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ご他界された方々を偲んで【第二回】 [偲んで]

【ご他界された特撮関係の方々を偲んで】と題して、仮面ライダー1号、2号、そしてV3にご出演されたレギュラー・準レギュラーの俳優さん、ショッカー・ゲルショッカー・デストロン怪人の声を演じた声優さんなどを中心に、ご紹介をさせていただきます。

【第二回】 
天本英世(あまもと ひでよ)氏
2003年3月23日没(享年77)

東京大学法学部に入学した天本英世氏は、当初は外交官を目指していましたが、当時の政府の政治姿勢に失望し、文学や演劇に没頭するようになりました。その後、東京大学を中退すると劇団俳優座に所属します。1958年に東宝と専属契約を結んだ天本氏は、以後アクション映画や特撮映画などで個性的な脇役としてご活躍をされます。又、この時期から私生活では、スペインの舞踊音楽やフラメンコを端緒として、スペインに深く傾倒していくことになります。

1970年代からはテレビドラマに活躍の比重を移し、主に不気味な存在感を放つ悪役としてご活躍をされます。そして、1972年に毎日放送の『仮面ライダー』で死神博士を演じると、シリーズ中でも屈指の人気を誇りました。設定から神秘性・怪奇性を強調した大人向けの芝居を行っていた天本氏ですが、怖すぎるという理由で、演技を子供向けに抑えるよう注文されたそうです。また、この役で用いた小道具の指揮棒は、本人がエジプトに旅行した際に購入したもので、「こういう役が多いもので」と買い求めておいたものだそうです。

天本氏が死神博士の役を嫌っていたかのように誤解されることがあるようですが、決してそうではなく、嫌っていたのは「死神博士のことばかりをことさらに強調する一部のファンやマスコミ」でした。子供のファンから請われれば喜んで「死神博士」と似顔絵入りでサインしていたことや、仮面ライダー関連の公式なキャストインタビューには真摯に応じて、衣装や演技のことなどを語っておられました。
1991年(平成3年)からフジテレビ『たけし・逸見の平成教育委員会』に「東大出身」の解答者として天本氏がレギュラー出演すると、天本氏の知名度は一気に高まりました。

スペインへの移住を熱望していた天本氏は、1979年3月から7ヶ月間にわたりスペインを旅行し、その旅行記を1980年に『スペイン巡礼:スペイン全土を廻る』という著書として発表しました。スペイン民俗音楽に関しては、日本で屈指のレコード・コレクションを持つ存在としても知られていました。

2003年3月23日に急性肺炎により故郷の福岡県にて逝去、享年77 カトリック教会の信徒であった為、地元にあるカトリック教会で葬儀が行われました。

改めまして、故人様のご冥福をお祈りいたします(合掌)



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