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シルバー仮面ジャイアント(8) [シルバー仮面・ドラマ]

今回は、第16回《爆発!シルバーライナー》を取りあげます。

脚本;上原正三
監督;外山 徹
特技監督;大木 淳
デザイン;池谷仙克
音楽;日暮雅信
擬闘;高倉英二
ナレーター;森山周一郎

【モーク星人】登場

【前回までの話は・・・
父・春日勝一郎博士が設計開発した光子ロケットを完成させた春日4兄妹は宇宙パトロールへ出発していったが、凶暴なサザン星人の攻撃を受けて命からがら地球へ戻ってきた。その途中、光子エンジンを破壊され光子エネルギーが船内に噴出したため、光二は兄達を守ろうとシルバー仮面に変身して自分が壁になった。
光子エネルギーを浴びながら身を挺して兄妹弟の3人を守ったシルバー仮面は、そのことが原因で巨大化したばかりか大いなる力が備わったのであった・・・】


◆津山宇宙科学研究所の所員となって働く春日4兄妹。長男光一は、父の意志を継いで研究制作したテスト用宇宙ロケット・ベム1号が、遂に完成した。だが、テスト直前の夜間に、何者かによって破壊されてしまうのだった。

東京湾に面したコンビナートにある東南石油には、津山博士が春日兄妹のベム1号の為に開発したロケット用燃料GP60 の貯蔵タンクがあった。この貯蔵タンクも同様に、夜間何者かに襲撃されて破壊されてしまった。

この二つの事件は、明らかにベム1号の発射テストを妨害しようとする犯行に違いなかった。現場の様子から、犯行は人間によるものでないことは明らかだった。とすると、これは、地球人の宇宙進出を望まぬ宇宙人による妨害工作であることが想像された。

だが津山博士と光一は、万が一のことを考えて、大阪にも拠点を作っておいた。ベム2号は、大阪の発射台から飛ばすことを決定するのだった。津山博士と春日兄妹はそれぞれ別々に東京を離れ、大阪へと向かった。

大阪の実験場で完成したベム2号は密かに打ち上げる予定でいたのだが、なぜかテレビ局のカメラや新聞記者たちが集まっていた。そして、兄妹が嫌っている大原の叔父の姿もそこにはあった。

新聞記者たちが、インタビューをしようと集まってきた。だが、春日兄妹のことを宇宙人とのなれ合いだと決めてかかる記者たちは、失礼な質問をして光一や光三を怒らせた。

『ところで、今日は成功するんでしょうね?』
『それは、どういう意味ですか!』(光一)

『ロケットはともかくとしても、津山博士の新エネルギーGP60には大いに期待しているんですよ』
『ロケットはともかく、とは何だ!』(光三)

危うくケンカになる所を止めた光一は、今日のテストのことをどうして知ったのかを訊ねたが、記者たちは電話をもらったとしか答えなかった。もしかして、叔父が・・・。

いっせいに兄妹の目が大原の叔父に注がれたが、叔父は自分では無いことを必死に否定するのだった。まさか、奴らが嗅ぎ付けてきたのか?

『ねぇ、無理して今日やらなくても・・・』
妹のひとみが意見を言うと、光三と光二は「今やらなければ、奴らの思うつぼだ」と強行しようと言うのだった。

光一も賛成し、打ち上げの秒読みが始まった。
『30秒前・・・テン、ナイン・・・ワン、ゼロ!』
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ロケットに点火した瞬間、発射台近くに半透明の宇宙人が出現した。上昇し始めたロケットを殴りつけるように破壊すると、宇宙人は半透明になって消えてしまった。反撃する間もないほどに、宇宙人はあっという間に姿を消した。

記者たちはこの結果を見て、春日兄妹は宇宙人と一芝居打ったのだろうと非難するのだった。ロケットよりも津山博士の新燃料にばかり話題が集まるからだと記者はその動機を述べると、それを聞いて怒った光一は、思わずその記者を殴りつけてしまう。

妹のひとみが記者たちに叫んだ。
『私達は宇宙人に狙われ、さすらいの旅をしたことはあったけど、宇宙人に魂を売り渡したことはありません!』
『春日君は、そんな卑怯な男じゃない!』

春日光一は未来を担う優秀な科学者であると、津山博士は力説するのだった。それに加え、ベム3号がまだ残っていることを述べると、光一があとを続けた。
『予定通り、2日後に必ず打ち上げてみせます!』

津山博士と春日兄妹はホテルへ帰ると、ベム2号の打ち上げビデオを再生して、対策を検討しようとした。すると、再生ビデオと関係の無い声が、テレビの中から聞こえてきた。
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『春日光一と津山博士に告ぐ。ベム計画を中止せよ。私は、第一銀河星雲のモーク星人だ。地球人が宇宙へ進出することは許さない!』

『勝手な事を言うな!宇宙は、全宇宙の生物が平和的に開発すべきモノなんだ!』
『発射テストを中止しなければ、どんな方法を取ってでも阻止してみせる。ハハハハ・・・』

モーク星人は、ベム計画阻止の為に送りこまれた破壊工作員なのだ。津山博士は、ロケットとGP60燃料を徹底的に守る作戦を取ることにした。白光銃を持つ光一と赤光銃を持つ光三はロケットを管理している倉庫を、燃料タンク周辺は光二が車で、それぞれ警戒した。

だが、モーク星人は予想を裏切り、全く関係の無い大西石油コンビナートを狙って出現した。そして、モーク星人は、火災によって出る黒い煙をたらふく吸い込んでいた。春日3兄弟が現場に到着したとき、モーク星人は姿を消したあとだった。
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一方、妹の春日ひとみと津山博士のひとり娘リカは、博士たちが対策会議をしている間、遊園地で遊んでいた。ふたりで観覧車に乗っていたとき、リカがモーク星人を見かけたと言った。だが、ひとみは信じなかった。

津山リカは、大人びた子である。博士たちが対策会議をするためホテルに帰った時、「知恵を貸すから自分も参加したい」と言った程のおませな娘なのだ。

モーク星人は、ベム計画阻止のためには手段を選ばないと言った。モーク星人の次の目的は、自分の姿をリカに見せて誘い出すことにあった。遊園地のスリラーハウスの中で、リカはひとみから通信器を持ちだすと、はぐれたフリをして、一人でモーク星人の姿を追って行くのだった。

ひとみはリカが居なくなったことを知りホテルへ帰るが、リカが戻ってないことを知って騒ぎとなった。対策会議を中断して全員でリカを探そうとするが、探し様がない。すると、リカから通信が入った。

『こちらリカ。パパ応答願います・・・』
『リカ、どこにいるんだ?』

『今ね、宇宙人を追跡しているところよ!宇宙人がね、石油工場へ入って行こうとしているわ。あっ、消えちゃった・・・キャー!パパ・・・』

リカからの通信が切れた。石油工場と言っても、どこへ行けばいいのか見当がつかない。
『阪神石油じゃないかな。パトロール中に聞いたことのある音がする・・・』

光二の言葉に、すぐ全員が反応した。阪神石油工場構内を捜索中に、リカの通信器を拾う光三。
『パパ!』

どこかから、リカの声がする。あそこだ、石油タンクの階段を登り切った所だ。そして石油タンクのすぐ横には、巨大なモーク星人が現れた。リカは足がすくんで、動くことが出来ないのだ。
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『ベム計画を中止しろ!そうしなれば、子供の命は保証しない!』
『卑怯だぞ、モーク星人!』

『手段は選ばない!どうする?』
『分った。ベム計画は中止する!だから、子供を返してくれ!』

春日光一は、中止を決断した。だが、津山博士は石油タンクへ走って登って行くと、リカを抱きかかえたまま叫んだ。

『科学は暴力に屈服しない、屈服してはならないのだ。君達の父、春日博士がよく言われた言葉だ!ベム計画はやり抜くんだ!』

光二は、シルバー仮面に変身すると、モーク星人に飛びかかり、相手がひるんだ隙に博士とリカを石油タンクから離れた場所へ助けだすことに成功した。
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コンビナートで、モーク星人とジャイアント仮面の対決。だが、モーク星人の猛攻の前に、劣勢のジャイアント仮面。
『シルバーライナー!』
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モーク星人の体を持って振り回し、遠心力で遠くへ投げ飛ばす技、シルバーライナー。だが、飛行能力を持つモーク星人は空中でUターンすると、逆に足からジャイアント仮面に突っ込んでいく。ジャイアント仮面は、逆襲の体当たりキックを食らってしまうのであった。(つづく)


★★★★★★★★★★★
光子エネルギーを浴びて体質に変化が生じたシルバー仮面には、いろいろな武器が備わっていた。ベルトのバックルから剣を引き抜いたり、手裏剣を出したりもできる。ウルトラシリーズとの一番の違いは、光線技があまり持っていないことであろうか。今の所、シルバービームのようなモノは出ていない。



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なんだかなぁ〜!! 横 濱男

久しぶりの一番・・(^O^)v

by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2016-12-17 19:16) 

レインボーゴブリンズ

なんだかなぁ~!さん、いつもありがとうございます!(^^)! 久しぶりのなんだかなぁ!さんには、久しぶりのシルバー賞贈呈
by レインボーゴブリンズ (2016-12-17 20:53) 

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