SSブログ

宮内洋、ヒーロー一本道(12)  特別企画『特警ウインスペクター 第一話』 [宮内洋・2]

特警ウインスペクターとは、平和を愛し友情を信じ、人の命を守るため犯罪に立ち向かう警視庁特別救急警察隊のことである。宮内洋演じる正木俊介を本部長に、隊長の香川竜馬と隊員の藤野純子。それにウォルター、バイクルの人間型ロボット隊員2名と彼らのメンテナンスを受け持つ野々山真一で構成される特別チームである。

本部には事件の分析や特殊スーツ・クラステクターの状態解析などを行う、しゃべるコンピュータのマドックスが装備されている。リーダーの香川は、クラステクターを着化(装着)することで、ファイヤーと呼ばれる特殊能力者へと変身する。

赤いファイヤー、緑色のウォルター、黄色いバイクルは三人力を合わせて、事件解決に全力を尽くす。ウインスペクターが相手にするのは悪の秘密結社ではなく、進歩した科学技術を使って凶悪な犯罪を起こす人間犯罪者たちである。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

『第一話 赤ちゃん暴走!』では、NASAで働く技術者、高沢博士の孫が誘拐される事件が発生。直ちに警戒態勢が敷かれ、警視庁捜査一課が捜査を開始していた。

黒いサングラスをかけた犯人は、誘拐した赤ん坊をタンクローリーに乗せようとしているところを警官2名に取り押さえられるが、犯人は警官2名をつかみあげると、10数メートルも投げるという人間技とは思えないことをした。

この情報をもとに、正木本部長は直ちにウインスペクター出動の指令を出した。犯人のタンクローリーは赤ん坊を乗せたまま暴走を続け、非常線を張ってパトカーで作ったバリケードを、高速走行で難なく突破してしまう。道路沿いの車に次々とぶつかり蹴散らしながら、タンクローリーは暴走する。

めざす目的の場所は高沢博士宅と思われる。香川竜馬はタンクローリー突入を阻止するために高沢博士宅へ先回りし、ウォルターとバイクルは途中でタンクローリーを止めるために現場へ向かった。ウォルターとバイクルは待ち伏せして犯人のタンクローリーに飛び乗るが、犯人に簡単に蹴散らされてしまう。

ウォルターの抵抗で犯人の顔が壊れ、左半面が機械の顔を露出する。犯人は機械だ!その人相から、犯人は「アール24」と呼ばれる月面作業用ロボットと判明、高沢博士が開発したものだった。このことから事件の主犯は、「黒田鬼吉博士」が浮上する。

昨年までNASAで共に働いていたが、高沢博士の研究成果をねたんでいたという。この情報をもとに黒田鬼吉の潜伏場所(アジト)を特定したウインスペクターは、藤野隊員を急行させた。アジトでカップヌードルを食べながらニュースを見て、ほくそ笑んでいる黒田を逮捕する藤野隊員。

『黒田博士、赤ちゃん誘拐容疑並びにタンクローリー暴走事件の主犯容疑で、逮捕します』
しかしアール24ロボットを止めることはできない。コンピュータにインプットされたプログラムが、正確に高沢博士宅を目指していた。

タンクローリーごと高沢博士宅へ突っ込んで、博士の研究資料を燃やしてしまうつもりであった。高沢博士宅はもう目の前だ。正木本部長が携帯無線に向かって指令する。
『竜馬!』

それを聞いた香川竜馬は叫ぶ。
『着化!』 
すると香川竜馬の前身に赤いクラステクターが装着され、ファイヤーに変身した。

暴走するタンクローリーにしがみつき、装着したスーツを地面に擦らせながらもタンクローリーを止めようと武器を用意した。アール24はそれに気づくと窓から身を乗り出して右手指先から破壊光線を発射、ファイヤーに直撃した。

なんとか光線の攻撃をコラえると、ハンドル操作を不能にさせようとパルスガンで右前輪を攻撃するが、一度では効き目がない。一方さっきの破壊光線を受けた衝撃でクラステクターに異常が発生したことを、本部のマドックスが正木に伝えてきた。クラステクターの解除まであと1分しかない。

急げ!ファイヤー。正木本部長の声がファイヤーに届く。パルスガンをタイヤに再度撃ち込むと、コントロールを失ったタンクローリーは横転し爆発した。が、危機一髪のところで赤ん坊を救いだし、生還したファイヤーだった。

アール24ロボットは破壊されたが、腕だけがしつこく高沢博士を狙って這っていた。パルスガンでその腕を破壊するファイヤー。事件は無事解決し、ここに新しいヒーローが誕生した。  (終わり)


★★★★★★★★★★★★
アール24ロボットは、ターミネーターをイメージしている。黒いサングラスにモスグリーン色の作業服のようないでたち。顔の左半面が銀色のロボットメイクである。今回の事件を仕掛けた黒田鬼吉博士役は、あのハヤタ隊員の黒部進氏。ウルトラマンのハヤタ以外は悪役が割と多い黒部氏である。

バイクルとウォルターは最初からロボットで、バイクルは走行することができるように腹部に車輪を持っている。ウォルターは飛行能力があり、飛行してバイクルを運ぶこともする。この二人は変な歩き方をする。ロボットですよということをアピールしているのかも。

バイクルが方言でしゃべるのはなぜか?標準語で良いだろうとおもうけど。正木本部長は「太陽にほえろ」(*)の藤堂係長とは違い、現場に出て指揮を執る。現場に出るのは、机に座ってマイクの前で待っているだけでは太るからか?(笑)
(*)昭和のお化け番組と言われた、有名な刑事ドラマ。主演は故・石原裕次郎氏

追伸;主題歌を書いた鈴木キサブローという作曲家は、印象的なメロディを書く人だなぁといつも思う。作曲のツボを心得ている人なのだ。


スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました