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ロボット刑事(4) [ロボット刑事・ドラマ]

第4話「壁に消えた殺人者」

OK不動産の権田一郎が、夜道を同僚とふたりで帰る途中にナイフで襲われ、殺害された。付近を巡回パトロールしていた新城刑事とケイは、バドーのカメレオマンと名乗るロボットに出会い格闘となったが、闇にまぎれて姿が見えなくなった。

ケイは目に装備された赤外線スコープを使って現場を見回す。すると保護色を使って隠れているカメレオマンを発見、再び格闘となった。だが新條を狙って撃ったカメレオマンの右手の銃が、新條をかばったケイに命中。その隙にカメレオマンは逃げてしまう。

取り調べ室で、芝刑事は犯人と目される同僚から話を聞いていたが、「ナイフは権田課長を殺したヤツに握らされた」と供述する。また「幽霊のように現れて、人間とは思えない顔をしていた。あれはロボットだ」とも供述した。ロボットが大嫌いな芝刑事は、「そういうことをいうから、お前の供述は信用できないんだ」と言って怒った。

その頃新條刑事は、殺された権田には5千万円の保険金が掛けられており、受取人は社長の久保であることを調べ上げていた。早速詳しい事情を聴くために久保社長の所へ向った新條刑事は、保険金は山村部長にも掛けられていることを久保社長本人の口から聞きだす。

だがその時、隣の部屋で山村が苦しがっていると女性秘書が社長室へ飛び込んできた。急行した新條刑事の目の前で、山村部長はカメレオマンに殺害されてしまう。カメレオマンと格闘した新條刑事だが、歯が立つはずもなく、目的を果たしたカメレオマンは姿を消してしまう。

芝刑事は自宅で食事のさなか、新條に愚痴を言う。
 芝;「ロボットが相手では、長年培ってきた刑事としての勘がさっぱり役に立たねえ。そいつがオレは情けねえんだ」

カメレオマンが次に狙うのは青木五平。姿を消したカメレオマンが、青木の家へ忍び込んだ。通報を受けたケイと新條は青木の家へ向かうが、青木は殺害されたあとだった。権田と山村は、青木から金をもらってOK不動産からの独立を計画していたことが判る。

3人が死んで利益を得るのは、OK不動産の久保社長だ。このままでは三人を殺したカメレオマンは逮捕できても、久保社長を逮捕することはできない。証拠だ、確たる証拠をつかむんだ。

波しぶきがあがる岩場で、バドーのカメレオマンと久保社長が話し合っていた。
カメレ;「バドー犯罪組織は契約に従い、あなたの希望通り権田・山村・青木の三人を抹殺しました。そちらも契約の履行を」
久保;「確かに確認した。約束の金額は早急に払い込みます」

少し離れた岩場から、今の会話の声がまた聞こえてきた。岩場の影から新條刑事が現れた。
新條;「久保社長、この録音テープと写真が証拠です。あなたを逮捕します」

逃げる久保、新條が後を追う。手錠をかけようとする新城にカメレオマンが襲いかかろうとしたとき、崖の上から赤い目のケイが現れた。

ケイ;「今度は逃がさんぞ。ゴー!」
黄色いハンチングを投げ、赤い上着を脱ぎ捨てて戦闘モードに入るケイ。ふたりが組み合った態勢から、ケイの一本背負いが決まる。保護色を使い、姿を消してケイを翻弄するカメレオマン。

右手に仕込んだ銃がケイを狙う。間一髪ジャンプして岩から岩へ飛び移り、カメレオマンの後ろへ回り込んでキックを浴びせるケイ。ひるんでこちらを向いたカメレオマンの額に、新條が撃った一発の弾丸が命中した。保護色装置を破壊されて、もう消えることができなくなったカメレオマン。

いまだ、ケイの右胸の破壊銃が火を噴いた。大爆発するカメレオマン、火柱と煙が晴れてケイのうしろ姿が現れた。駆け寄る新條、ふたりは顔を見合わせ安堵するのであった。

芝刑事の家で、事件解決を喜ぶ芝一家と新條刑事。
 芝;「おい、機械野郎はどうした?」
 由美;「ケイはまだ来てないわよ」

その頃ケイは、海岸にいてマザーロボットを呼んでいた。巨大ロボット・マザーの額からオレンジ色の十文字光線が出てケイを包むと、ゆっくりと吸い上げられて行く。マザーロボットの体内でエネルギー補給を受けるケイ。この時がケイにとって、一番の憩いのときであった。 (おわり)


★★★★★★★★★★★★
保護色を使って消えることが出来るという特殊能力が活かされていないような、残念な展開である。もう少し脚本を練ってほしかったと思う。カメレオマンは、自分からケイたちに近づいて自分の存在をアピールするような自己顕示欲の強い性格を見せるのに、その性格もストーリーで活かされていない。

ストーリーに起伏が無く、知らない間に終わっているという感じである。ちょっと残念な回だ。

《マザーロボットとバドー組織について》
マザーロボットは、ケイが「マザー!」と叫ぶと地平線から現れる、女神の姿をした巨大要塞。内部にはケイの生みの親である●●●●が住んでおり、ケイの修理や休養が行なわれる。

一方のバドー犯罪組織とは、さまざまな特殊能力を持ったロボットを犯罪者にレンタルし、利益を上げることを目的とする犯罪組織。のちに、それが世界征服のための資金調達であったことが判明する。



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