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マグマ大使(11-1) [マグマ大使・ドラマ3]

今回は、第51話『宇宙怪獣ゴアゴンゴン襲来す』を取りあげます。 

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;高久 進
 特撮演出;堺 武夫
 特撮美術;入江義夫
 特殊造形;開米栄三
 監督;船床定男

〖宇宙大怪獣 ゴアゴンゴン〗登場


◆ゴアの円盤内では、人間モドキ達が焦っていた。かつてゴアが地球に送りこんだ宇宙怪獣達とマグマとの戦いの記録を見て、必死にマグマの弱点を探していた。ゴアは、それが何にもならないことを知っている。

『やめろ!今更、倒された怪獣どもを見てどうなる。最後に望みをかけたキンドラまでが、マグマに倒されてしまった・・・』

『ゴア様。もう宇宙には、マグマに対抗できる怪獣が一匹もおりません・・・我々はこのまま、マグマの軍門に下ってしまうのですか!』

ゴアは、発言した人間モドキを張り倒してやった。必ず地球を征服し、人間どもをコキ使ってやると、ゴアは息巻いた。
『しかし、マグマを倒す方法が・・・』

『ある!全宇宙に君臨する怪獣ゴアゴンゴンが、いるではないか!』
『ゴア様、それだけはいけません。怪獣ゴアゴンゴンは最後の切り札です!どうかそれだけは、おやめください!』

ゴアは、マグマとの最後の決戦を意識していたのであった。その頃、アースは火山島の洞窟に閉じこもったまま、もう3日も出てこなかった。モルとガムは、心配で仕方がない。しかし、マグマはアースを信頼して言う。

『アース様は、天地創造の神様だ。不慮の事故でお倒れになるようなことはない!』
すると突然、今まで明るかった空が光を失って真っ暗になった。不安になるモルとガム。マグマもこれには驚いて、警戒するのだった。

ガムは、ロケットに変身して飛び出していくと、日食であることがわかり戻ってきた。一方、宇宙にいるゴアも円盤から地球を見て、暗闇に包まれていることに不審を抱いた。

『地球の様子がおかしいな!見ろ、暗黒だ』
『日食です。不思議なことはありません』
『だから、お前達はマヌケだと言うのだ!今日は日食が起きる日ではない!』

ゴアは、何か異変を感じていた。その理由がどうしても知りたいゴアは、イライラして人間モドキ達に言った。
『エーイ、何をグズグズしているのだ!宇宙のあらゆる所に円盤を飛ばして調べるのだ!』

ゴアは地球にスパイを送り、地球の情報も収集するのだった。ゴアは一体、どこへスパイを送りこんだのか。気象庁でも日食の原因がつかめず、困惑していた。容易ならざる事態が起こりつつあることを、NPI東京支局の村上は感じていた。

村上宅にガムがやって来て、マモルを乗せると火山島へと戻って行った。マモルを火山島へ呼ぶように指示したのは、アースだった。
『マモル君にわざわざ来てもらったのは、最後の別れを告げたかったからじゃ』

マグマは、今の言葉を聞いて驚いた。
『あの日食は、ワシの命を暗示するしるしじゃ。そうじゃ。お前達に別れを告げて、オリンポスの神々のもとへ行かねばならなくなったのじゃ・・・』

アースは、ゴアにこのことを絶対に知られてはならないとマモルに念を押した。
『アース様がいなくなったら、誰がゴアを倒すんですか!』

アースはガムに、静かにしっかりと告げた。
『何を言う!マグマがいるではないか。モルがいる。そしてガム、お前もおる。三人が人類と力を合わせれば、必ずゴアを倒すことが出来る!』

アースは、マグマと一緒にゴアの派遣した怪獣達と勇敢に戦ってきたガムを褒め、自信を持つように言った。ガムもマモルも涙目になって、ふたりとも自分に言い聞かせるように大きな声で返事をするのだった。

『ゴアは、人類に最後の決戦を挑もうとしているようじゃ。ぬかるなよ・・・』
そう静かに言って、自分がいなくなったあとの地球の事をマグマに託したアース。夜になり、村上宅ではマモルが昼間聴いた大事な話を父と母に話していた。

『地球の守り神であるアース様がいなくなったら、どうなるのかしら・・・』
『とにかく、大変なことだ!』

昼間、家に飛び込んできた赤黄青の三色のオウムが止まり木にいる居間で、アースの話をする3人のことを、じっといている目。まさかこのオウムが、精工に作られたロボットであるなどとは気づくはずもない3人。ゴアが放ったスパイとは、このオウムのことだった。

ゴアに知られぬようにと言われたアースの寿命のことは、このオウムによって、すべてゴアの耳に入ってしまったのだ。

『フフフフ・・・者ども聞いたか?アースの野郎がくたばるのだ。アースさえいなくなれば、マグマには負けはせぬ。この地球はオレのものだ!』

ゴアはこの機会に、一気に地球を攻め落とそうと考えた。明日、地球上の火山をすべて爆発させるように行動を起こす指示を出すゴア。

村上家の居間にいるオウムから、ゴアの声が聞こえてきた。
『村上君、特ダネを教えよう。明日の朝8時に東京タワーに来い。ゴア様の偉大な力を見せてやる。もう一度言う・・・』

オウムは小爆発して消えた。これでアースのことは、ゴアに知られてしまった。
翌朝8時。東京タワー前に集合する国際スクランブル隊。バズーカ砲隊、ミサイル部隊も装備し、ゴアに対する準備は完了した。午前8時ちょうど、東京タワーの真上にゴアの円盤が出現した。

ゴアは地上の村上達の前に現れると、目の前で巨大化し、怪獣ゴアゴンゴンに変わった!竜のように全身がウロコで覆われた、2本の長いツノを持つ怪獣ゴアゴンゴン。
『ゴアの正体は怪獣だったんだ!』

東京タワーは、ゴアゴンゴンによって、あっという間に破壊されてしまう。ミサイル部隊が発射したミサイルは、ゴアゴンゴンに効果が無いようだ。口から絶対零度の破壊光線を吐いて、ビル群を破壊していく。マモルは、笛でマグマ大使を呼んだ。

「カシーン カシーン」とロケットからマグマ大使に変化した。マモルは、大きな声で叫んだ。
『マグマ大使、その怪獣はゴアだ。ゴアの正体は宇宙怪獣ゴアゴンゴンだったんです!』
驚くマグマ大使。しかし、自在に姿を消すゴアゴンゴンに、マグマ大使は翻弄されてしまう。

ゴアの円盤を操縦する人間モドキは、世界中の火山島を1個1個噴火させ、マグマ基地を探しだして破壊する作戦だった。ゴアの円盤は、世界の火山島の60パーセントをすでに破壊していた。
『みろ、あそこにも火山島がある。攻撃開始!』

ガムとモルはロケットに変化してゴアの円盤を追い返すが、攻撃を受けたマグマ基地内は落盤が起きて、身体の弱っているアースの上に、岩や砂が落下して覆い被さっていった。

マモルに呼ばれて、怪獣ゴアゴンゴンと戦うマグマは、マンションに取り残された赤ん坊を助けようとゴアに交渉する。だが、容赦のないゴアゴンゴンは破壊活動を続け、赤ん坊のいるマンションに向けて、絶対零度の超低温光線を吐きかけた。

マグマは赤ん坊を助けるために、光線に自分の手のひらを当ててビルの破壊を阻止するが、右手は凍り付いて動かなくなり、苦しむマグマ大使・・・。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
いよいよゴア対マグマの最終決戦。アースの寿命が尽きようとしているとき、マグマのいない火山島基地が攻撃を受けて大ピンチ。ゴアは自らの正体を現して怪獣ゴアゴンゴンとなり、地球を攻撃する。マイナス273度という超低温の冷凍光線を浴びれば、たとえマグマ大使でも粉々になってしまうのだ・・・後編をお楽しみに!



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