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ウルトラセブン(3) ~まだあったよ!ダンとアンヌの話 [ウルトラセブンこぼれ話]

昭和42(1967)年10月1日(日)から放送を開始した『ウルトラセブン』。 キリヤマ隊長(1998年12月没)とソガ隊員(2007年5月没)は、すでに宇宙の星となってしまいとても残念ではあるが、ダンとアンヌはいまだ健在!それにアマギ、フルハシ両隊員もお元気でウルトラな活動をしている。今回はダン(森次晃司氏)とアンヌ(ひし美ゆり子氏)の話が新たに見つかったので、お送りします。


【モロボシ・ダン隊員(森次晃司氏)の話】

聞き手;
「セブンのスタッフはどんな思いで作っていましたか?」

森次氏;
「子供番組という作り方をしていないのよ。ドラマを作ってる、特撮ドラマを。みんなそうでしたよ。僕らもそう。僕らも子供番組をやっているという感覚では無かったな」

聞き手;
「セブンで、特に好きな回は?」

森次氏;
「第一話はとっても好きだし、最終回も好きなの。何故かというとね、僕は北海道から上京してきて、結構風来坊的なところがあったから。良い登場の仕方だな、ナップザックなんか持って、オレが北海道から出てきた時と同じような神経かなぁと思って。

結構好きだったですよ、ジーパン履いて黄色いジャンパー着て。お前は誰だって聞かれて、『モロボシ・ダン』とでもしておこうか、なんてとこがちょっとオレ的かなと思って」

聞き手;
「モロボシ・ダンという役は、難しかった?」

森次氏;
「ボク人間じゃないから。宇宙人の役なんか、やったことある?無いでしょう!俺、それが初めだからね。考えましたよ、えっ、人間じゃないのか?宇宙人の役なんだっ!。そんな演じた俳優、いますか?いないと思いますよ(笑)宇宙人の役ですよ?」

聞き手;
「最初の段階では、宇宙人ぽい動きをするとかの演技をしましたか?」

森次氏;
「いや、まったくないですね。宇宙人の動きとかは、考えたことは無いです。だって、おかしいでしょ(と言って、身体をプルプル震わせる仕草をして)、こんな芝居したら (笑)」

聞き手;
「当時の撮影スケジュールは?」

森次氏;
「作戦室関係のシーン(スタジオセット)は週に1回で2本持ちで、土曜日なら土曜日。あとはぜ~んぶロケ。休みは無いですよ。休みはあったためしが無いね。僕はここ藤沢に住んでたから、たいへんですよ。帰ってきて寝て、またすぐ起きて行くわけですから。

毎朝江ノ電の始発に乗って、小田急の始発に乗って行ってたんだもの。だから今だったら、たいへんヨ。死ぬ。それにね、40度近く熱出しても行ってたもん、みんなに迷惑かけるだろうと思って。熱冷まし飲んで。モウロウとした中で、弾着に驚いたこともあったね」

「あの~、ダンと役的にお別れできてないからね。24歳でやった役を、今67歳(当時)にしていまだに演じているわけでしょ。俺自身が、『モロボシ・ダン』ていう部分があるのよ。ここまでやってきたんだから、死ぬまでやりたいよね。死ぬまでやりたい、変身を」



【つづいて、友里アンヌ隊員(ひし美ゆり子氏)の話】

聞き手;
「セブンに出演するきっかけは?」

ひし美氏;
「東宝の先輩女優が映画に出るんで、衣装合わせして隊員服まで作ったのに急きょ降板しちゃったので、私が呼ばれて、『明日、円谷特技プロへ行ってくれ』って電話が入ったんですね。で、『どこですか?』って聞いたら、『すぐそこのモミジ屋っていうおそばやさんを入るとすぐだよ』って言われて。それで次の日に訪ねて行ったんです。

そしたら今度は、『これに着替えてください』って言われたのがグレーの(先輩女優が着るはずだった)隊員服だったんですけど、小さくてピチピチで・・・、とても恥ずかしかったですね、あんまりピチッとしてて(笑)。その時にいろいろ写真を撮られて。ポインターの前とかで、写真を撮って。写真というと、ほとんどそれしかないんですよ(笑)」

聞き手;
「隊員服を自分で改良したそうですが?」

ひし美氏;
「撮影に入ってから、脇の下の黒い蛇腹を立てる部分に入っていた太いゴムを、キツイからハサミで切っちゃったんです(笑)」

聞き手;
「当時のひし美さんは、どんな女優でしたか?」

ひし美氏;
「あんまりセリフも覚えてなかったし、撮影より、終わってお疲れって言って、みんなで飲みに行く方がいつも頭にあった(笑)。だから、アンヌは私にとって、ライバルというよりも手の届かぬ人。同じ女性として素晴らしいし、頭が良くて優しくて、オールマイティじゃないですか。

優しいとこは私にもありますけども・・・、やっぱり、遊び好きなアンヌでしたね!(笑)」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ダンもアンヌも、今は役者業の傍ら、お店の経営もされていることは、かなり有名な話である。ダンは神奈川県鵠沼でライブカフェ『ジョリーシャポー』というお店を、アンヌは東京都調布市でアジア料理の店『アジアンタイペイ』を、それぞれ経営している。筆者は4年程前に、弟と一緒に『ジョリーシャポー』へ行ってきた。

ところが、ダン本人は舞台のため名古屋へ行っていて不在だった。本人には会えず残念だったが、セブンワールドは堪能出来た。ハヤシライスを食べたり、Tシャツやウルトラアイなどのお土産を複数購入したら、奥様がサイン入り色紙をサービスに付けて下さった。大事な宝物である。

今度訪問する時は、ダン隊員がいることを確認の上、行こうと思う。またアンヌ隊員のアジアンタイペイのお店へも、是非行ってみたいものである。


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