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帰ってきたウルトラマン(60) ~座談会;振り返ってみたウルトラマン/ザニカ&バキューモンの巻 [新マン座談会・4]

ウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏が、聞き手の某映画監督とふたりでビデオを見て、当時の記憶を思い出しながら各話のエピソードを語るシリーズ。
第40弾は、かに座からやって来た怪獣ザニカは、暗黒星雲バキューモンにかに座の星々を呑み込まれて苦しんでいた・・・
第23話『暗黒怪獣 星を吐け!』を取り上げます。

脚本;石堂淑朗
特殊技術;佐川和夫
監督;山際永三

◆皆既日食があった日、郷と丘隊員が不思議な女性に出会う。その女性は、北斗七星が夜空から消滅していることを指摘した。その晩、宇宙研究所でも、北斗七星が消滅していることを観測して大騒ぎになる。その夜、隕石が落下して怪獣ザニカが出現、MATは怪獣を攻撃するが退治するには至らなかった。

丘と郷が会った女性は占い師の南條純子であることが判り、丘隊員は彼女に会いに行く。彼女は「北斗七星についで、かに座が飲み込まれてしまう」と、何物かにとり憑かれた様に狂気乱舞するのだった。MATは、あの怪獣がかに座から来たザニカであると分析し、巨大な何物かに追われて地球に逃げてきたものと推測した。

かに座を飲み込んだ巨大なものは、次に地球にやってくることを予言する南條純子。一方、宇宙研究所でも、途方も無く巨大な黒い影が、かに座の星々を飲み込んだ後地球に向かっていることを観測していた。それは暗黒怪獣バキューモンで、進行方向にある星などあらゆる物体を飲み込み吸収して巨大化していく、恐ろしい怪獣であった・・・。


★★★★★★★★★★★★
聞き手;
「このかに座怪獣ザニカは、特徴が無いから戦いにくそうですね」

きくち氏;
「こういう怪獣、一番やりにくいよね。武器とか何もないし、怪獣の方も動きづらそうだ」

聞き手;
「やり易い、やりにくいはあるでしょうね」

きくち氏;
「ええ。怪獣のぬいぐるみの中で遠矢が遊んでいるようじゃ、駄目ですね」

聞き手;
「レスラーと同じで肌が合えばいいけど、合わないときは駄目だということですね」

《ウルトラマン、キックを見舞う》
聞き手;
「あっ、今のは?」

きくち氏;
「ロープキックだね」

聞き手;
「ロープにぶら下がって蹴ってるんですか?大変だなぁ!」

きくち氏;
「サーカスの空中ブランコの要領ですね。スタジオの高い所にスタンバってて、タイミングを計って怪獣にキックする」

聞き手;
「見世物芸人ですね」

きくち氏;
「役者は“見られてナンボ”の世界ですよ。人のできないことをやらなきゃ」

《ウルトラマン、横にスライドするような動きを見せる》
聞き手;
「今、移動車に乗ってませんでしたか?」

きくち氏;
「乗ってましたね。こんなこともやってたんだなぁ」

《ウルトラマン、宇宙へ行き、星を食べる怪獣バキューモンと対決》
きくち氏;
「これも怪獣ですかね?ただセットの中で、ひとりで暴れているだけですねぇ」

聞き手;
「怪獣の概念を飛び越えてますね!星を食べちゃうんですから(笑)こういう斬新なコンセプトが、シリーズを魅力あるものにするんですよ」


★★★★★★★★★★★★
マグネドンのデザインを担当した熊谷健氏が、ザニカとバキューモンのデザインも担当した。ザニカは、酒のつまみのカニのから揚げを観察しながら描いたという。バキューモンの全体像を描いたデザインはあるのだが、映像では全体像は描かれていない。

バキューモンは、ブラックホールのような星を吸い込み成長する暗黒星雲として描かれたのだが、バキューモンと戦うウルトラマンのシーンは、いかにもバキューモンに内蔵があるようなイメージで、体内に侵入して戦う。

宇宙研究所の所長は、仮面ライダーの死神博士役の天本英世氏が演じていて、地球の最期が来ることを憂える様子を好演していた。



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