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仮面ライダーアマゾン(2) ~セリフが少ない程、演じるのはたいへんだ! [ライダー座談会]

(前回からのつづき)
聞き手;
「そもそも企画書では、『仮面ライダーというものは、もともとはスマートでもなければ颯爽でもない、不気味で異形な物であった。原点である野獣性に立ち戻り、スマートでも優麗でもなく怪奇なライダーの力を強調していくことが、絶対の力となる』と書かれています。

あえてジャングルにいる獣のような戦い方をするっていう所を、前面に出しているわけです。そうすると宮内さんが仰るように、演じる方はたいへんですよね。あの動きは、通常の殺陣の型には無いですよね」

宮内氏;
「ん~~。どう~なんでしょうね(笑)?」

B氏(女性);
「(構えの時に)腰も落としてますから、それも相当辛そうですよね。アマゾンの中に何回も入られているのが、新堀和男さんといって、歴代のレッド、アカレンジャーからずっと演じてられている方で。時々見てると首が長いので、新堀さんだなってわかるんですよね」

宮内氏;
「そこまでわかるんですか!?」

A氏;
「台本を見てみたいと思いますね。(アマゾンの言葉は)片言じゃないですか。だから台本からイメージを膨らませるのは、役者としては相当たいへんだと思いますよ。セリフが少ない程、ある意味難しかったりしますからね(A氏は仮面ライダーファイズの主役を務めた方です(^^♪)」

宮内氏;
「うん、うん・・(うなずいてる)」

聞き手;
「コミュニケーションが日本語で十分に取れない主人公をあえて持ってきたというのは、どうなんでしょう・・・」

C氏;
「これだと、他の先輩ライダーが助けに来れないですよね。(言葉が通じないから)助けようがないなというか、誰も助けに来ないというのが見ていて孤独感を打ち出してて、新しいシリーズとしては異彩を放っていたんじゃないかと思いますね」

聞き手;
「社会の中でどうしても受け入れられない、うまく関係を結べないアマゾンの切なさ・辛さっていう所が、この物語の軸になっていくはずだったんだと思うんですが、アマゾンはこの後、路線を変更するんですよね」

B氏(女性);
「そうですね。言葉が通じなくて裸っていうのが、子供たちから見ると、当時はあまりとっつき易くなかったみたいです。怖いのと、子供にとって、ヒーローはお兄さんであって欲しいと思うんですよね。

ところが言葉も『アマゾン、オコル』、『トリ、ワルクナイ』みたいな感じなので、子供のほうが、子供と同じ目線か下に見てしまうということで、あまり視聴率が振るわなかったと聞いてます(B氏は新聞記者です)」

聞き手;
「アマゾンはこのあと、マサヒコ君から徐々に日本語を習うことで日本語を覚えて、最後は日本語を習得して、スーツを着て南米に帰っていくんですよね。日本の文化にすっかり馴染んで、帰っていくわけですが・・・」

A氏;
「そうなんだ・・・。せっかく馴染んだのにもったいない!」

(おわり)


☆☆☆★★★☆☆☆★★★
平山亨氏の話では、『まったくのゼロからスタートした作品なので、先輩ライダーたちを登場させにくい』『なるべく次の展開までとっておくつもりだったので、スタートしてしばらくは必要ないと思っていたら、打ち切りが決まった』と語っているが、これは不人気による打ち切りではなく、放送局側が初めから決めていたこと(全24話と告知)であり、主要スタッフと現場スタッフには知らされていなかったらしい。

また平山亨氏は主演の岡崎徹氏と、半裸は3、4話くらいまでで、途中からはスーツを着せるという約束をしていたようだが、当時の放送局側が「そのまんまいきましょう」と半裸を推したため続行となり、岡崎氏は後の『仮面ライダーストロンガー』打ち上げ時に、『私は平山プロデューサーにダマされました』と語ったという。(笑)



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