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ウルトラマンエース(12) [ウルトラマンA・ドラマ2]

今回は、第27話 『奇跡!ウルトラの父』を取り上げます。

脚本;田口成光  
特殊技術;川北紘一
監督;筧 正典
ナレーター;岸田 森

〖地獄星人ヒッポリト〗
〖ウルトラの父〗
〖ウルトラ4兄弟〗 登場

【前回までの話は・・・ 身長200メートルのヒッポリト星人が出現し、町を破壊しながらウルトラマンAの引き渡しを要求して来た。北斗と南は、谷間で助けた運転手の証言から、星人のカラクリが谷間にあることを感じ取るのだった。再度出現した星人に対し、北斗と南はエースに変身して谷間にいる星人と対決するが、星人のワナに落ちて青銅色のブロンズ像にされてしまう。そしてエースを助けに来たウルトラ4兄弟も、同じワナで青銅色の像にされてしまった・・・】


◆夕陽を浴びて立つ青銅色のウルトラ5兄弟のブロンズ像。TACのメンバーが谷間に着いたときには、すでにウルトラ5兄弟は像と化していた。ヒッポリト星人は、最後通告をしてきた。

『地球人よ、無駄な抵抗はやめろ。さもなければ地球は地獄と化して、ヒッポリトの奴隷となるのだ』
『断る!地球は我々人間のものだ。TACは自分達の土地を、死んでも守る!』

猶予を与えるというヒッポリト。だが我々地球人には、戦う以外に道は無いのだ。自分の星でもない地球の為に死んだウルトラ5兄弟を見て、「エースを渡せばいい」と言った事を反省する山中隊員。

タックパンサーで帰投する途中、市民たちが道路をふさいでいた。これ以上戦って町や家を焼かれることは嫌だと言う市民。ウルトラ5兄弟が勝てなかった星人に、勝てるはずがないという市民。もう戦う気力を失いつつある市民たちだったが、竜隊長は説得を試みる。

『もう一度、我々にチャンスをください。これは人間と宇宙人との戦いです。負けるということは地球を渡すだけでなく、心まで星人に渡すことなのです。次の戦いでは、我々5人5つの魂を失っても、地球に住む36億の魂を渡さなければ、それはTACの勝利です』

北斗と南がいないTACでは、星人対策会議が深夜まで続いていた。身長200メートルの生物が住んでいるヒッポリト星では、地球と比べて重力がとても小さいことになる。もしそうなら、彼等は地球では重力が大きすぎて、地球には住めないことになるのだ。

それは即ち、200メートルもの大きさの生物ではないということでもあるわけだ。それほど大きな生物でないのなら、本物の星人を発見すれば勝算はある。会議の結論から、細胞破壊ミサイルを携帯用に改造して用意するよう、竜隊長は梶技師に指示をした。

竜隊長は、星人が出現する前に、谷間で星人にぶつかって死んだヒロシの父の家へ行くのだった。今は、ヒロシと姉の二人暮らしになってしまっている。ヒロシは、エースが勝てなかった星人だから、星人の言うことを最初から聞いていれば、みんな死なずに済んだと思っている。

だが、竜隊長は言う。

『地球はみんなのモノなんだ。星人は何の理由も無く、地球を自分のモノにしようとしている。誰かが君の大切な物を持っていこうとしたら、君は怒らないかい?我々は今、星人に怒らなければいけないんだ』

だがヒロシは、エースやウルトラ兄弟が勝てなかった星人にTACが勝てるはずはないと思っている。

『私達にも星人にも、命がある。命と命を交換すれば、勝てる』

静かにそう言って去ろうとする竜隊長に、ヒロシの姉が仏壇に置いてあるお守りを渡そうとする。このお守りをいつも持ち歩いていた父が、あの日はお守りを忘れて事故に遭ってしまったという。このお守りがあれば安全だと言いたげなヒロシの姉の心遣いが、竜隊長にはうれしかった。

お守りを受け取り基地へ戻った竜隊長に、星人の出現を告げる警報が待っていた。携帯型の細胞破壊ミサイルは、まだエネルギー充てんが半分しかされてないと梶技師はいう。だが、竜隊長は谷間の星人に対し、自分が至近距離から撃つことで効果を出そうと考えていた。

町に出現したまぼろしの星人と派手に戦って星人の意識を引きつけている間に、竜隊長がタックパンサーで谷間にいる本物の星人に接近して、細胞破壊ミサイルを撃つという作戦だ。

谷間に行くと、カプセルに入って自分を巨大に投影している50メートル程のヒッポリト星人の姿を確認した竜隊長。細胞破壊ミサイルは至近距離から見事に命中したが、カプセルを破壊しただけで星人を殺すまでには至らなかった。だが、町にいた巨大なヒッポリトは、スッと姿を消してしまうのだった。

幻影と戦っていたタックファルコンとタックスペースは、すぐ谷間へと向かった。谷間のヒッポリトに攻撃を開始するファルコンとスペース。だが、ファルコンもスペースも、ヒッポリトの追尾ミサイルによって撃墜されてしまう。

『諸君らには、ワタシを困らせるほどの力はないようだな!』

地上で闘うTACのメンバーに、ふたたび火炎地獄を再現するヒッポリト。と、その時であった。空から静かに飛んで来る緑色の光球がヒッポリトの近くに落下して、ヒッポリトはドーンと弾き飛ばされてしまう。そして光球は、ウルトラマンの姿に変わった。

人間でいう両耳付近に巨大なツノを持ったウルトラマンで、ヒゲのようなモノをあごにたくわえて凛々しい姿である。そのウルトラマンはまず、周囲を炎に囲まれて身動きできないTAC隊員達に向かい、両手を合わせた指先から消火剤を吹き付けて炎を消すのだった。

次にウルトラマンAに向かって、強烈なジェット噴流を同じように指先から吹き付けた。一瞬にして青銅色のタールが流れ落ちて洗浄されたエースは、銀色と赤色の模様を取り戻していた。

態勢を立て直したヒッポリトは、そのツノを持つウルトラマンに襲いかかった。だが、「ウルトラの父」と呼ばれるそのウルトラマンのエネルギーは、M78星雲からの長旅で使い果たし、もう底を突こうとしていた。

これ以上は自分の力では戦えないと悟ったウルトラの父は、自分のカラータイマーをむしり取ると、エースに投げ与えた。その瞬間、ウルトラの父は地響きを立てて倒れ、目の光りは消えてしまう。一方のエースの目には光りが灯り、カラータイマーが点滅を開始した!

『エースが生き返ったわ!』

若いエースは残りのエネルギーで、ヒッポリトと戦いはじめる。TACはタックガンで星人の頭を一斉攻撃し、弱ったヒッポリトにエースのメタリウム光線がとどめを刺す。大爆発するヒッポリト星人。

ヒッポリトの死と共に、4人の兄たちの身体を包んでいた青銅色の覆いが消えていく。エースは自分のエネルギーを少しずつ兄たちに分け与え、甦った兄達はお互いを確認し喜び合っている。それぞれに音の違うカラータイマーが鳴り響いていた。

だが、横たわっているウルトラの父のもとへすぐに集まる5人。そして、5人とも悲しそうにウルトラの父を囲んで立っている。5人の子供達を助けるために、ウルトラの父は死んだ。「さようならウルトラの父」やがて、5人のウルトラ兄弟たちは、ウルトラの父の亡き骸を抱きかかえて持ち上げると、静かに飛び去って行くのであった。

戦いが終わり、自分達を助けた謎の巨人とエース達5人のウルトラマンが飛び去る様子を、いつまでも見送るTACの隊員達。すると、こちらに向かって手を振りながら元気に走ってくる北斗と南両名の姿が、竜隊長やメンバーの視界に入ってくるのだった。(終わり)


★★★★★★★★★★★★
ウルトラの父。カッコイイね。なんかG馬場さんを思い出すよ。テープ回転をゆっくりめにして出す「シュワッ」という声、それとゆったりとした動きは、まさに赤いパンツのG馬場さんだ!『アパー!』



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