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訃報 川口真氏 亡くなる [訃報]

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ウルトラマンシリーズの中でもすこし毛色の変わった感のあるウルトラマンタロウの主題歌や、M78星雲のウルトラファミリーではないウルトラマンレオの主題歌を作曲した、作曲家で編曲家の川口真(かわぐち・まこと、本名・真弘=まさひろ)氏が2021年10月20日、敗血症のために横浜市内の病院でお亡くなりになりました。享年83

 作曲家いずみたくさんのアシスタントを務めた川口氏は、ミュージカルで編曲家としてデビューしました。作曲家としては1963年の弘田三枝子さんの「人形の家」がヒット、その後もヒットを連発しました。筆者がよく覚えている楽曲では、由紀さおりさんの「手紙」、夏木マリさんの「絹の靴下」、金井克子さんの「他人の関係」、内藤やす子さんの「弟よ」、新沼謙治さんの「嫁に来ないか」など、耳に残る旋律が多いと思います。

そして作詞家の阿久悠氏と組んで、特撮ドラマの「ウルトラマンタロウ」や「ウルトラマンレオ」の主題歌を世に送り出して下さいました。「武村太郎」氏が唄う「ウルトラマンタロウ」では、『ウルトラマンA』までの主題歌を作詞してきた東京一こと円谷一氏の死去に伴い、その後任に阿久悠氏が登用されました。阿久氏によると、氏の長男が当時7歳で「太郎」という名前であることから、父親として尊敬されるために作詞をされたということです。なお、主題歌の作曲・編曲は共に川口真氏の単独名義となっていますが、実際は日暮雅信氏(2003年3月11日没 享年75)もシンセサイザーアレンジという形で関わっています。
 ちなみに「ウルトラマンタロウ」の劇中楽曲・BGMを担当したのはこの日暮雅信氏で、それまでのウルトラシリーズでは『ウルトラQ』『ウルトラマン』の宮内國郎氏、『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』『ウルトラマンA』の冬木透氏に続いて、昭和ウルトラシリーズ第三の男となりました。(『ウルトラマンレオ』『ウルトラマン80』では、再び冬木透氏が登板)

さまざまなジャンルで数多くのヒット曲を生んだ川口真氏は、寡黙な人で音楽番組などに積極的に出る方ではありませんでしたが曲作りには厳しかったようです。ある音楽関係者は「川口さんは大作家なのに、歌は全然歌えなかった。でも、作曲は鼻歌でもできるが、編曲は知識と技術に裏打ちされた感性がなければできない。川口さんは音楽界の職人、技師のようだった」と話していらしたようです。

謹んで、ご冥福をお祈りいたします(合掌)



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