スーパーロボット レッドバロン(4)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・1]
ぼくらの地球は美しい
鉄面党にゃ渡せない
平和を愛する心には
鉄面党が許せない
◎第4話『必殺!フェニックス戦法』を取り上げます。
脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ)
監督;高野宏一
特撮撮影;大岡新一
◆アグンガルーダに勝利した間もなく、日本が造ったロボット「飛龍」が出現した。夕陽の中に、レッドバロンと飛龍が対峙していた。しかも飛龍の操縦席には、死んだはずの兄・紅健一郎が乗っている。健は兄と対面した。確かにあれは兄だった。飛龍は、レッドバロンに攻撃をしてきた。
パンチの連打を浴びせる飛龍。必殺飛龍キックが炸裂し、成す術もなく倒れるレッドバロン。だが、兄思いの健は反撃できない。兄は鉄面党に操られていると、思いこんでいるからだ。飛龍に左腕をもぎ取られてしまったレッドバロン。飛龍はとどめを刺さずに去って行った。
格納庫に戻ったレッドバロンは、修理をして左腕は直した。だが戦闘回路に故障が生じて、戦うことができない。故障個所を発見するには、設計図で回路をチェックしていく必要があった。
『ボス、設計図なんて見たこともありません』
『そうか。兄さんは鉄面党の手に渡るのを恐れて、設計図を始末したのかもしれんな』
レッドバロンが戦闘不能になったことを知ったデビラーは、片っ端から人間をさらって、奴隷人間にする行動に出た。帰宅を急ぐサラリーマンを、愛をささやく恋人達を、家族だんらんの家庭を、鉄面党戦闘員が襲っては人をさらっていった。
自転車刑事と仲のいい小学生4人組が、鉄面党にさらわれてしまう。マイクロバスに乗せられた子供達を追う警部。だが自転車ではとても追いつかない。そこに紅健がスポーツカーで現れ、二人で追跡を開始する。今は使われていない工場に到着したマイクロバス。
子供たちはここで、1人ずつ奴隷人間に改造されようとしていた。健が乗り込んでいき、白衣を着た医者と看護婦の姿の鉄面党員を倒して、子供たちを助けだすことに成功する。だが熊野警部が捕まってしまい、脱出には失敗し万事休す。最初に奴隷人間にされることになった紅健。
ベッドに寝かされて、手術の道具を持ってくる白衣の看護婦。実はこの看護婦がマリだった。目で合図してタイミングを計り、反撃する健とマリ。SSIメンバーも到着して銃撃戦になるも、鉄面党の手から子供達を助けだすことに成功する。
レッドバロンが動かない今、SSIが出動すれば、それを倒そうと飛龍が出現することは予想できた。大郷チーフと鉄也はジープに乗って、襲い来る飛龍の攻撃をかわしながら、特殊なビデオカメラを使って色々な角度から飛龍を撮影した。
基地へ戻ってビデオカメラの映像を再生してみると、操縦者の紅健一郎が人間ではなく、アンドロイドである様子が映っていた。デビラーは紅健の兄思いの心の弱点を突いて、兄に瓜二つのアンドロイドXを造ったのだった。だが気付くのが遅く、鉄面党の思惑通り、レッドバロンは戦闘不能にされてしまった。設計図が無い今、レッドバロンはもう二度と動くことはないのだろうか。
健は、動かないレッドバロンに向かって話かける。
『兄さん。頼む、もう一度力を貸してくれ!』
すると、月光がレッドバロンに差し込んで、レッドバロンの両目から光線が出ると、その光線が設計図の場所を示したのだ。隠し金庫の中にレッドバロンの設計図があった。さぁ、これで戦闘回路の故障は修理できるぞ!
ふたたび飛龍と対戦する時が来た。相手がアンドロイドと判れば、兄の顔をしていても容赦はしない健。子供達が拉致され連れて行かれた場所の地下には、敵が要塞を建造している。地下要塞にバロンミサイルを撃ち込んで破壊しはじめると、地下から飛龍が出現した。
操縦席には、アンドロイド健一郎が乗っている。だが、もう躊躇せずに飛龍を攻撃する健。デビラーは不敵な笑い声を上げたあとに叫ぶ。
『アンドロイドXを見破って、安心するのはまだ早い。十万度の高熱に耐えてみろ!』
飛龍は、レッドバロンと組み合った態勢のまま動かない。すると、レッドバロンの両足付近の崖が開き、中からマジックハンドが出てレッドバロンの両足首をつかんで離さない。そのすぐ横の崖から火炎放射装置が出て、十万度の火炎をレッドバロンと飛龍に向けて放射し始めた。
健に脱出を促す大郷チーフ。だが脱出不可能、高熱でレッドバロンの操縦席にも熱さが襲ってきて、健は失神してしまう。すでに飛龍のボディは、高熱でドロドロに溶けて跡形もない。突然、火炎放射装置が大爆発をおこした。火炎放射装置が過熱して、装置自身の熱に耐えきれなくなったのだ。
だがレッドバロンは黒焦げになりながらも、どこも溶け落ちていなかった。スピーカーから自分の名前を呼ぶ声に気がつき、意識が戻る健。美しい夕陽を背にして立つレッドバロン。“生きている”ことを兄に感謝して、操縦席からメンバーたちに向かって手を振る健だった。 (つづく)
★★★★★★★★★★★★
フェニックス戦法というサブタイトルではあるが、炎の中からよみがえったので、火の鳥にあやかってそう呼んだようである。それから、マリの看護婦さん姿が、超かわいいっすよ!
スポンサーリンク
鉄面党にゃ渡せない
平和を愛する心には
鉄面党が許せない
◎第4話『必殺!フェニックス戦法』を取り上げます。
脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ)
監督;高野宏一
特撮撮影;大岡新一
◆アグンガルーダに勝利した間もなく、日本が造ったロボット「飛龍」が出現した。夕陽の中に、レッドバロンと飛龍が対峙していた。しかも飛龍の操縦席には、死んだはずの兄・紅健一郎が乗っている。健は兄と対面した。確かにあれは兄だった。飛龍は、レッドバロンに攻撃をしてきた。
パンチの連打を浴びせる飛龍。必殺飛龍キックが炸裂し、成す術もなく倒れるレッドバロン。だが、兄思いの健は反撃できない。兄は鉄面党に操られていると、思いこんでいるからだ。飛龍に左腕をもぎ取られてしまったレッドバロン。飛龍はとどめを刺さずに去って行った。
格納庫に戻ったレッドバロンは、修理をして左腕は直した。だが戦闘回路に故障が生じて、戦うことができない。故障個所を発見するには、設計図で回路をチェックしていく必要があった。
『ボス、設計図なんて見たこともありません』
『そうか。兄さんは鉄面党の手に渡るのを恐れて、設計図を始末したのかもしれんな』
レッドバロンが戦闘不能になったことを知ったデビラーは、片っ端から人間をさらって、奴隷人間にする行動に出た。帰宅を急ぐサラリーマンを、愛をささやく恋人達を、家族だんらんの家庭を、鉄面党戦闘員が襲っては人をさらっていった。
自転車刑事と仲のいい小学生4人組が、鉄面党にさらわれてしまう。マイクロバスに乗せられた子供達を追う警部。だが自転車ではとても追いつかない。そこに紅健がスポーツカーで現れ、二人で追跡を開始する。今は使われていない工場に到着したマイクロバス。
子供たちはここで、1人ずつ奴隷人間に改造されようとしていた。健が乗り込んでいき、白衣を着た医者と看護婦の姿の鉄面党員を倒して、子供たちを助けだすことに成功する。だが熊野警部が捕まってしまい、脱出には失敗し万事休す。最初に奴隷人間にされることになった紅健。
ベッドに寝かされて、手術の道具を持ってくる白衣の看護婦。実はこの看護婦がマリだった。目で合図してタイミングを計り、反撃する健とマリ。SSIメンバーも到着して銃撃戦になるも、鉄面党の手から子供達を助けだすことに成功する。
レッドバロンが動かない今、SSIが出動すれば、それを倒そうと飛龍が出現することは予想できた。大郷チーフと鉄也はジープに乗って、襲い来る飛龍の攻撃をかわしながら、特殊なビデオカメラを使って色々な角度から飛龍を撮影した。
基地へ戻ってビデオカメラの映像を再生してみると、操縦者の紅健一郎が人間ではなく、アンドロイドである様子が映っていた。デビラーは紅健の兄思いの心の弱点を突いて、兄に瓜二つのアンドロイドXを造ったのだった。だが気付くのが遅く、鉄面党の思惑通り、レッドバロンは戦闘不能にされてしまった。設計図が無い今、レッドバロンはもう二度と動くことはないのだろうか。
健は、動かないレッドバロンに向かって話かける。
『兄さん。頼む、もう一度力を貸してくれ!』
すると、月光がレッドバロンに差し込んで、レッドバロンの両目から光線が出ると、その光線が設計図の場所を示したのだ。隠し金庫の中にレッドバロンの設計図があった。さぁ、これで戦闘回路の故障は修理できるぞ!
ふたたび飛龍と対戦する時が来た。相手がアンドロイドと判れば、兄の顔をしていても容赦はしない健。子供達が拉致され連れて行かれた場所の地下には、敵が要塞を建造している。地下要塞にバロンミサイルを撃ち込んで破壊しはじめると、地下から飛龍が出現した。
操縦席には、アンドロイド健一郎が乗っている。だが、もう躊躇せずに飛龍を攻撃する健。デビラーは不敵な笑い声を上げたあとに叫ぶ。
『アンドロイドXを見破って、安心するのはまだ早い。十万度の高熱に耐えてみろ!』
飛龍は、レッドバロンと組み合った態勢のまま動かない。すると、レッドバロンの両足付近の崖が開き、中からマジックハンドが出てレッドバロンの両足首をつかんで離さない。そのすぐ横の崖から火炎放射装置が出て、十万度の火炎をレッドバロンと飛龍に向けて放射し始めた。
健に脱出を促す大郷チーフ。だが脱出不可能、高熱でレッドバロンの操縦席にも熱さが襲ってきて、健は失神してしまう。すでに飛龍のボディは、高熱でドロドロに溶けて跡形もない。突然、火炎放射装置が大爆発をおこした。火炎放射装置が過熱して、装置自身の熱に耐えきれなくなったのだ。
だがレッドバロンは黒焦げになりながらも、どこも溶け落ちていなかった。スピーカーから自分の名前を呼ぶ声に気がつき、意識が戻る健。美しい夕陽を背にして立つレッドバロン。“生きている”ことを兄に感謝して、操縦席からメンバーたちに向かって手を振る健だった。 (つづく)
★★★★★★★★★★★★
フェニックス戦法というサブタイトルではあるが、炎の中からよみがえったので、火の鳥にあやかってそう呼んだようである。それから、マリの看護婦さん姿が、超かわいいっすよ!
スポンサーリンク
コメント 0