しかない。そこに芝刑事が現れて爆弾の時限装置を切り、電流の電源を切って、3人を救出するのだった。金塊を取り返すまでは断じてあきらめない老練の芝刑事。

タイホウマンの後を追い、決着をつけるケイ。ケイは、タイホウマンの背中に背負った砲身の底が火薬で一杯であることを見抜き、タイホウマンの砲身がケイの方向を向いた一瞬を狙って、胸の破壊銃にミサイルをセットして撃ち込んだ。

砲身から入ったミサイルが火薬に引火して、タイホウマンは大爆発するのだった。芝刑事に命を助けられた3人は、改めて芝刑事を尊敬するのだった。こうして奪われた金塊をすべて奪い返し、特別科学捜査室の面目は保たれたのである。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
第19話と第20話(ギョライマンとカラテマンが登場する回)では、『ロボット刑事』が放送された前年(1972年)に返還された沖縄でロケが行なわれている。これは、脚本を担当した上原正三氏(沖縄出身)をねぎらったものであるという。(当ブログでは取りあげません。悪しからず)


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