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ウルトラマンエース(11) [ウルトラマンA・ドラマ2]

今回は、第26話 『全滅!ウルトラ5兄弟』を取り上げます。

脚本;田口成光  
特殊技術;川北紘一
監督;筧 正典
ナレーター;岸田 森

〖地獄星人ヒッポリト〗
〖ウルトラ4兄弟〗  登場

◆突如、東京近郊に巨大な宇宙人が出現した。その身長はなんと200メートルはあろうかと思われる程の巨大さであった。宇宙人は「宇宙で一番強い生き物、ヒッポリト星人」と名乗り、降伏をしなければこの世の地獄、まず風地獄を見せると言って、ゾウの鼻のように細く長い顔の一部から、強烈な風を吹き出した。

町中のビルや車があっという間に吹き飛んで、町は壊滅していった。TACは、タックファルコンとタックスペース2機に分乗して全員で攻撃を開始したが、攻撃しても手ごたえがない。ヒッポリト星人の身体をロケット弾がすり抜けてしまうのだ。宇宙人は嘲り笑っていた。

『これが地球で一番強いタックか?次はウルトラマンエースの出番だな、俺様がエースをやっつけるところをみせてやる!』

タックスペースに乗っている北斗と南は、星人の誘いに乗って、ウルトラマンエースになるために無茶な攻撃をしようとしていた。だがその時、ふたりの耳には同じ言葉が聞こえていた。
(エースになってはいけない。お前達に勝てる相手ではない)

だが、リングが光らないままふたりはウルトラタッチをして、星人めがけてタックスペースで突っ込んで行った。
『北斗、南・・・』

竜隊長がふたりの無茶な攻撃を止めようと無線で問いかけたが、ふたりの乗ったタックスペースは、ヒッポリト星人の腹部をすり抜けて背中から出現したのだった。ウルトラリングが光らなかったため、ふたりは変身することが出来なかった。

『地球人諸君。君達の科学では、この謎は解けまい!ハハハ…』
『今度オレが現れるときに、エースを渡してもらおう。そのときにエースはこうなるのだ!』

ヒッポリト星人は、突然左の手にウルトラマンエースの人形を持ちだすと、その人形の首をへし折ってしまう。勝ち誇ったように笑いながら消えていくヒッポリト。

竜隊長は隊長命令を無視した北斗に、命を粗末にするようなマネは許さないと、きつく叱りつけるのだった。だがその一方で、美川隊員が指摘するように、北斗の決死の行動が、星人の秘密の一端を暴いたことも確かであった。

竜隊長はファルコンを操縦しながら、みんなに向かって戒める。美川隊員の指摘は、北斗・南の両名が無事だからこそ言えることなのだと。だが、ヒッポリト星人の身体の秘密を解き明かすことが、星人を倒すきっかけになることは確かなのである。

竜隊長から、ひきつづき北の方角を調査するように言われる北斗と南。両名は飛行途中に、谷間で事故を起こしている1台の車を発見する。

『ちょ、超獣が谷間に立っていた・・・これを、子供に、ヒロシにあげるはずの人形の首をもいでしまった・・・これを子供に・・・届けて下さい・・・』
男性運転手は、そう言って息を引き取ってしまう。

北斗は、現場の状況からみて、車が超獣にぶつかったことを想像してみた。街中で200メートルの星人がエースの首をへし折ったことと、この事故現場で首のとれたエースの人形があることとは、関係があるのではないかと考えた。そして、車体に付着している肉片のような物を、北斗は発見する。

肉片を基地に持ち帰り、分析してもらった結果、超獣の細胞の可能性があることを指摘する梶技師。北斗の見解は、こうだ。谷間にいた超獣は、被害者が持っていたエースの人形の首をもいだということから、街中に現れた星人と同一の物にちがいない。

同一の物が同じ時間に違う場所に現れるはずがないという意見に対し、分身術か自分の影を投影したものだと言う北斗。だが、ロケット弾もタックスペースも、星人の身体をすり抜けた事実が存在している。その一方で、星人は口から強風を吐いて町を破壊していることも事実だった。

これは影の出来ることではない。梶技師の見解は、星人の身体の細胞と細胞のすきまが非常に大きいのではないかという。細胞破壊銃なら、十分に効果があると梶技師。竜隊長は、この次に星人が出現したら必ず倒さなければならない。断じて負けるわけにはいかないのだと言った。

北斗は会議の後、被害者の望みであったエース人形を届けることの許しを、隊長に得た。竜隊長もTACとしての責任を感じて、一緒に行くのだった。だが、父の祭壇の前で新しいエース人形を北斗から届けられたヒロシは、エースが父を助けに来てくれなかったことをなじった。

竜隊長にも、TACはエースを星人に渡せばいいと、なじるのだった。病気の母に続き父も続けて無くしたヒロシの心情を説明して、隊長と北斗に詫びるヒロシの姉であった。

だが、隊長と北斗が基地へ帰ってみると、「エースを星人へ渡してしまえ」という市民からのたくさんの電話がかかってきていて、隊員達は大混乱していた。山中がエースを渡してしまえばいいと発言したことで、竜隊長の感情は頂点に達した。
『バカモン!君達はそれでもTACの隊員か。星人の作戦に乗ってしまう程のバカなのか!』

たとえエースを星人に渡しても、引き上げるような星人ではない。星人は次に地球を乗っ取るに決まっている。戦う意外に道はないのだ。緊急連絡、東京にヒッポリトがまた出現した。今度は口から火炎を吐いている。
『ウルトラマンエースを渡さないと、今度は火炎地獄を見せてやるぞ!』

竜隊長は、細胞破壊ミサイルを積んでタックファルコンとタックスペースで出撃するよう指示した。200メートルの巨大ヒッポリトに、細胞破壊ミサイルを投下するファルコン。だが、効果が無い。ヒッポリトの手からミサイルが発射され、ファルコンは撃墜されてしまう。

北斗はエースになるために、無茶な攻撃をして変身するつもりだ。撃墜されたタックスペースに乗っている北斗と南のリングが光る!
『ウルトラタッチ!』

変身したウルトラマンAは、巨大ヒッポリトとは戦わず、事故のあった谷間へと向かった。案の定、透明な円筒形カプセルに入ったヒッポリト星人が、自分の姿を空に投影して巨大にみせていたのだ。エースがカプセルを破壊すると、巨大ヒッポリトは突然姿を消した。

撃墜されたファルコンから脱出した竜隊長達は、消えた星人を見て北斗の意見を思い出した。すぐに事故現場へと向かう隊長、美川、吉村。一方、ヒッポリトと戦っていたエースは、スキを突かれて、いきなり出現した半分の円筒形カプセルに、左右から挟まれて閉じ込められてしまう。笑うヒッポリト。

『貴様の最期を、ゆっくりと見せてもらうぞ』
エースは、カプセルの中で緑色の液体に全身を包まれて動きを封じられてしまう。エースは救出を求めるウルトラサインを出すのが精一杯で、遂にエネルギーが底をついてしまう。あっという間に、エースは青銅色のブロンズ人形と化していた。

ウルトラサインを受けて地球へ飛んできた、セブン、ゾフィ、初代マン、新マン。変わり果てたエースの姿に茫然とする。だが、セブン以外の3人は、エースと同じ方法で捕らえられて、青銅色のブロンズ人形にされてしまうのだった。

ウルトラセブンだけがヒッポリトと戦っていたが、ヒッポリトの光線を浴びて立てなくなり、カプセルに閉じ込められて青銅色の人形となってしまう。谷間で夕陽を浴びて立っている、青銅色の5人のウルトラマン・・・。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
たったひとりで、5人のウルトラマンたちをワナに落とすとは、ミステラー星人似のヒッポリトは悪賢いね!次回は、ウルトラの父が登場!


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コメント 1

愛夢えれか

こんばんは。Twitterから来ました。だいぶ前の記事に今頃コメント失礼しますm(__)m(大したコメントではないですが)ヒッポリット星人は、子供心に、こいつに勝てるやつはいるのかと恐怖したのを覚えてます。その反面、沢山ウルトラヒーローがでて、なかなか見れない映像に興奮もしました(*≧∀≦*)
by 愛夢えれか (2016-06-16 21:56) 

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