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帰ってきたウルトラマン(53) ~座談会;振り返ってみたウルトラマン/レオゴンの巻 [新マン座談会・4]

ウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏が、聞き手の某映画監督とふたりでビデオを見て、当時の記憶を思い出しながら各話のエピソードを語るシリーズ。第32弾は、動物と植物を合成した生命体を創ってしまった男は、郷隊員の幼なじみだった・・・
第34話『許されざるいのち』を取り上げます。

脚本;石堂淑朗
原案;小林晋一郎
監督;山際永三、
特殊技術;佐川和夫

◆坂田自動車工場で、郷は幼なじみの水野と再会する。成績優秀だった水野は、今は生物学者になっていて、坂田に研究用スタンドの製作を依頼しに来たのだった。その夜、出来上がったスタンドを水野の館へ届けに来た次郎君は、動物と植物の交配による新生命体の研究実験をしていると、水野から聞かされる。

やがて誕生した新生命体はレオゴンと命名されたが、それは短時間のうちに水野の手には負えなくなり、巨大化して芦ノ湖で暴れ出す。MATがこの怪獣と戦って採取した体の一部を、郷は水野に分析依頼する。一方、様子がおかしい次郎君を問いただした郷は、水野がレオゴンのことで次郎を脅迫していた事を知る・・・。


★★★★★★★★★★★★
聞き手;
「今回は、合成怪獣レオゴンっていうのが出てくる。原案は、『ゴジラVSビオランテ』の小林晋一郎さん」

《湖に出現したレオゴンに向かって、ゲストの水野(人形)が泳いでいく》
聞き手;
「あの人形、よくできているなぁ」

《ウルトラマン、水中から登場》
きくち氏;
「これが苦しいんですよ」

聞き手;
「水が入ると、出口がないから。これ結構短かったですね。本編の方がね。早く終わらそうって感じで」

きくち氏;
「これまた、水に浸かってるから重い。中にも水が入ってる。やっぱり、美センのプールは浅いんですよね」

聞き手;
「だから立ってるポーズを作るんでしょ(笑)」

きくち氏;
「これ、撮影11月なんだよね」

聞き手;
「11月ですね。だったらもう寒いでしょう?風呂とか沸かしてるんですか?」

きくち氏;
「うん」

聞き手;
「あそこの風呂が、風情があってね」

きくち氏;
「そう。石風呂っぽくて(笑)」

《レオゴン、だんだん後足立ちになってくる》
聞き手;
「この頃は四つ足放棄してますよね。立ち上がった!水の中で無理があるよね」

きくち氏;
「この四つ足で、水の中で戦うってことがシンドイって言えばシンドイよね」

《怪獣がガスを吐く。吸い込むウルトラマン》
きくち氏;
「ガス、これが苦しい。隙間から入っちゃうと、抜け道ほとんど無いから、全部吸い込んじゃうんですよ」

「この回、いつの間にかカラータイマー赤になったな」

聞き手;
「いきなりね。何かやってたのをカットしたんですかね?それとも何かスイッチに当たったとか?」

きくち氏;
「あれはね、赤のセロファンに替えるから、意識的のはず。本当ならピコピコと点滅しているはずだけど、ここではなってないなぁ・・・」

《ラストシーン。男性ボーカルのバラードが流れる》
聞き手;
「ジュリー(*)の歌がいいんですよね。いかにも70年代っぽくって」
(*)ジュリーとは、歌手の沢田研二氏のこと。このバラード曲は『花・太陽・雨』という曲名で、番組のオリジナルではない。PYG(ぴっぐ)というグループを結成して作った曲で、沢田がボーカルを務めている。


★★★★★★★★★★★★
この回の話は、現・歯学博士の小林晋一郎氏が、高校生の時に原案を円谷プロに送ったものが採用され、アレンジされて製作されたものである。ご本人の言によると、「都会の青年の孤独」をテーマにしたストーリーで、レオゴンの最期は自ら火に飛び込んで焼死するという内容だったそうだ。

またレオゴンのデザインは2本足怪獣だったが、デザイナーの米谷佳晃氏がそれをアレンジして、4本足怪獣として描き直して出来上がったものだそうだ。ご本人曰く、「私のアイデアが少し入っている米谷さんのオリジナル怪獣」という感じだとか。


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