帰ってきたウルトラマン(28) ~座談会;振り返ってみたウルトラマン/スノーゴン&ブラック星人の巻 [新マン座談会・2]
ウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏が、聞き手の某映画監督とふたりでビデオを見て、当時の記憶を思い出しながら各話のエピソードを語るシリーズ。第16弾は、「冬の怪奇シリーズ」と銘打ったふたつの話のうちの2番目をお届け。巨大な雪女が変身した雪女怪獣スノーゴンは真白い毛並が美しいが、ウルトラマンをバラバラにしてしまうほどの凶暴性をもつ。若い男女ばかりをさらうブラック星人とスノーゴンの目的は、いったいどこにあるのか?第40話『まぼろしの雪女』を取り上げます。
◆八ヶ岳や万座といった雪山で、若いカップルが失踪する事件が多発していた。雪山に遊びに来ていた次郎とルミ子が泊まった山荘でも、知り合った新婚夫婦が突然いなくなった。
事件の捜査を始めたMATは、若いカップルが失踪した山荘では、失踪した日の管理人が必ず老人と孫娘であったことをつかむ。山小屋を取り囲んだMATに、老人は土星から来たブラック星人と名乗り、雪女伝説を利用してたくさんの若い男女を誘拐し、子供を産ませてブラック星で奴隷にしようと企んでいることを白状した。
スノーゴンの冷凍光線にMATのメンバーは凍り付き、郷隊員はウルトラマンに変身してスノーゴンと対峙する。だが冷凍光線を受けて凍り付いたウルトラマンの身体を、スノーゴンはバラバラに解体しはじめた・・・。
脚本;石堂淑朗、
監督;筧 正典
特殊技術;真野田陽一
★★★★★★★★★★★★
きくち氏;
「おお、スノーゴン」
聞き手;
「この回はすごかった。ウルトラマンがバラバラにされちゃうんですよね。本編の撮影は、寒い所に行ってますね」
《きくち氏、ウルトラマンのワンカットを見て》
きくち氏;
「今の、裏焼だ。ブレスレットの位置が逆でしょ。
聞き手;
「これ、本当ならNGですね」
《少女が巨大化》
聞き手;
「またまた巨大女!これ、有名な場所ですよね」
きくち氏;
「京都なんか、こういう場所、よくある」
聞き手;
「この回、筧(かけい)監督ですか?さっきの吸血鬼女(第36話のドラキュラスのことを指している)も筧監督ですね。筧監督は好きなんだ、女を巨大化させるの。脚本はどちらも、石堂さん」
《怪獣がウルトラマンに冷気を吐きかける》
きくち氏;
「これがイヤなんだよな。臭い」
聞き手;
「スプレーが。ここ迫力あるよね」
《怪獣により、凍らされるウルトラマン》
聞き手;
「うわー、これ本当にカチンカチンになってる」
きくち氏;
「これ本当に冷たいんですよ」
《怪獣がウルトラマンをバラバラにする》
きくち氏;
「このカットもいいよね」
聞き手;
「これ、古いのをちぎったんでしょ?バラバラになっちゃう。残酷。でもウルトラマンは死なない。ブレスレットがありますからね」
《ブレスレットが音と共に輝くと、ちぎれたウルトラマンが復活》
聞き手;
「チンすれば何でもできちゃう。電子レンジみたい。ブレスレットと、仮面ライダーブラックRXのバイオライダーはどっちもどっちだな。バイオライダーってのは、身体が水になる仮面ライダーなんですよ。だから攻撃されても水になって蒸発して、もとに戻っちゃう。だから無敵」
《ブレスレットがウルトラディフェンダーに変形して、怪獣の冷気をはね返す》
きくち氏;
「ここでブレスレットが変形して、盾になる」
聞き手;
「これ、カッコイイっすよね!これはきくちさんが、手でやられているんですか?」
きくち氏;
「これはコードを後ろから通して、穴をあけて。手を伝って」
聞き手;
「溶接してるみたいですね」
《ウルトラディフェンダーからの冷気を浴びた怪獣が、爆発》
聞き手;
「何で爆発するんだろう?ここ、面白い」
★★★★★★★★★★★★
ブラック星人のデザインが、いい加減と言うか、どこかの知らないメーカーが作った宇宙人人形みたいな感じの出来になっているのが残念だね。メインの怪獣はスノーゴンだから、仕方がないけど…。
スノーゴンの出来映えは素晴らしく、白く短い毛並が美しい。同じ雪の怪獣で初代マンに登場した「ウー」とは、対照的な感じに仕上っている。(スノーゴンは2脚恐竜型、ウーは人間型であろう)
スノーゴンの最期の様子は、凍り付いたスノーゴンをウルトラマンが担ぎ上げて投げると、地面に叩きつけられた怪獣は何故か爆発する。ここの所は、スペシウム光線でとどめを刺してほしかったな。
というか、流れはむしろスペシウム光線発射後の爆発のようにも見える。ひょっとすると、光線発射部分をカットした結果、ああいう映像になったのか?もしそうなら、きくち氏がその辺のところを語ってくれたはずだ・・・ということは、やっぱり考えすぎか(笑)
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◆八ヶ岳や万座といった雪山で、若いカップルが失踪する事件が多発していた。雪山に遊びに来ていた次郎とルミ子が泊まった山荘でも、知り合った新婚夫婦が突然いなくなった。
事件の捜査を始めたMATは、若いカップルが失踪した山荘では、失踪した日の管理人が必ず老人と孫娘であったことをつかむ。山小屋を取り囲んだMATに、老人は土星から来たブラック星人と名乗り、雪女伝説を利用してたくさんの若い男女を誘拐し、子供を産ませてブラック星で奴隷にしようと企んでいることを白状した。
スノーゴンの冷凍光線にMATのメンバーは凍り付き、郷隊員はウルトラマンに変身してスノーゴンと対峙する。だが冷凍光線を受けて凍り付いたウルトラマンの身体を、スノーゴンはバラバラに解体しはじめた・・・。
脚本;石堂淑朗、
監督;筧 正典
特殊技術;真野田陽一
★★★★★★★★★★★★
きくち氏;
「おお、スノーゴン」
聞き手;
「この回はすごかった。ウルトラマンがバラバラにされちゃうんですよね。本編の撮影は、寒い所に行ってますね」
《きくち氏、ウルトラマンのワンカットを見て》
きくち氏;
「今の、裏焼だ。ブレスレットの位置が逆でしょ。
聞き手;
「これ、本当ならNGですね」
《少女が巨大化》
聞き手;
「またまた巨大女!これ、有名な場所ですよね」
きくち氏;
「京都なんか、こういう場所、よくある」
聞き手;
「この回、筧(かけい)監督ですか?さっきの吸血鬼女(第36話のドラキュラスのことを指している)も筧監督ですね。筧監督は好きなんだ、女を巨大化させるの。脚本はどちらも、石堂さん」
《怪獣がウルトラマンに冷気を吐きかける》
きくち氏;
「これがイヤなんだよな。臭い」
聞き手;
「スプレーが。ここ迫力あるよね」
《怪獣により、凍らされるウルトラマン》
聞き手;
「うわー、これ本当にカチンカチンになってる」
きくち氏;
「これ本当に冷たいんですよ」
《怪獣がウルトラマンをバラバラにする》
きくち氏;
「このカットもいいよね」
聞き手;
「これ、古いのをちぎったんでしょ?バラバラになっちゃう。残酷。でもウルトラマンは死なない。ブレスレットがありますからね」
《ブレスレットが音と共に輝くと、ちぎれたウルトラマンが復活》
聞き手;
「チンすれば何でもできちゃう。電子レンジみたい。ブレスレットと、仮面ライダーブラックRXのバイオライダーはどっちもどっちだな。バイオライダーってのは、身体が水になる仮面ライダーなんですよ。だから攻撃されても水になって蒸発して、もとに戻っちゃう。だから無敵」
《ブレスレットがウルトラディフェンダーに変形して、怪獣の冷気をはね返す》
きくち氏;
「ここでブレスレットが変形して、盾になる」
聞き手;
「これ、カッコイイっすよね!これはきくちさんが、手でやられているんですか?」
きくち氏;
「これはコードを後ろから通して、穴をあけて。手を伝って」
聞き手;
「溶接してるみたいですね」
《ウルトラディフェンダーからの冷気を浴びた怪獣が、爆発》
聞き手;
「何で爆発するんだろう?ここ、面白い」
★★★★★★★★★★★★
ブラック星人のデザインが、いい加減と言うか、どこかの知らないメーカーが作った宇宙人人形みたいな感じの出来になっているのが残念だね。メインの怪獣はスノーゴンだから、仕方がないけど…。
スノーゴンの出来映えは素晴らしく、白く短い毛並が美しい。同じ雪の怪獣で初代マンに登場した「ウー」とは、対照的な感じに仕上っている。(スノーゴンは2脚恐竜型、ウーは人間型であろう)
スノーゴンの最期の様子は、凍り付いたスノーゴンをウルトラマンが担ぎ上げて投げると、地面に叩きつけられた怪獣は何故か爆発する。ここの所は、スペシウム光線でとどめを刺してほしかったな。
というか、流れはむしろスペシウム光線発射後の爆発のようにも見える。ひょっとすると、光線発射部分をカットした結果、ああいう映像になったのか?もしそうなら、きくち氏がその辺のところを語ってくれたはずだ・・・ということは、やっぱり考えすぎか(笑)
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タグ:きくち英一 帰ってきたウルトラマン
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