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帰ってきたウルトラマン(64) ~座談会;振り返ってみたウルトラマン/オクスターの巻 [新マン座談会・5]

ウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏が、聞き手の某映画監督とふたりでビデオを見て、当時の記憶を思い出しながら各話のエピソードを語るシリーズ。
第44弾は、仲間も骨を守るために生きていた水牛怪獣は、骨を持ち去ろうとする者を溶解液で溶かしてしまう恐ろしい怪獣だった・・・
第30話『呪いの骨神オクスター』を取り上げます。

脚本;石堂淑朗
特殊技術;高野宏一
監督;真船 禎

◆大王山ハイキングに出かけた次郎と坂田は道に迷ってしまい、牛を祭った神社にほど近い小屋で、一晩泊めてもらうことになった。その晩地震で目が覚めた二人は、牛の鳴き声のような物凄い唸り声を聞く。翌日、坂田らと一緒に小屋に泊まっていた民俗学者らは、神社裏にある水牛の墓のような場所を調査した。

そして、積んであったたくさんの骨の一部を持ち帰ろうとした民族学者は、沼から出現した怪獣の溶解液によって溶かされてしまった。連絡を受けたMATは現場に急行したが、怪獣が吐く溶解液はマットジャイロをも溶かしてしまう・・・。

★★★★★★★★★★★★

聞き手;
「夏に水のシーンを撮影することは無いんですかね」

きくち氏;
「無いよね、なぜかね。水戸黄門に出た時も、そうだったな」

《ウルトラマンの変身シーン》
聞き手;
「これ、勢いで回転して、水中で変身するんですよね。今の、団次郎さんですか?」

きくち氏;
「団ちゃんかなぁ?僕だったら、もっとカッコよくやる(笑)」

《ウルトラマン、水中より現れる》
きくち氏;
「これね、水の下で出番を待ってるんですよ。浮いてきちゃうから、下で鉄の重りを持ってね。『よーいスタート、入ります。1、2、3で出てきます』なんて打ち合わせして出てくるんだけど、お面の中に水が入ってきて、プッ プッって吐きながら出てきてる」

聞き手;
「ハハハハ、出てましたね。訊かないと解らなかったけど(笑)」

きくち氏;
「こうやって沈められるのが、いちばん苦しい」

《ブレスレット、万能の働きをみせる》
聞き手;
「またブレスレットです。このブレスレット、無敵だよね。ウルトラシリーズの中でも、最強の武器でしょう。ウルトラマンの手にブレスレットがありませんが、湖の上空で、湖の水を雲に替えているんですかね」

きくち氏;
「おそらくそうでしょう。でも忘れたまま、次のシーンに行っちゃうんだよね」


★★★★★★★★★★★★
オクスターのデザインを手がけたのは、高橋昭彦(井口昭彦)氏である。特撮美術として現場を支えていた高橋氏の初参加作品である。スーツアクターは、巨大な2本のツノに手を入れて動かす形を取っている独特のスタイリングが素晴らしいと思う。

背中が盛り上がった形をした怪獣デザインはオクスター、フェミゴン、グラナダスなど、いずれも高橋氏の作品である。



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