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帰ってきたウルトラマン(19) ~座談会;振り返ってみたウルトラマン/バルタン星人Jrの巻 [新マン座談会・1]

ウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏が、聞き手の某映画監督とふたりでビデオを見て、当時の記憶を思い出しながら各話のエピソードを語るシリーズ。第十弾は、かつてウルトラマンに倒されたはずの宇宙人バルタン星人の息子が、ビルガモ・ロボットを使って復讐にやってきた第41話『バルタン星人ジュニアの復讐』です。

◆坂田次郎はある晩、工事中のマンションでバルタン星人の姿を目撃する。次郎の話を聞いた郷は、バルタン星人は初代ウルトラマンが倒しているからと、その言葉を信じようとはしなかった。

工事中のマンションそのものをロボット化するビルガモ計画を着々と進めていたバルタン星人ジュニアは、マンション内に人質を取ると、ついにロボット・ビルガモを動かしてウルトラマンに挑戦してきた・・・。

脚本;長坂秀佳
監督;佐伯孚治
特殊技術;佐川和夫

★★★★★★★★★★★★

聞き手;
「今回は、悪名高いバルタン星人ジュニアです」

きくち氏;
「このバルタン星人は前の奴と違って、新調したんですね」

聞き手;
「『ウルトラファイト』に出ていた奴の改造らしいですよ」

きくち氏;
「このバルタン星人の飛び人形、40センチくらいの奴が我が家にあったんですけど、天井から落ちて粉々になって捨てたんです。今思うと、もったいなかったなぁ」

《爆発の炎が、ウルトラマンに燃え移る》
聞き手;
「あ、足が燃えてる」

きくち氏;
「これね、早かったの、スイッチヤーが」

聞き手;
「え、事故なんですか?」

きくち氏;
「そう。タイミング間違った。俺が逆さになった時、側転して手をついたらスイッチを押してくれっていう打ち合わせだった。それが早すぎた」

聞き手;
「危ない。ホントに燃えてますよ。ウルトラマンは燃えやすい素材なんですか?」

きくち氏;
「塗ってある塗料が、ラッカーみたいなもんだから」

聞き手;
「命がけですね」

きくち氏;
「後で分かったんですよ。映像みて初めて。熱いことは熱かったんだけど、夢中でやってたからね。映像見たら結構凄かったんで、ビックリしちゃった」

聞き手;
「でも編集の方は喜んで、『こりゃ、いいや』
って、使ったんでしょうね」

きくち氏;
「まあ、それが映画屋ですね。でもね、下手すれば、大事なトコロが使い物になりませんよ、本当に(笑)」

《バルタン星人ジュニア登場に、驚くウルトラマン》
きくち氏;
「これは、本当にビックリしてますね(笑)予定に無いことをやられると、人間?だもの、驚きますよ」

聞き手;
「バルタン星人は人間の50倍も頭がいいはずなんだけど、この回は原始的な侵略でしたね(笑)」


★★★★★★★★★★★★
新マンの後半の怪獣デザインは、高橋昭彦氏が主に担当している。このビルガモもそう。侵略者の手先としては、なんとも笑ってしまうようなユーモラスな表情をしている。ユートムとかキングジョーとか、侵略ロボットとしての緊張感が無いなぁ、ビルガモには。バルタン星人のデザインもジュニアとはいえ、強そうに見えない。

せっかくバルタン星人なのにシャキッとしないトコがあるのが、少し残念である。
脚本の長坂秀佳氏は、新マンではこの回だけしか担当していないが、東映のキカイダーやゼロワンではメインで書いた脚本家であることは、ご存じのとおりである。


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