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マグマ大使(1-1) [マグマ大使・ドラマ1]

故・手塚治虫先生の原作である『マグマ大使』は、特撮の神様、故・円谷英二氏が作った『ウルトラマン』よりも13日早くスタートした、日本初の全話カラー放送による特撮ドラマであった。ストーリーは基本的に4話で完結する方式を取っていたが、長すぎる展開にクレームがつき、41話以降は2話完結に変わっていく。

制作決定から放映開始までの製作期間が短かったため、第1話は脚本を製作する暇がなく、そのため原作漫画をほぼそのまま使用した作りになっている。『ウルトラマン』と違いところどころにアニメーションを取り入れているが、なかなか出来は良い。アニメーションを使うのは、ピープロ作品の特色でもある。主題歌は、あの故・山本直純氏であります。

★★★★★★★★★★★★

今回は第一話『私がゴアだ!』を取りあげます。

 原作:手塚治虫 
 脚本;若林藤吾  
 監督;加戸 敏

◆NPI通信社の記者である村上の家に、ある日電話がかかってくる。受話器をとったのは小学生のマモルであった。電話の主は名を名乗らず、ただ「ゴア様の使いの者」とだけ話して、次のように言った。
『明日の朝6時に起きろ。ゴア様が面白いものを見せてやる』

そして、そこで見た物を記事にするように要求すると、電話の主は電話を切った。その出来事を家に帰ってきた父に話をすると、漫画の読み過ぎだと言って耳を貸そうともしなかった。

明日は日曜日だが、ゴアの使いの者が話したように6時に起きることを決め、マモル少年は就寝した。翌朝6時。鳩時計の時報で目を覚ましたマモルはカーテンを開けて窓の外を見ると、ガラスの向こう側には原始時代の風景が広がっていた。

見たことも無い木々や花や生き物、空には怪鳥が飛んでいる。マモルは好奇心に駆られて、家を飛び出してどんどん森の奥深く入って行った。

そしてそこでマモルは、原始時代に闊歩していた大恐竜を見るのだった。口から炎を吐いてマモルに迫ってくる恐竜。悲鳴を聞いて、父が駈けつけてきた。原生林の中を必死に父に抱えられて逃げるマモル。上空から何かが近づいてくる。

コウモリの羽ような形をした黒い色の宇宙船であった。自分の力を誇示するかのように、宇宙船が発した黄色い光線は、大恐竜を一撃で倒してしまう。そして、宇宙船は地上に降下してくると、村上とマモルの目の前に突然2メートル程もある宇宙人が姿を現した。

銀色の肌に鬼の形相、パーマネントのかかった赤毛をして、両の肩には大きなツノがはえているその宇宙人は、日本語で二人に話かけてきた。

『村上君、私がゴアだ』
マモルは興味津々で買ってもらったカメラを使い、ゴアの写真を撮った。

『写真入りでこのことを記事にして、最後にゴアは地球の帝王になるだろうと書くことを忘れるな、よいな』

高笑いを残して消えたゴア。急いでマモルと一緒に家に戻ると、頭を抱えてしまう父と母。マモルだけは能天気な様子で元気だ。

今度は機械のような音が家の外でする。マモルはカメラを持って恐る恐る出ていくと、金色のロケットが噴射口を下にして立っている。だが、次の瞬間そのロケットは、「カシーン カシーン」と音がして、金色の巨人に変わったのだった。

金色の頭髪をしており、頭から先端が丸みを帯びた2本のツノが生えている。
だが、その顔は優しい。
『私の名はマグマ。天から来た人類の味方だ』

ゴアの顔を写したカメラを渡すよう、マモルに忠告するマグマ。マグマもゴアの正体を知りたがっているようだった。マモルが父の特ダネだから駄目だというと、ゴアの記事を書けば人類は大混乱するから、止めるよう忠告するマグマ。

マグマはマモルからカメラを磁石のように吸い上げると、ロケットに変身してマモルを乗せ、自分の住かである火山島基地へと向かっていくのであった。 (つづく)


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