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シルバー仮面ジャイアント(7) [シルバー仮面・ドラマ]

今回は、第13回《サソリンガ東京猛襲》を取りあげます。

脚本;上原正三
監督;田村正蔵
特技監督;大木 淳
デザイン;池谷仙克
音楽;日暮雅信
ナレーター;森山周一郎

【ローム星人】
【サソリンガ】登場

【前回までの話は・・・
伊豆大島の砂漠には、大昔からサソリンガが棲むという伝説がある。三原山の噴火を調査する調査隊が行方不明になり、残されていた隊員のカメラに巨大なサソリの怪物が写っていた。三原山の爆発を恐れた村は、サソリンガ伝説の祭りの生け贄に、春日光三の同級生・佐野明子を選ぶ。
明子の代わりに生け贄となり、サソリンガの正体を見極めようとした光三は、祭られていた神様が実は生きた宇宙人で、サソリンガを操っているのもこの星人であることを突き止めたのだが・・・】


◆御神火様(ごじんかさま)を祭る社殿を飛び出したローム星人は、サソリンガを操ってジャイアント仮面と戦わせる一方で、逃げる明子と祖父の前に現れ、祖父を弾き飛ばしたあと、右手に持っている剣先から謎の赤い光を明子へ浴びせるのだった。

『人類は滅び去り、ローム星人の時代が来るのだ・・・フォフォフォフォ』

星人はそう言うと、サソリンガを砂漠の中へ隠して姿を消してしまう。光三が駆けつけた時には、明子は嫁入り姿のまま砂漠の上で倒れており、意識を取り戻すことはなかった。

明子を自宅へ運んで祖父が介抱をするも、目を開けることはなかった。すると、部屋の隅に置かれた明子が日頃三原山観測に使っている磁力測定器が、バリバリと音を立てて反応を示した。針が振り切れる程の強い磁気が、明子の体から発せられていた。

ローム星人は、剣先から強い磁力を明子へ浴びせていた。明子はこの強い磁力のせいで、仮死状態になってしまっているのだ。磁力を抜けばきっと目を覚ますはずだと信じる光三は、明子を津山博士の元へ運ぶことを決意する。

明子が死んだものと思った祖父は自殺を図ろうとする。明子が死んではいないことを説明し、祖父をなだめて、必ず明子を生き返らせてみせると、光三は祖父に固く誓った。津山博士の研究所へ明子を運んだものの、並大抵ではない磁力のため、研究所の機器類では対処できなかった。

ひとみの持って来た富士観測所の情報は、富士山の地球磁気が異常に高く、このままでは噴火の恐れがあるらしい。三原山も同様だったことを明子から聞いていた光三は、サソリンガによって富士山が噴火させられることを心配する。

津山博士は、サソリンガと火山の磁気の高まりには関係があるようだと推測する。富士と大島は同じ火山帯なので、三原山の異常がローム星人の引き起こしたモノなら、こんどの富士山の磁気の高まりも星人の仕業の可能性が高いのだ。

光一ら三人は富士山へ向かった。すると、富士山火口付近からサソリンガが出現した。光二はすぐにシルバー仮面ジャイアントに変身、格闘となった。サソリンガの近くにはローム星人がいるはずだ。思った通り、星人は刀剣でサソリンガを操っていた。

サソリンガを援護するために巨大化した星人は、2体でシルバー仮面に襲いかかってきた。雪の残る富士山頂付近で、戦う3体。白い息を吐きながら、それを見守る光一と光三。

ローム星人の振り下ろした刀剣を真剣白刃取りでつかんだジャイアント仮面は、刀剣を星人から取り上げると星人の胸めがけて投げた。刀剣が左胸に突き刺さった星人は、爆死してしまうのだった。だがサソリンガは意外に強く、とどめをさせずに地中へと逃げられてしまう。

ローム星人の刀剣が明子を仮死状態にしている原因だと思っていた春日兄妹は、星人が死んでも眠ったまま意識が回復しない明子を見て、サソリンガこそが元凶であることに気が付く。

富士山付近に潜伏していると思われるサソリンガを、大島の御神火様祭りの際に太鼓の音で誘われて出てきた事を思い出した光三は、兄達の協力を得て富士山で太鼓作戦を実行する。

ところが、ひとみからの情報で、サソリンガが東京に出現したことが分かった。しかも、何かに誘われるようにして、津山研究所に向かって一直線に進んでいることが判明したのだ。

富士山から大至急研究所へ戻ってきた光一らは、星人を倒した今、サソリンガにどんな対策を立てればいいのか見当がつかなかった。

『そうだ、明子さんの磁力だ。ローム星人の磁力が無くなったんで、明子さんの磁力を目的に進んでいるにちがいない』

光一の考えを聞いた津山博士も、同意した。早速明子さんを、アンチマグネカプセルに入れることにした。明子の体全体をカプセル状の入れ物に入れて、明子から出る磁力を遮断することに成功した津山研究所。進軍していたサソリンガは急に動きを止めると、地中へ潜ってしまうのだった。

だが、カプセルの中で目を閉じたままじっと動かない明子の顏を見た光三は、自分の力の無さを嘆いていた。
『どうすることもできなくて・・・ごめんよ』

『明子さんがあの状態で生き続けていられるのは、奇跡だ。その奇跡を支えているのは、光三君のひたむきな情熱だよ。だから、あきらめてはいけない』

津山博士はそう言って、光三を力づけるのだった。春日兄妹は、サソリンガを倒す作戦を考えてみる。光二は、今度こそとどめを刺す自信があると言った。

その頃、明子の様子を見に行ったひとみは、カプセルを開けて、明子の顏に口紅を塗っている博士の娘・リカの姿を見つけるのだった。
『こんな箱に入れられたら、息が詰まってしまうわよ。きれいにしてあげたいのよ・・・』

小学生ながらおしゃまなリカは、そう言って、口紅を差してあげていた。すると突然、研究室の窓ガラスが割れて、サソリンガの巨大なハサミの一部が部屋を襲ったのだった。リカがカプセルを開けたため、サソリンガは明子の磁力を目的に、再び活動してしまったのだ。

白光銃、赤光銃では、守り切れない。ここは、シルバー仮面に頼るほかはない。
『あとは俺に任せるんだ・・・シルバー!』

ジャイアント仮面とサソリンガは、東京決戦に及んだ。東京タワーが大きなハサミでつかまれて、倒されてしまった。ジャイアント仮面の頭部のツノから飛び出したナイフが、サソリンガの第三の目を貫いた。

『シルバージャック!』
サソリンガの動きが鈍くなったところを、飛行機投げで投げ飛ばしたジャイアント仮面。地面に叩きつけられたサソリンガは、遂に力尽きてしまうのだった。

サソリンガの死とともに、明子は目を覚ました。ゆっくりとカプセルから身体を起こした明子は、まるで眠りから覚めた白雪姫の様であり、それを見つめる光三の喜びはひとしおであった。

津山博士とリカ、春日兄妹は大島旅行へ出かけた。兄と姉は、観光やゴルフを楽しんでいるが、光三は元気になった明子との楽しい時間を過ごしていた・・・(つづく)


★★★★★★★★★★★
シルバー仮面に変身する際に出す「シルバー!」という光二の声は、なんか変(笑)。普通に出す光二(柴俊夫氏)の声では無いのだ。裏声のような作った声になっていて、音声さんが加工しているとしか思えない。何でかな?



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いっぷく

祭りの太鼓の音でサソリンガをおびき寄せるという設定は
いかにも日本的ですね。
by いっぷく (2016-10-31 21:30) 

レインボーゴブリンズ

いっぷくさん、いつもありがとうございます(^^♪ 伝説のサソリンガ様の怒りを鎮めるために、太鼓叩いて女性を生け贄にするという、いかにも日本的なお話でした。、
by レインボーゴブリンズ (2016-11-01 19:52) 

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