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マグマ大使(6-4) [マグマ大使・ドラマ2]

今回は、第40話『くたばれ!水爆怪獣グラニア』を取りあげます。 

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;高久 進
 特殊造型;照井 栄   
 監督;船床定男
 特技監督;小嶋伸介

〖破壊怪獣グラニア〗登場


【前回までの話は…
MM団が盗んだ2個目の水爆を首都東京の国会議事堂付近に密かに置いたゴアは、リモコン装置で爆発する仕組みを作り、グラニアを出現させてマグマ大使をおびき寄せた。そして水爆のスイッチを押して、マグマ大使と東京をもろとも吹き飛ばす計画を実行に移す。だが、国際スクランブルの矢沢の気転でリモコン装置は外され、水爆による東京壊滅は免れた。しかし、それは矢沢の命と引き替えの文字通り決死の作業となってしまった・・・】

◆矢沢副隊長の命と引き替えに起爆装置が外された2個目の水爆は、マグマ大使によってフィリピン海溝深く沈められて事なきを得た。しかし、3個目の水爆は、まだ敵の手の内にある。

矢沢の墓参りに参集したマモルや村上や海老名隊長達は、残り1個の水爆も無事に処理することを墓前に誓うのだった。ゴアの部下・バラモンが、死んだ怪獣サソギラスから毒ガス成分を抽出することに成功した。

約1千万人分の人間を発狂させることが出来る量があった。これを工場の煙突から煙にしてまき散らすことを、ゴアは計画した。赤い煙がこの工場の煙突から排出すると、東京都民は白痴のようになる者が続出した。

マモルと同じ症状を示す者達が続出していることから、怪獣サソギラスの毒ガスと同成分の何かを空気中にまき散らしていることが、推測された。

謎の病気が蔓延したかのように東京の町は静まりかえり、死の町と化していた。どうやって毒ガスをまいているのか、アースにも見当がつかなかった。

だが、村上と木田が、国際スクランブル隊の屋上から双眼鏡で東京の町を見回していると、静まり返った町の中で一か所だけ煙を出している工場があった。赤い煙をモクモクと出し続けるその煙突。どうやら毒ガス成分を煙にして、煙突からまいているらしいことが判明した。

マグマ大使と共に、ガスマスクを付けた国際スクランブル隊は赤い煙を出している工場を急襲した。銃撃戦になったが、マグマ大使によってシュナイダー達MM団を一網打尽にすることが出来た。

シュナイダーを捕らえることはできたが、ハルヒマンとバラモンは小型円盤に乗ってゴアのもとへ逃げ去って行った。工場を占拠して、毒ガスの排出は止められた。ゴアの東京毒ガス作戦は、ここに失敗に終わった。

海老名隊長や村上の目の前で、ハルヒマンからシュナイダーに無線連絡が入る。ミサイル島にある最後の水爆を使って、東京を破壊する計画がハルヒマンから語られるのであった。

ミサイル島に戻ってきたハルヒマンとバラモンは、最後の水爆を使うために倉庫に集まってきた。だが、事前に隠れていた国際スクランブル隊によって、ハルヒマンは銃撃戦の末に撃ち殺され、倉庫から脱出したバラモンも、倉庫の外で待ち構えていたモルとガムに、熱線を浴びせられて爆死してしまう。

ゴアの計画した最後の東京壊滅作戦、それは怪獣グラニアの背中に水爆を積んだミサイルを背負わせ、グラニアにミサイルを発射させることだった。マグマ大使はグラニアと戦うためではなく、説得するためにやって来た。アースから、細心の注意をするように言われていたのだ。

『待て、グラニア。お前はゴアに騙されているのだ!』
『グラニア、マグマの言うことは嘘だ。ワタシが忠実な部下であるお前を殺すものか!』

怪獣グラニアは、動きを止めてじっと考え込んでいる風であった。だが、マグマよりもゴアの言葉を信じて、背中に背負った水爆ミサイルを発射してしまう。
『ハハハハ!やった、遂に水爆を発射したぞ!』

ゴアは歓声を上げた。遂にゴアの勝ちか?!
マグマ大使は、腹部からのミサイル攻撃でグラニアにとどめをさすと、すぐにロケットに変化して水爆ミサイルの後を追った。

ミサイル島は伊豆七島付近の離島であるため、東京に着くまでには距離がある。アースから授かった強力磁石を持って、ロケット・マグマは水爆ミサイルの後を追っていく。マグマは、ミサイルに近づいてロケットの腹に吸い付けると、今度はそれを持ってゴアの円盤に突っ込んでいく。

『緊急事態発生。マグマが水爆ミサイルを抱いて、こちらへ突っ込んできます』
『何たることだ。水爆を食らったらひとたまりもないぞ!早く逃げろ!』

『ゴア。水爆を食らえ!』
『うわぁ来た、来た!破壊光線で、水爆ミサイルを撃ちおとせ!』

大音響が起こった。水爆ミサイルは、地上5万メートルの上空で円盤にぶつかる前に、ゴアが破壊光線で破壊した。だが、その衝撃は凄まじいものだった。
『くそォっ、マグマめ!この借りは、必ず返すぞ!』 (おわり)


★★★★★★★★★★★★
最後は時間が無くなり、詰め込んで急ぎ早に終了した感じ。だが、今までのマグマ大使のなかでは、毒ガスを吸ったマモルが生命の危機に陥るとか、爆弾処理係の矢沢副隊長が活躍したり、娘を人質に取られたりと、人間ドラマが面白く描かれていたと思う。

ハルヒマンの部下・シュナイダーは、きくち英一氏が演じている。細身の体にいかついお顔(失礼!)でMM団の最高幹部を演じているが、途中で国際スクランブルに逮捕されたあとは、途端に情けない感じになってしまう(笑)。



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