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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ4 [ライダー1号/ショッカー編]

《第64話 怪人セミミンガ 皆殺しのうた!》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;高橋一俊
監督;塚田正煕

◆夏真っ盛り、小学校は夏休みに入っていた。子供達は海に山に遊び放題。ナオキは、友達4人と一緒に昆虫採集でセミを採っていた。すると、サングラスの男がやって来て、「俺の許可なくここで虫を採ることは許さない」と、ナオキ達を脅すのである。

男の目的は、かごの中のセミであった。セミが高値で売れるため、子供達が採ったセミを横取りしようと企んでいた。だが、そんな男に鉄槌が下された。ショッカーの新怪人セミミンガの殺人音波の実験台にされてしまったのだ。

頭痛を訴えて失神した男の首筋に、注射針のようなセミミンガの口が突き刺さり、男は体液をすべて吸い取られて干乾びてしまった。その様子を、ナオキは木陰から目撃してしまう。殺人音波を聞いてしまったナオキも失神してしまうが、友達が探しに来て見つけてくれたのだ。

意識がほとんどないナオキを両脇から抱えて歩いている4人の友達を、本郷は見かけて声をかけた。本郷は、失神しかけているナオキに問いかけた。
『どうした、ナオキ?』
『セミの化け物が・・・』

薄れた意識の中でそうつぶやくと、ふたたび意識を失ってしまった。本郷は、ナオキがショッカー怪人を見たのかもしれないと思い、自分のアパートへ連れていき、護衛に滝を付けた。案の定、セミミンガはナオキを狙って攻撃して来た。殺人音波の実験を見られたことの口封じであった。

トラックで本郷のアパート付近にやってくると、本郷の部屋に向けて殺人音波を発射した。部屋がガタガタと振動し出した。本郷はすぐに、ナオキを連れて滝に逃げるように言った。セミミンガの出す殺人音波は、やがて本郷の部屋の天井を崩し、壁に亀裂を入れるほどの威力を発揮した。

耳を押さえて苦しむ本郷。天井板や梁材が落ちてきて、部屋の中はガレキの山のようで、本郷は埋もれてしまう。戦闘員が死んだ本郷を探しに来たが、改造人間の本郷には通用しない。逆に本郷に捕まってしまい、本郷は企みを吐かせようとするが、セミミンガの殺人音波が戦斗員を襲い、身体が破裂してしまう。

アパートの前から逃げる怪しいトラックを発見し、バイクで後を追う本郷。ナオキを無事な場所に預け、滝もバイクで追いついてきた。ショッカーのトラックを材木置き場へ追い詰めて止めると、トラックの中から殺人音波を出す張本人セミミンガが現れた。

『ミ、ミーン。ショッカーの殺人音波は、このセミミンガ様が出すのだ!』
『ライダー変身!』
本郷はライダーに変身すると、高く積まれた材木の上でセミミンガと対峙した。材木置き場で壮絶な戦いをしたライダーとセミミンガ。

だが、ライダーの背後を取って羽交い絞めにしたセミミンガは、殺人音波をライダーに放ち、ライダーはダメージを受けてしまう。直後に滝に助けてもらい、その場を後にした。

ショッカーは立花藤兵衛らの行動をさぐり、本郷猛が入院していることを知る。滝に救われて大事には至らなかったが、しばらくの間は入院を装うことにした本郷。

本郷がダメージを受けて入院している間に、地獄大使はセミミンガの殺人音波を電波塔から送信して、東京都民を発狂死させる作戦を企てる。ところが、地獄大使のやりそうな作戦は、本郷にも察しがついてしまう。
『最も効果的に殺人音波を使うなら、妨害されない高い場所を使うだろう』

『ショッカーが目をつけるとしたら、電波塔だろう』
と、滝は音波探知機を用意していた。立花藤兵衛とライダーガールズ3人は、早速車の屋根に音波探知機を取り付けて、ショッカータワー(電波塔)を探し始めるのだった。

だが、ショッカータワーはなかなか見つからない。東京郊外を走っていると反応があった。藤兵衛ら4人はその近辺を歩いて探し回り、ついに林の中に電波塔を見つける。ハイキングのフリをして、電波塔の下で食事を取りながら様子をうかがう4人。

チラリと戦闘員の姿を目撃する立花藤兵衛は、しかし守衛が近づいてきて怒られてしまう。しかたなく退散するが、作戦は大成功だ。立花藤兵衛はタワーの場所を本郷に連絡しようとするが、セミミンガと戦闘員らに4人は捕まってしまう。

その頃、病院の見張りをしていた戦闘員から、本郷と滝が消えたという連絡がセミミンガに入る。本郷と滝は、最初から立花藤兵衛らの後を追っていたのだ。本郷と滝がショッカータワー近辺にいることを察したセミミンガは、4人の殺害と殺人音波の発信を実行することを、姿を見せぬ本郷と滝に向けて告げた。

高笑いと共にタワーの高みから姿を現した仮面ライダーは、こう告げた。
『このタワーの周囲には、殺人音波を妨害する電流が流してある』

滝は、タワーの周囲に小型トランシーバーに似た機器の設置をし終えていた。
『これで、タワーからの電波妨害は完璧だ』

捕らわれていた立花藤兵衛たちを助けた滝は、
『ライダー、雑魚は任せろ!』

戦斗員達との戦いを滝に任せ、セミミンガとの一騎打ちをするライダー。セミミンガは、ライダー一人に殺人音波を集中的に狙い撃ちするが、大地を転がってそれをかわすライダー。今度はライダーがセミミンガと共に空中高く飛んで一本背負いをする、「ライダー返し」をしかけた。

台地に激突して弱ったところに、必殺ライダーキックが炸裂した。台地に激突した怪人は、立ち上がれずに爆死した。ショッカーの殺人音波計画は敗れた。東京は救われた。だがショッカーは、次の改造人間を準備しているのだ。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
時間が無くなってしまい、いつものように、「よかったよかった」的な台詞が、取って付けたような雰囲気になっていたのがチョイと残念。

【特典】…第62話から67話までのショッカー怪人の鳴き声
■ハリネズラス(ハリネズミ怪人)『アイエイエイエイエイエイエイエイエイエイ』
■サイギャング(サイ怪人)『キキキキキキキ、キーイ』
■セミミンガ(セミ怪人)『ミーン、ミミミミミミミミ』
■カブトロング(カブトムシ怪人)『ギギギギギギギギギギギ』
■カミキリキッド(カミキリムシ怪人)『キーリー、キーリー』
■ギリザメス(ノコギリザメ怪人)『ガブガブガブー、ガブガブガブー』



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