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ウルトラセブン(12)第一話<改> [ウルトラセブン・ドラマ3]

今回は、第1話『姿なき挑戦者』を取り上げます。
監修;円谷英二  
脚本;金城哲夫  
監督;円谷 一  
特殊技術;高野宏一


◆地球は狙われている・・・今、宇宙に漂う幾千の星から 恐るべき侵略の魔の手が・・・

数件の人間消失事件が発生していた。手がかりはなく、消失する瞬間にスパークでもしたかのように白熱を発したという目撃情報があるだけだ。地球防衛軍上層部の見解では犯人を宇宙人と考えて、捜査を進めることになった。

地球防衛軍のエースであるウルトラ警備隊に、この事件を担当するよう長官の命令が下った。果たして犯人の正体は、宇宙人なのだろうか・・・。

作戦室では、キリヤマ隊長がウルトラ警備隊全員を招集していた。
『よく聞け!敵は遂に我々に挑戦状を叩きつけてきた・・・』

今しがた、パトロール中の防衛軍隊員が車ごと消されたという情報が入り、命令を受けたフルハシとソガの両隊員がポインター号でシークレットロードを疾走していく。すると、現場からそう遠くない場所で、ヒッチハイク風の青年が道路前方に立ちふさがっていた。
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この青年が言うには、ウルトラ警備隊が相手にしているのは恐るべき宇宙人で、彼らは地球侵略のために数年前から人間標本を集めていたのだという。

だが、ウルトラ警備隊が行動を開始したため、次の行動に移ったのだ。この先で待ち伏せしているから、これから先へは行かない方がいいと謎の青年は言った。

『命が惜しくて、ウルトラ警備隊の任務が務まるか!』
3人が話をしていると、ポインター号の横を巡回中の警察パトロールカーが通りすぎて行った。

「行かない方がいいですよ」と止める青年の言葉を無視して走り去るパトロールカーは、その先でスパークでもしたかのような白熱を発して、3人の目の前から消えた。
『だから行くなと言ったのに・・・』

驚くソガとフルハシ。
『君はいったい何者だ?』  
『ごらんの通りの風来坊です・・・』

『名前は?』
『(少し考えて)そう、モロボシ・ダンとでも、しときましょう』

突然、上空から攻撃を受ける3人。フルハシとソガが負傷したため、代わりにモロボシ・ダンが運転し、ポインター号は敵の攻撃をかわしながら、無事に基地へたどり着いた。

防衛軍基地へ戻った2人の隊員は、遭遇した事件について隊長に報告した。上層部は、キリヤマ隊長を交えて作戦会議を開いた。

すると、作戦室のモニターにアクセスしてきたクール星人が、姿を現した。奴らは今までに捕らえた十数人の人間を人質にして、全面降伏を要求して来た。だが、ヤマオカ長官は拒否する。
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するとクール星人は、京浜工業地帯に攻撃を仕掛けてきた。大火災に見舞われ、全滅する京浜工業地帯。次は首都東京を攻撃すると、クール星人は予告してきた。
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はやるアマギ隊員が、隊長に出動を要請する。だが、勝算の無い戦いはできないと、冷静沈着なキリヤマ隊長は言うのだった。アイデアが出ないこんなとき、女性隊員のアンヌはモロボシ・ダンに訊ねた。

『ダン。あなたの地球がピンチに立たされてるのよ!何か敵を倒す方法は無いの?』
『ある。あの宇宙船は保護色を使って姿を隠しているんだ。こちらから色を吹き付けて、相手の正体を見える様にすることだ』

フルハシとソガを救った謎の青年・モロボシ・ダンは、作戦室にいた。キリヤマ隊長はこの提案をヤマオカ長官に進言し、特殊噴霧装置作戦として決行することになった。

そして、モロボシ・ダンには臨時隊員の資格が与えられ、ウルトラ警備隊と共にウルトラホーク1号に搭乗することが許された。超高感度レーダーで敵を捉えている地点に、搭載した特殊噴霧装置ロケットを発射すると、赤い雲間から着色された宇宙船が姿を現した。
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ホーク1号はアルファ、ベーター、ガンマの3機に分離して空中戦で敵を追い詰めたものの、宇宙船は岩場に逃げ隠れ、逆に待ち伏せしてホーク1号に攻撃をしてきた。尾翼に命中し、不時着するホーク1号。

衝撃で乗組員全員が気を失っている中で、いち早くモロボシ・ダンは気がついた。だが小型円盤がこちらに飛んで来る様子を船内から目撃したダンは、ホークの外へ出てカプセル怪獣ウィンダムを出現させた。
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ウィンダムが電子頭脳を攻撃されたため、カプセルに回収してダンはウルトラアイを着眼した。ウルトラセブン登場!

人間大の大きさになって、着陸しているクール星人の宇宙船内に侵入するセブン。現れたクール星人をアイスラッガーで切断し、無重力状態で拉致されていた人達を全員救出したセブン。
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ウルトラセブンはクール星人の宇宙船を大気圏外まで運んでいき、必殺エメリューム光線で破壊すると、地球へと戻っていった。

『今度の事件に、無くてはならならなかったのは、あの風来坊だな!』
モロボシ・ダンを探すアンヌ隊員に知らせるかのように、ヤマオカ長官が隊員服姿のモロボシ・ダンを連れてきた。
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『モロボシ・ダン隊員だ。今日からウルトラ警備隊員として、さっそく勤務についてもらう!』(おわり)


★★★★★★★★★★★★
記念すべき第一話である。今ではよく知られていることだが、製作順ではこのクール星人は5番目に当たる。ちなみに1番目はピット星人・エレキングの回である。

台本では、モロボシ・ダン隊員が紹介された後、キリヤマ隊長が次のように発言するのである。
キリヤマ;
『6人目の隊員が誕生したわけか。いや、ひょっとしたら7人目の隊員も誕生したかもしれん』

アマギ;
『ピンチを救ってくれた幻のヒーローですね』

キリヤマ;
『うん。7人目の幻のヒーローだからな、ウルトラセブンとでも呼ぶか・・・』

このシーン、映像としてぜひ見てみたいなぁ!!


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