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マグマ大使(1-4) [マグマ大使・ドラマ1]

今回は、第4話『危機一髪 東京!』を取りあげます。
 原作:手塚治虫 
 脚本;高久 進   
 監督;土屋啓之助

【前回までの話は・・・
マモルはマグマからもらった笛を1回吹いてガムを呼ぶと、怪獣モグネスに向かっていった。ロケット弾や熱線砲を撃つが、子供であるガムの武器ではモグネスに通用しない。ピンチにたったマモルは、笛を三回吹いてマグマを呼んだ・・・】


◆襲い来るモグネスの前にマグマ大使が立ちはだかり、間一髪マモル達は助かった。モグネスは口から赤い液体を吐いてマグマに浴びせようとするが、軽やかな身のこなしで避けるマグマ。マグマが避けた後の台地が、爆発して燃え上がってしまう。

もし赤い液体が体にかかっていたら、マグマ大使は大爆発していただろう。赤い液体の正体は、液体水爆だ。マグマの腹部が開いて、放った一発のロケット弾でモグネスは怖気づき、地中深くもぐっていく。だが、マグマは後を追わずに逃がしてしまう。

逃がした理由をマモルとガムが尋ねると、マグマは答えた。
『もし、今あの怪物をやっつけて体の中にある水爆が爆発したら・・・。私にはその結果の方が恐ろしい』

相手と戦う時には、まず良いことか悪いことかをよく考え、次にその結果がどうなるかを考えたうえで行動しなければいけないと、マグマは二人に諭すのだった。そういうことも考えずに行動することは、決して強いことでも勇気があることでもないと話すマグマ。

金色の巨人は傷ついたガムを背に乗せ、火山島基地へ帰って行った。モグネス退治の秘策を、アースから授けてもらうためである。その頃、地球の大気圏外に円盤を静止していたゴアは、地球人が東京タワーに白旗を上げることを信じていた。

だが、肝心のモグネスは行方不明になってしまっている。手下の人間モドキにモグネスを探索させるが、電子頭脳を破壊されたモグネスは、地中深くもぐったまま反応が無い。

ゴアはモグネスに水爆を埋めて、手元のボタンでいつでも爆発させられるようにしておいたのだ。白旗が上がらなかった時、東京はどうなるか?ゴアは余裕の高笑いをしていた。新聞社の水野デスクにマグマ大使の存在を訴えるマモルと村上。

ゴアの存在はテレビで観てデスクも知っている。この数日間に起こった出来事を考えれば信じてみたいデスクだったが、証拠がなければ信じることはできないという。

マモルはロケット人間のガムを呼ぶという。マモルは笛を1回吹いてみた。だが、ガムはやっては来なかった。モグネスとの戦いで全身傷ついたガムは、アースに修理されていて出撃できないのだ。それを知らないマモルは、笛を投げ捨ててしまう・・・。

『ガムのうそつき!』
父の村上は、そんなマモルを叱る。

『ガム君の悪口を言うのは良くないと思うな。ガム君には、どうしても来られない事情があるのかもしれん。ガム君を信じてあげなくちゃ。パパのいうこと解るだろ?』

信じあうことの大切さを説く父。信じあえば戦争も無くなる、世界が平和になる。そしてゴアにも勝つことができると、マモルに話す父。笛を拾ってガムに謝るマモル。

自衛隊の防衛力を総動員して、ゴアと決戦することを告げるテレビ。その頃、火山島基地ではアースがゴアの魂胆を読んでいた。モグネスには自爆装置が付いていて、ゴアの円盤からいつでもスイッチが押せることをアースは読んでいた。

モグネスを退治するには、爆破する以外にない。アースは小型電子頭脳を作って持ってくるとマグマの前にかざし、モグネスを倒すためにやるべき秘策を授けた。

第一に、水爆が爆発しても人間に被害が及ばない北極海までモグネスを運ぶこと。
第二に、この動きをゴアに悟られぬよう、今の深度のままモグネスを誘導すること。

第三に、小型電子頭脳はマグマのエネルギーで動くから、北極海までマグマのエネルギーが持つかどうかはやってみなければわからない。

この三つの難関を克服できれば、モグネスを危険の無い場所で仕留めることができようと、アースは言う。マグマは夜を待って、地下深く潜むモグネスを見つけると、小型電子頭脳でモグネスを北極海へと誘導していく。

小型電子頭脳から発信した電波が、地下深く潜んだままのモグネスをジリジリと動かしていく。モグネスは電波に誘われて、とうとうアラスカまでやって来た。あともう少しだ。明日の夜明けまでに、北極海に着くことができるのかマグマ。

遂に、ゴアの切った期限である2日後の夜明けが来た。ゴアが円盤で東京タワーに近づいてみると、白旗は立って無いではないか!

ゴアは怒り狂うと、円盤を安全圏まで上昇させて水爆の爆破ボタンを押した。北極海で大爆発が起こり、どうして東京で爆発しないのかゴアは疑問に思った。怒りに任せて東京を焼き払うために、ふたたび東京へと降りてきたゴアの円盤。

ガムとマモルが立ちはだかるが相手にならず、マモルはマグマを呼んだ。遂に、マグマ大使とゴアの対面の時が来た。ロケットの姿からマグマ大使に変化したまま空中に浮いて、対峙するマグマ。

『お前がゴアか!私はマグマ大使だ。私はお前と戦うためにこの地球に生まれたロケット人間だ!』
 (つづく)



第5話『怪獣バドラ誕生す』
 原作:手塚治虫 
 脚本;山浦弘靖   
 監督;中尾 守

◆ゴアとマグマ大使の対面が、遂に実現した。
『ゴア、おまえは地球から出ていけ!この地球は絶対にお前の自由にはさせない!』

ゴアは円盤から降りて、波しぶきが岩を砕く岩場でマグマ大使と対峙した。
『マグマ大使、残念だが今日の所は俺の負けだ。しかし、地球侵略の野望が消えたわけではない。貴様という好敵手を迎えて、一層強くなったといっていい。ハハハハ・・・』

姿を消したゴアは、円盤と共に去っていった。ゴアを逃がしたとはいえ、東京は救われたのだ。人類がマグマ大使という力強い味方を得たことは、ゴアとの戦いに明るい希望を見いだした。

ゴアはマグマ大使の弱点を見つけようと、円盤に備えられた分析装置をフル活動させるが、それを以てしても、マグマ大使の内部構造や動力装置について回答を得ることはできなかった。そこでゴアは、マグマ大使の能力を探るため怪獣バドラを送りこんだ・・・。


★★★★★★★★★★★★
マグマ大使が優しい顔に見えるわけが、なんとなくわかった。着ぐるみのマグマの顔は、黒目の面積が大きいのだ。人形のマグマは黒目が小さいので、普通の顔に見える。



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