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ロボット刑事(1) [ロボット刑事・ドラマ]

石ノ森章太郎氏原作の特撮ドラマ。アメリカ映画「ロボコップ」の出現から遡ること15年も前にすでに活躍していた、科学捜査で悪を倒すロボット刑事を見よ!

第1話「バドーの殺人セールスマン」

刑務所からひとり出所してきた男がいた。男の名は黒田。5年前の十億円強奪事件の主犯としてひとりで罪を被り、今出所してきたところだった。犯行時の仲間ふたりは迎えに来ない。バドーの殺人セールスマンが、この黒田に声をかける。

『黒田さん、仲間の岡崎と伊達は、今頃悠々と暮らしているよ』
『話が違うぜ、金は三等分だ! お前は誰だ』

『我々はバドー。金の隠し場所を聞き出してからやつらを殺す。そして、金はバドーと二等分でどうだ!』
『おもしれぇ。バドーの殺人契約、交わすぜ』

ちょうどその頃、張り込みをしている刑事が二人いた。芝刑事と若手の新條刑事だ。岡崎をマークしていたのだ。岡崎の部屋の電話が鳴る。黒田が岡崎に脅しをかけたのだ。

『岡崎、12時までに金の隠し場所を言わないと命は無いぞ』
『黒田、そんな脅しに乗ると思っているのか』
拳銃を持って、高笑いする岡崎。

『12時なったぞ。黒田との殺人契約書に基づき、お前を殺す!』
バドーの殺人ロボット、ワッカマンが身体をバラバラにして、通風孔から岡崎の部屋へ侵入した。
『ワーッ』 叫び声を聞いて、急いで室内へ入る芝と新城。

新城;『密室殺人です。おやじさん!』
 芝;『鑑識を呼んで、手がかりを探そう』

ケイ;『それは無駄です』
外から声をかける男が一人。

新條;『怪しいヤツ。それにやけにゴツイ身体だぜ』
背を向けている男の身体を、新城刑事が調べる。警察手帳を見つけて仲間であることが分かると、

 芝;『悪かったな、まぁ入れよ』
黄色いハンチング帽を被って赤い背広を着た男が、こちらをふり向いた。
新條;『な、なんだよその面は?悪い冗談だぜ!』

ケイ;『お面ではありません。これが素顔です。私はロボットです。名前はケイ。芝刑事に協力するよう、長官から言われてきました』
 芝;『お前、鑑識を呼んでも無駄だと言ったな!』

ケイ;『この部屋には、足跡はおろか指紋ひとつ残っていません。私の目の赤外線分光装置が、そう教えてくれます』
ロボット刑事ケイは通風孔に犯人の痕跡を見つけると、そのあとを追った。

車で逃げる犯人を、ケイ専用の車「ジョーカー」で追う。犯人がロボットであることは分かったが、身体をバラバラにして逃げるワッカマン。翌日、長官から直々に「警視庁 特別科学捜査室長」の辞令を受ける芝刑事。ふてくされた顔で辞令を受け取る芝刑事であった。芝刑事を慕って、新條刑事も特別科学捜査室付きに願い出ていた。

特別科学捜査室は、薄暗い倉庫のような部屋だ。そこに戻ってきた芝と新城とケイ。そこに入ってきたのは、地獄耳平。彼は芝刑事に情報をもたらす情報屋だ。今回地獄耳平がもたらした情報は、「黒田が、伊達に電話をした」という情報だった。急いで伊達の居場所を探す新條とケイ。

伊達はヨットに乗って海上へ出ていた。海の上なら安全だろうと考えたのだ。猟銃に弾を込めて船底で息を殺してじっとしていると、予告通り身体をバラバラにしてワッカマンが侵入してきた。ケイは海にダイブして伊達の乗ったヨットに泳ぎ着くが、すでにワッカマンが伊達に襲いかかろうとしていた。

『金の隠し場所を言え!さもないと命が無いぞ』
間一髪、ロボット刑事ケイはワッカマンの前に立ちはだかった。

『ゴーッ!』赤い背広を右手で振り回しながら、脱ぎ捨てるケイ。目の色が黄色から赤色へ変わり、戦闘モードになる。ヨット上で、ロボット刑事と殺人ロボットの戦いが始まろうとしていた。
(つづく)

★★★★★★★★★★★★
第一話では、ストーリーとは直接関係ない所で、千葉真一氏が新條敬太郎役で出演。新條強刑事の兄で、今は刑事を辞めて弁護士をしているが、刑事の腕は弟よりもまだまだ上だという所を見せつける役である。つまり、新條兄弟は実の兄弟で出演しているわけだ。

ふたりが顔を会わせて、『なんだ、兄貴か!』というセリフもある。芝大造刑事は、刑事そのもののような高品格氏。ロボット刑事が大大大嫌いという役どころだ。最後に巨大ロボット・マザーが現れて何が起こるのか?という問いかけで第一話が終わる。ロボット刑事の声を、ふたりで演じている。

仲村秀生氏と中島律氏である。どう演じ分けているのか、筆者には分からない。演じ分ける理由があるのだろうか?第二話を見れば、判るか?



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