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ウルトラマンエース(8) [ウルトラマンA・ドラマ1]

今回は、第7話 『怪獣対超獣対宇宙人』を取り上げます。

脚本;市川森一  
特殊技術;佐川和夫
監督;筧 正典
ナレーター;岸田 森

〖超獣ドラゴリー〗
〖メトロン星人ジュニア〗
〖怪獣ムルチ〗    登場


◆地球に大きな危機が迫っていた。大宇宙のはるかかなたから、地球を目指して直進してくる巨大な燃える妖星ゴラン。直径が地球の倍以上ある妖星ゴランがぶつかれば、地球はひとたまりもない。このままいけば、7日のちに地球と衝突する計算であった。

地球では、TACが妖星ゴラン迎撃用ミサイル「マリア1号」を建造し、打ち上げる計画が着々と進んでいた。マリア1号打ち上げの3時間前の事であった。発射司令塔の通信係マヤは、TACの山中隊員の婚約者であった。

発射秒読み係のマヤと階段ですれ違った山中は、こんな所でムードが無いけどと言って、婚約指輪をマヤの左手薬指にはめてあげるのであった。笑顔で微笑むふたり。
『ありがとう。私、幸せよ』

いよいよ発射60秒前のカウントが始まった時、地震と共に地割れが発生して、地中からせり上がるようにメトロン星人ジュニアが現れた。マリア1号はメトロン星人によって破壊されてしまい、司令塔と発射台は大きな被害をこうむってしまうのだった。

破壊活動のあと、ゆらゆらとまぼろしの様に消え失せてしまうメトロン星人ジュニア。破壊された司令塔内で、かろうじて生きていたマヤ。意識を取り戻したマヤは助けを呼ぼうとするが、壁から現れたメトロン星人ジュニアによって光線を受け、マヤは絶命してしまう。

メトロン星人ジュニアはそのマヤの身体に乗り移り、次の計画を遂行するために、マヤに成りすますのだった。無残に破壊された司令塔を見た山中隊員は、それでも婚約者マヤを助けるために捜しに行き、階段付近でまだ息のあるマヤを見つけて、担いで助け出すのだった。

TACのメディカルルームで治療をうけたマヤに、山中隊員は会いに行く。意識が回復したマヤと話をする山中は、設計図の管理場所のことやマリア2号建造のことをマヤに話す。
『そう。マリアの設計図は無事だったの・・・』

あと6日以内にマリア2号を建造して打ち上げないと、地球は破滅してしまうのだ。兵器開発部の金庫に保管してあるマリア・ロケットの設計図を狙って、メトロン星人は行動を起こした。兵器開発部の金庫が爆破され、設計図は燃えてしまう。基地内にいる犯人を捜すTAC隊員達。

目の前の通路を走っていくメトロン星人を見つけた北斗は、タックガンを撃つ。それはメトロン星人の右手に命中し、腕をかばいながら走っていくメトロン星人。だが北斗は、病室付近でメトロン星人を見失ってしまう。

病室へ入ると、そこにはマヤがいた。北斗はマヤに「メトロン星人が入って来なかったか」と質問するが、ベッドのマヤは何も言わない。すると、マヤのシーツが赤く染まっていくのが、北斗の目に止まった!
『貴様はマヤさんじゃないな!貴様、メトロン星人!』

マヤはニヤリと笑うだけだった。タックガンをかまえる北斗。そこに山中が入ってきて、北斗のタックガンを狙い撃った。
『北斗、貴様どういうつもりだ!』
『助けて!この人が私を・・・』

北斗は今までの経緯を山中に話して、マヤがメトロン星人であることを説明するが、婚約者マヤに銃を向けた北斗に、貸す耳を持たない山中。

基地付近に超獣出現の一報が入り、TAC全員に出撃命令が下された。北斗と南は、もしこの非常時にヤプール人の超獣が出現したら、エースバリアを使うしかないと以前から打ち合わせをしていた。宇宙人と超獣を一度に相手にすることは、いくらエースでもできない。

そこで、大気に亀裂を作って一瞬のうちに相手を閉じ込めてしまうエースバリアなら、すぐに決着が着くと考えたのだ。だが、エースバリアは危険な技でもある。二人の内のどちらかの命を奪うかもしれない。二人はそれを承知でウルトラマンAに変身すると、超獣ドラゴリーにエースバリアを仕掛け、見事に空間に封じ込めてしまう。

だが、変身を解いた後に、夕子の心臓に負担がかかっていることがわかり、夕子は苦しんでいた。一方メトロン星人は、超獣出現で基地内がカラになった間隙をぬって、作戦室を破壊してしまう。北斗は、犯人はメトロン星人にちがいないと言う。

山中は、マヤがメトロン星人だという北斗の説を、隊員全員の前で話して聞かせた。だが、誰も信じる者はいなかった。北斗は、山中に謝罪するのだった。だが夕子だけは、北斗の事を信じていた。夕子には、考えがあった。それを使う時が、刻々と近づいていた…。

設計図が焼けて、マリア2号は建造できなくなったのかといえば、そうではなかった。設計を担当した梶技師の頭の中に、設計図は存在していた。早速、梶技師によって、マリア2号の建造が進められた。山中隊員は、マリア2号の建造が進んでいることを、病室のマヤに話していた。

すると、「マリア2号が見たい」と、突然言い出すマヤ。TAC隊員と技師以外の立ち入りは禁止になっていることを告げると、マヤは、「北斗と同様に自分を信用できないのか」と、山中に問い詰める。それどころか、今度北斗を見つけたら、撃ち殺してほしいと山中に懇願するのだった。

さすがに、以前のマヤとは違うと感じ始めた山中。北斗が言うように、これはメトロン星人なのだろうかと疑う気持ちが芽生えだしていた。どうしても信じたい山中は、秘密工場へマヤを連れていくことにした。だが、警備当番の北斗と南が、山中とマヤの侵入を拒む。

『彼女にマリア2号をみせてほしいんだ』
『駄目です。この扉の向こうには、地球の運命がかかっているんだ』
『二人とも止めて。二人を通す代わりに、マヤさんに条件があるの』

南隊員は、マヤにマリア2号を見せる代わりに、左手の指輪を欲しいという条件を出した。すると、喜んでその条件を飲むマヤ。薬指にはめていた婚約指輪を、簡単に南隊員に渡してしまうのだった。

この様子をみた山中隊員は、ようやく目の前にいるモノの正体がわかったのだ。
『メトロン星には、婚約指輪の習慣が無いらしいな』

マヤは動揺し、横にいた山中のタックガンを抜くと、北斗に向け発砲した。すぐに山中もマヤに発砲し、倒れたマヤの姿はやがてメトロン星人ジュニアに変わっていくのだった。南隊員は婚約指輪を山中隊員に返して、山中隊員の心中を察した。
『マヤさんの仇を、取りましょう‥‥』

北斗はメトロン星人ジュニアを追い詰めていくが、メトロン星人は巨大化して逆にTACに襲いかかって来た。ヤプール人もこの時を逃さず、超獣ドラゴリーを送り込む。メトロン星人とドラゴリーを相手にするTAC。北斗は心臓が苦しい夕子に問いかける。

『夕子、超獣と宇宙人を相手に戦えるか?』
『やるしかないわ』

二人のリングが光り、ウルトラタッチでエースが登場する。メトロン星人とドラゴリーを相手に苦戦するエース。エースと比べ、ドラゴリーは巨大で腕力もある。そんなとき、近くの山から突如蒸気が噴出して、巨大魚怪獣ムルチが出現した。

体格では負けてしまうエースは、ドラゴリーに簡単に投げ飛ばされてしまい、転がりこんだ先には出現したばかりの怪獣ムルチがいた。立ち上がったエースは、すぐ目の前にいるムルチと格闘することに・・・。目まぐるしく変わる3体の敵、ムルチ、ドラゴリー、メトロン星人ジュニア。

エースは、これら3体の敵を相手にどう戦うのか!?そして妖星ゴランは、刻一刻、地球に接近しつつある。ロケット・マリア2号の建造は、果たして間に合うのか!? (つづく)


★★★★★★★★★★★★
この回のゲスト出演者として、山中隊員のフィアンセ・マヤ役で、関かおり氏が出演しています。南夕子役に最初に決まっていたのが関かおり氏で、撮影が進んでいたのに怪我をして降板せざるを得なくなり、のちに星光子氏が夕子役に抜擢されたという経緯は、今では知られた話です。



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