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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ2 [ライダー1号/ショッカー編]

嵐と共に やって来た
誰だ誰だ 悪を蹴散らす 嵐の男
仮面ライダー 正義のマスク

《第55話 ゴキブリ男!! 恐怖の細菌アドバルーン》
原作;石ノ森章太郎
脚本;滝沢真理
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;高橋一俊
監督;山田 稔


◆世間はボーリング・ブームのさなか。ユリ、エミ、新人のミツ子は、ボーリングに夢中だった。吾郎も一緒について来たが、小学生の吾郎には危ないからとやらせてもらえない。

ボーリング場にマイボール(自分専用ボール)を持ち込むほどに熱中するボーリングは、まさに若者の人気ナンバーワン・スポーツだった。

隣のレーンでボールを投げる男女のカップルに見惚れるエミ。男性はカッコ良くて、しかもボーリングが上手いのだ。だが、ボールを持って投げようとしていた女性が、突然倒れてしまう。
『大丈夫ですか?』

倒れた女性の顔は、老婆のようにシワを刻んだ顔に変わっていた。びっくりして介抱しようとした男性が、今度は倒れてしまう。男性の顔も老人のようにシワだらけになって気絶していた。

帰って来たユリ達にこの話を聞いた本郷と滝、立花のおやっさんは、話の内容から、ボーリング場のボールを使った人達が今回の犠牲者だということに気付く。マイボールを持っていたおかげで、ユリ達は助かったわけだ。

ボーリング場で調査をする本郷達は、ボールの穴の中に細胞の老化を急激に速める細菌を付けておいたのだろうと推測する。一方、ショッカーのアジトでは、首領が次の指示を地獄大使に出していた。

『次は、倒れた人間に触った者にも感染するよう、伝染力を強めた細菌を使用せよ!』
その細菌をゴキブリに付けてばらまけば、たちまちのうちに伝染することをショッカーは狙っていた。

ある団地で、インチキ殺虫剤を販売していた二人の男達がいた。彼らを見た戦闘員達は、ショッカーの「ゴキブリ作戦」を妨害するヤツらだとして、二人を捕らえてしまう。ショッカーは、アジトに連行した男達の内、体格の良い方を怪人ゴキブリ男に改造してしまう。

もうひとりの男は、その手下として使われることになった。団地に現れたゴキブリ男の手下の男は、風船をあげるからと子供達を集め、人体実験用に数名を誘拐して車で逃げた。

それを偶然見ていた吾郎は、現場と車が走り去る方向を本郷に電話連絡したため、駆けつけた本郷はその車に追いつき、停車を命じる。手下の男はドサクサに紛れて逃げようとするが、一緒に乗っていたゴキブリ男が許さない。

口から吐く白い粉(細菌)が手下の男の顔にかかると、あっという間に老人になってしまった。今度の細菌は感染力が強く、細菌に感染した人に触っただけでも、感染してしまう。特殊防護服を着た者でないと、近寄ることはできないのだ。

地獄大使は、この強力な細菌を風船に付けて飛ばす実験をした。木に引っかかっている風船を小さな子供に取ってあげようとした男が、割れた風船の細菌を浴びて老人になってしまう事件が起きた。男の周りにいた子供達も、同様に老人化していた。

実験の成功に気を良くした地獄大使は、この細菌を高いビルの上からアドバルーンに付けて飛ばし、空中で破裂させてばらまこうと考えた。老人化してから生きていられる期間は、せいぜい7日。風に乗った細菌はどんどん広がり、人々は老人化して死んでいくだろう。

地獄大使が「アドバルーン作戦」と名付けたこの作戦の決行は、今日の午後3時。太陽ビルの屋上から打ち上げる。ゴキブリ男の手下はこの計画を知り、密かに解毒剤をアジトで入手していた。

自分だけは免れようとしていたのだ。ところが、解毒剤を上着のポケットに入れたまま老人化してしまい、隔離されていた。特殊防護服で身を包んだ本郷と滝は、この男が何か手がかりを持っているとにらみ、隔離室で意識を取り戻させて尋問する。

そして、裏ポケットの解毒剤のことを白状する。だが、男の持ち物は、殺菌のためにすべて焼却炉の中であった。偶然にも焼却炉は使われておらず、上着は燃えていなかった。裏ポケットの中にある小ビンの中に入ったピンク色の解毒剤を、本郷は見つける。

だが、本郷が焼却炉の中を探している間にゴキブリ男が隔離室に現れ、滝は細菌を吹きかけられて老人化してしまう。解毒剤を見つけて戻ってきた本郷は、試しに滝に飲ませてみた。数分ののち、滝の顔には若さが戻るのだった。

隔離していた手下の男にも飲ませて、命を助けることができた。本郷はショッカーのことで知っていることを男から聞き出し、「アドバルーン作戦」のことを知る。

これを研究室で分析して大量生産できれば、犠牲者は全員助かる。本郷は滝に解毒剤を託すと、「アドバルーン作戦」決行の場所である太陽ビルへと急ぐ。
『ライダー ヘンシン!』

本郷は、仮面ライダーに変身してバイクをサイクロン号に変化させると、スピードを上げた。午後3時。ゴキブリ男が屋上の手すりとアドバルーンをつなぐロープをナイフで切る寸前、そこに割って入るライダー。

だが、戦闘員と戦っている間に、ゴキブリ男はロープを切ってしまう。上空に上って、ある高さで爆発する仕掛けになっているアドバルーン。ライダーは空へジャンプしてロープを握ると、降りてきてアドバルーンを持って戦った。

そこに滝が現れ、アドバルーンを滝に託す。ジャンプしたライダーはゴキブリ男の頭上を一度通過し、反対側の壁を蹴って、その勢いを使ってキックを食らわせた。
『ライダー反転キック!』

ゴキブリ男はビルの屋上から落下し、台地に激突すると手足をバタバタさせながら燃え上がって消えた。解毒剤は大量生産され、犠牲者全員に飲ませることができた。こうして、人々に若さが戻ったのだった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
ライダーも後半になると、肉弾戦だけではなく、剣や棒のような武器を使って戦うようになる。だがライダーが持っているのではなく、ショッカーが持っている武器を奪って戦うという戦法である。最後は技と力で勝つのが仮面ライダーだ。



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